千衣子が好きだった赤いシクラメン納戸の奥に紺色のセーターが丸まって置いてあった。これぼくのだ、なんでこんなところに引っ張り出したときに分かった。ホコリと一緒に千衣子の毛が舞い上がった。こころの病を抱えていた千衣子は発作になると逝った目つきで部屋中を駆け回り、発作が収まると納戸の片隅にうずくまる。冬の日は寒かろうと僕が差し入れたんだ。千衣子が旅立ってからもう4年と4カ月が経ち、セーターの行方はすっか . . . 本文を読む
土日は出歩いて月・火は使えないパターンが定着するとヤだなと云いつつ寝っ転がってる。2Fダイソーの階段で思いだした。たぶん今年のことだけど、あの階段を上がったとたん息が苦しくて、座り込む直前までいったことがある。見かけはたいしたことない階段だけど、途中に1ヶ所せまい踊り場がある直登タイプ、スーパー1Fの高さを短いストレート階段で登るにはムリがあるというもの。老齢化が進む昨今に配慮をしておくれ。今日み . . . 本文を読む