私を知る

自覚を中心に悟りのヒントを書いています。自覚とは「私」に意識を向け、一切は「私」の考えであることを自覚していくことです。

意識に関する考察(4)ー続・自己認識と主客の問題についてー

2023年02月25日 10時01分35秒 | 私の成り立ち
◇意識に関する考察(4)ー続・自己認識と主客の問題についてー◇

前回の記事「意識に関する考察(3)ー自己認識と主客の問題についてー」の続きです。

前回の記事では、自己認識に主客の構造を当てはめてみました。
そして、何かを認識するという現象が起こったとき、その認識である客体的な要素と、その認識そのものを認識する主体的な要素である自己認識が一体かつ同時に起こっていると書きました。

私はこのブログで、私(世界と言ってもいいですが)とは連鎖的な意識の展開であると繰り返し書いておりますが、上記の観点からこの意識の展開について考えると、その展開のひとコマひとコマにおいて、主体的な要素である自己認識と、客体的な要素でさる認識とが言わば表裏一体に統合された状態で常に生じているということになります。

私は、この自己認識という現象が私という自我あるいは主体性に関する感覚の源泉であり、核心部分だろうと考えています。
さらに言えば、この自己認識という現象が、自分自身を含めたこの世界の物質的な存在感の源泉になっているのだろうと考えています。

自己認識はその対象が自分自身の認識ではありますが、認識する現象の特性が自我の主体的な感覚を生じさせているのではないかと考えています。
主体、客体の概念は本質的なものではなく、誤解であり、幻想であると考えています。
敢えて主体という概念を取り入れるなら、自己認識が主体的な現象に相当し、その自己認識の認識対象である認識(例えば、パソコン画面を見て認識したときのパソコン画面に関する認識)が客体ということになるのだろう考えています。
つまり、客体は、物質的な要素のあるパソコン画面ではなく、パソコン画面に関する認識なのだろうと考えています。
また、主体は、自分自身の目や身体等の物質的なものではなく、自己認識なのだろうと考えています。


まだ書きたいことがまとまり切れてないので、続きを書く予定です。


◇「私」に意識を向ける自覚についてのご紹介は、例えばこの文章をお読みください(「自覚を始められる方へ」)。
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意識に関する考察(3)ー自己認識と主客の問題についてー

2023年02月23日 09時22分33秒 | 私の成り立ち
◇意識に関する考察(3)ー自己認識と主客の問題についてー◇

前回の記事「意識に関する考察(2)ー自己認識と観照意識ー」の続きです。
いろいろバタバタと忙しく、ほったらかしている間に随分時間が経ってしまいました。

自己認識と主客の関係は、当初簡単に整理して説明できることだと考えていました。
忙しくしていて考える暇もなかったのですが、やっと最近になってハッキリとしてきました。

以前、「自我の二相性と主客の統合」という記事を書いたのですが、この記事に書いた主客の捉え方を大きく修正する必要があるようです。
私自身、まだ整理し切れてないところもありますが、取り敢えず記事にしてみようと思います。

まず最初に、主客に関する普通の捉え方についての確認です。
主体とは何かを認識する私という自己のことであり、客体とはその認識対象のことです。
例えば、私が目の前のパソコン画面を見ているとき、パソコン画面が客体となります。

次に自己認識についてのおさらいです。
自己認識とは、私が何かを認識しているとき、その認識そのものを認識するという現象のことです。

では、この自己認識という現象に主客の構造を当てはめてみます。
この場合、自己認識によって認識する側が主体となり、認識される側の認識が客体となります。
例えば、私がパソコン画面を見ていて、パソコン画面に関する認識が起こっているとき、パソコン画面に関する認識が自己認識の対象である客体となり、主体はそれを認識している自己認識となります。

以前の記事で、私という存在そのものである意識(これを認識と言ってもいいですが)は、何かの意識(認識)が起こってきたときに、その認識と、その認識そのものを認識する自己認識という現象が一体となって常に起こっていると書きました。
これに上記の主客の関係を当てはめると、連鎖的に起こる意識の展開において、何かを認識する認識する客体的な要素と、それを認識する自己認識である主体的な要素とが常に表裏一体となって起こっているというになります。

だからどうなのと言いたくなるような尻切れトンボの状態ですが、今回はここまでとします。
おそらく、また続きを書きます。


◇「私」に意識を向ける自覚についてのご紹介は、例えばこの文章をお読みください(「自覚を始められる方へ」)。
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読んで頂いてありがとうございました。

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