相撲太郎

“相撲好き”の相撲マニアック日記

勢いに乗る、勢

2005-11-19 19:21:28 | 本場所どこにも載ってない話
 今年春初土俵を踏んだ十九歳の勢(いきおい)。珍しいシコ名に思われるかもしれないが、伊勢ノ海部屋伝統のシコ名だ。192センチ、130㌔で肩幅も広く、下半身もどっしりしていて、惚れ惚れするような素材。しかも、マスクもいいし、華もあってスター性十分。長身ながら、両手を下から上へすくい上げるようにして、両差しになり、一気に持って行く相撲が身上だ。
 今はまだ無名の存在だが、大阪生まれで、小学校時代はあの沢井とライバル関係にあった。古市道場出身で、中学時代は沢井と現在、序二段の古賀とともに、阿武松部屋にもけいこに来ていた。高校は相撲の名門、報徳学園を受験するが、失敗。高校へは進学せずに、3年間は独自にジムへ通うなどして体を鍛えていた。
 伊勢ノ海部屋には、小学校の時にけいこに行っていたのが縁で入門。現在は幕下の四ツ車とけいこで対等に渡り合っているらしい。「土佐ノ海関にも胸を出してもらってます。自分の相撲は立ち合いで二本差して、一気に出る相撲ですが、突っ張りも覚えたいですね」と本人が語るように、スケールの大きい相撲を目指してもらいたい。
 何年後かには、稀勢の里を筆頭に、沢井、影山らとともに、幕内の土俵を席巻していることだろう。

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