白塗りに
紅や墨で「隈を取る」大胆な見た目が
強烈なインパクトを残し、
見る者を惹きつける
歌舞伎の ”隈取”。
神さまが
隈取りしたみたいな
ホオジロは
和の魅力に満ちて
男前で、
なにやらとても勇ましい。
バードバスに来ているのは
いつも同じ個体だと
思うけれど
彼は
水浴び中や
羽つくろい中に
どういうわけか
ビシッとポーズを決めて
わたしを見る。
歌舞伎の
”見得” を切っているようで
「松嶋屋 !」
「待ってました!」
「六代目 !」
なんて ”掛け声” が
掛かりそう。
腰に手を当てて
胸を張って
それは一体
なんのポーズ?
こんなのとか。
ガン飛ばされてます。
「ひとつ睨んでご覧にいれましょう!」
@成田屋
みたいな。
そんな彼は
勇ましい隈取顔と
一回り大きめのサイズからは
予想外の
優しい人柄(鳥柄)で
どこか小鳥たちを
見まもるような雰囲気も
微笑ましい。
↓ 足環のメジロ
↑ ヤマガラの幼鳥
止まり木で
マントをひるがえすホオジロが
カッコイイ。
くちばしも
ちゃんと隈取。
上くちばしが黒くって
下くちばしは白い。
こうして歌うと
よくわかる。
軽やかなメロディの
きれいな歌声は
彼の隈取顔にはミスマッチな気もする。
彼の隈取顔にはミスマッチな気もする。
でも意外と
無性に愛らしいときもある。
けっこうある。
愛之助、
もしくは「らぶりん」と
呼んでしまおうか。
★
STAND WITH UKRAINE
・