月夜の民家 水墨銀世界

「静寂の山間に　照り輝く満月の夜　冬空の下の銀世界。」

墨をすりおろしながら、何を紙にしたためようかと迷いながらも描く物を脳裏に追い求めて墨を静かにする。

墨の香りに酔いしれて私の脳裏にはこれから描こうとする世界がまるで広大な海原のように現れては消えてゆく。

その瞬間こそそれを絵に残す一瞬でもある。　おもしろいのは墨は生きているということかも。

真っ黒の中にも墨は多彩な色を見せ始める。水の入れ加減で白紙の上を生き物のように墨が散って私の今日の心の絵を移していく。

私が水墨画を極めたい心は、賞でも肩書きでも何でもない。　私の水墨画は私の画流　心の心象として何かしら見る人の心にそっと残るようなそんな水墨画を作り上げられる画家になれたと思っている。

そして、水墨画の世界こそ　人の心に美の世界を表現できる高尚な芸術として発展して行くことを願っている。

もし、同じような境遇の方がいらっしゃいましたら共に墨を通じた心の芸術交流が出来たらと思っています。

いつの日か、そんな同じような思いの人に出会い、共に共感できる喜びをシェアしたいものですね。

寒くなりました。みなさんも風邪などおひきになりませんように。

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アムステルダム在住の欧水さんの書のブログです。