私を知る

自覚を中心に悟りのヒントを書いています。自覚とは「私」に意識を向け、一切は「私」の考えであることを自覚していくことです。

明け渡し体験までの歩み

2013年07月03日 09時10分32秒 | 私の体験
今回から暫くの間、私の覚醒体験について書いていきます。
まずは、明け渡し体験までの私の歩みについて書きます。

私はこれまで幸せよりも苦労の中から学ぶことの方が多かった多かったのだろうと思います。
そうやって私は、苦しみの中から自分や自分の人生と向き合うことを学んできたんだと思います。
なぜなら、私の場合、真我に目覚めためには、自分や自分の周りの環境と向き合えるようになることが重要な要素になっていたからです。
これは私だけでなく他にも当てはまる方が多いのではないかと思っています。
人は幸せなときよりも辛いときの方が、自分や周りのことをしっかり観て考え理解するものですから。

私が経験してきた苦労について箇条書きに書き出せば、次のような感じです。

生まれた家(父の実家)では、家庭内の諍い絶えませんでした(主に曽祖母、祖母、母の間で諍いが絶えませんでした。父の死後、私の母は私と弟を連れて父の実家を出ました)。

11歳のときには、父の交通事故、そして父の自死がありました(交通事故の後遺症を苦にしたものでした)。

その後の母子家庭という家庭環境(私の生まれ育った田舎では、当時母子家庭はまだ珍しく、父親不在による影響はいろいろありました)。

18歳ころから19歳ころの1年余りの間のいわゆる思春期鬱(すべてが無意味に感じられ、何もやる気せず家にこもっていました)。

結婚後の長男の障がい、それに伴う負担など(長男は重い自閉症でして、世話がとても大変なのです。家族にとっては一緒に近くにいるだけでも大きな負担になります)。

この程度は大したことないよと仰る方もおられると思いますが、私には辛かったです。

特に、結婚後の長男の障がいは、本当に辛かったです。
長男が自閉症だと分かったときよりも、その後の長男の世話や、
それによる負担の方がずっと辛かったです(この状況はいまでも続いています)。
長男は睡眠障がいの他、重い情緒障がい、摂食障がい、種々の行動障がいがあり、長男が起きている間はつきっきりで世話をする必要があるのです。
そんな状況の中、家内は長男の世話と、まだ小さい次男の世話で、心労により、鬱病になってしまいました。
私も仕事と家のことで、気が変になりそうでした。
いや既に気が変になっていたのかも知れません。
精神的に不安定になり他害行為や排泄行為等の問題行動を繰り返す長男を拳で殴りつけ、殺めてしまいそうになったことも何度かありました。

2012年の冬から春にかけて、私たち家族は苦悩のどん底にいました。
夜中に家内と一家心中について相談していました。
当時の家内と会話は、もう少し頑張ってみてどうにもならなくなったら、そのときは家族全員で一緒に死のうというものでした。

でも、その頃から私の心は少しずつ変わろうとしていました。
それまでは、他人と自分の境遇を比べてばかりで、自分の境遇を恨めしく思ってばかりいたのですが、自分の境遇や人生と少しずつ向き合えるようになってきていたのです。
そして、それは自分の境遇や人生を受け入れる姿勢へ変わっていき、さらには取り組む姿勢へと変わっていきました。

このころ、なぜそう思うようになったかは不明ですが、この自分の人生は自分の課題だと思うようになっていました。
自分の課題なんだからどれ一つ取りこぼすことなく、自分で取り組みたいと思うようになっていました。
また、私は冒険好きのチャレンジャーなんだと思うようにもなっていました。
もし生まれる前に自分の人生を選択することができなら、
きっと私は一番困難な人生を選択したに違いないと思うようになっていました。
これは、おおよそ2012年の夏から秋のことでした。

そして、その年の12月に明け渡しを体験することなります。


なお、自閉症の長男を児童福祉施設(入所施設です)に預けるという方法も考えはしたのです。
でも、長男を手放したくないという私たち夫婦の思いが強いのと、その当時私たちが知っていた入所施設では親から縁遠くなってしまった子供たちが多く、その中に長男を入れるのはどうしても抵抗があったのです。
それと、長男の情緒障がいや問題行動があまりに激しいので、当時私たちが住んでいたところの周辺には、長男の障がいに対してある程度適切な対応が見込める施設がなかったのです。

次は5日にでも書かせていただきます。
次回は明け渡し体験について書かせていただきます。

コメント大歓迎です。気軽にお書きください。
読んで頂いてありがとうございました。

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2 コメント

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Unknown (はる)
2014-10-02 14:47:47
はじめまして。
今日はじめてこちらにお邪魔しました。
拝読しているうちに涙が止まらなくなりました。
我が家の長男(中1)も重度自閉症です。次男も長男ほどは重くありませんが自閉症です。
子供が小さい頃、私も欝になってしまって入院したり(今は治りました)何度も死んでしまいたいと思いましたが、生きていてよかったです。
相変わらず毎日大変な日々ですが、家族で力を合わせて過ごしています。

これからゆっくり全部読ませていただきますね。
どうぞよろしくお願い致します。
ありがとうございました。
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はるさんへ (慧空)
2014-10-02 21:37:13
>はるさんへ
コメントありがとうございます。

>我が家の長男(中1)も重度自閉症です。次男も長男ほどは重くありませんが自閉症です。
>子供が小さい頃、私も欝になってしまって入院したり(今は治りました)何度も死んでしまいたいと思いましたが、生きていてよかったです。
>相変わらず毎日大変な日々ですが、家族で力を合わせて過ごしています。

そうなんですね。
はるさん息子さんたちも自閉くんなんですね。
大変でしょうが、ご家族で力を合わせ過ごされているとのことで、なんと言いますか、素晴らしいと言うのはちょっと違うし(笑)、少し嬉しくなりました。

>これからゆっくり全部読ませていただきますね。

えっ!、全部読んで頂けるんですか?!
こちらこそ、ありがとうございます。
何か気になられること等がありましたら、ご遠慮なく仰ってくださいね。
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