夜明け前の、ススキ
ススキも日本の原風景ですよね。
大好きです。
すすき野原も素敵ですが、
数本で風に身をゆだねる風情に惹かれます。
ゆうべの十五夜お月さま
美しかったですね。
お酒を片手にベランダに出て
ほころびはじめた金木犀の甘い香りと
静かな虫の声に包まれて
ひとりでお月見。
なんてきれいなお月さま…!
と胸を打たれて、
思わず夜空に向かって手を合わせていました。
富士山とか、朝日とか夕日とか
月とか…ほかにもいろいろ
あんまり美しいと
いつの間にか拝んでいるわたしがいます。
それはもう所かまわず。
飛行機や新幹線、
旅先の列車のなかなどは人目があるのに
夫にも驚かれたものです。
でも飛行機や新幹線て、そういう機会が多い気がする。
あれ?なんの話でした?
お月さまですね。
『玉兎(ぎょくと)』
幕末から明治にかけて活躍し、
"最後の浮世絵師"と呼ばれる月岡芳年(つきおか よしとし)。
彼の晩年の連作『月百姿』は
歴史や物語の一場面と月をからめた「月の百景」。
『玉兎』はその一枚で、
あの『西遊記』から
孫悟空と月の兎(=玉兎)を描いた作品です。
満月を眺めていたら思い出しました。
それにしても
月を「お月さま」と呼ぶ日本人は
かなり素敵だと思うのです。
星を「お星さま」
太陽を「お天道さま」「お日さま」と。
日本人の豊かな心、感性、
自然のなかに大いなる存在を、神さまを感じて
敬い、奉る精神ってステキだな。
なんて思った満月の夜。
玉兎、
月のウサギに出逢えそうな、名月でした。
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