トロステにはまり、トロにはまって、
ビデオ作品「トロと旅するTHE MOVIE」を借りました。
ちなみにPSStore版。PS3があればDLでける。
めざましテレビの「トロと旅する」の後日談的なノリで、
(CGであるはずの)トロの(本物の)目撃談が芸能人の中で広まることを受け、
検証特別番組が組まれる、という設定。ドキュメンタリー番組の体をとっています。
この作品、「芸能人(女子アナ)出張りすぎ」「作りが稚拙」
「そんなことよりトロだけ映せよ」などなど、
とにかく酷評が多いのが特徴です。
(アマゾンレビューも16件中10件が星1つという有様
→http://amzn.to/hk3tSp)
確かに、なんとな~くミーハーで、媚びたところがあって、
ゲームやめざましのコーナーと関係ない感じの世界観なのですよね。
でも、本当に駄作なのか?
まんざら捨てたもんでもないんじゃなイカ?というのが
私の意見なのです。
それは、自分がトロを知ったのがつい最近で、
あまり確固たるイメージを、キャラやシリーズに持っていなかったことと
関係あるかもしれません。
この話は、謎の存在・トロのパーソナリティを、
様々な芸能人との交友エピソードを通じて垣間見ていく、
という形式になっています。
まず、今作のトロは「謎の存在」であることが特徴です。
登場人物、及び一般視聴者は、トロに関してほぼゼロの状態から
スタートしていきますし、最終的にも本質的なことは
ほとんどわからないまま終わります。
そして、「垣間見ていく」。これポイント。露出は少ないです。
トロの存在は、交流する芸能人たちの目を通じて、
(やや癒し系の側面を強調されながら)さりげなく描かれます。
この2つのポイントが、ファンに不評の原因ではないかと。
トロを良く知ってるファンは、今更「トロって何者?」とかやられても…
と思うだろうし、トロの露出が少なくて芸能人ばかり出張ってる状態は
「トロの作品」を観てる意味が無くて悲しい。
でも、これらの前提を楽しめれば、きっとこの作品は面白い。
そう思うのです。
トロの露出が芸能人に比べて少ないのは、
主役は芸能人=「人間さん」(≒プレイヤーである貴方)だから。
「人間さん」がトロを見ている。って言う構図が
僕にとってはタマリマセン。
特に戸田恵子さんとのエピ、広末涼子さんとのエピなどがお気に入り。
(逆にブラザートムさんや阿藤快さんのエピは…ゲフンゲフン)
映画やドラマなどの映像作品を観るとき、視聴者が
どの視点に立つのか、ということは結構大事な問題です。
そしてそれがバラエティだのになったときに、同じように
芸能人(タレント、芸人)に自己同一できるのか否か…
これはまた別の機会に語ります。たぶん長くなるので。
今作のトロには、ある種「妖精さん」のような得体のしれなさ、
ベールの向こう側にいるような感じがありますが、
それを容認出来れば、このトロはこのトロで素敵です。
「フキダシ必須」という原作準拠の不便さによって?なのか
やや言葉少ないんだけれど、その黙っているときの表情だとか、
真顔でじっと見つめてくるところがたまらん可愛い。
空気感といいますか…ドキドキ。
「特典映像が本編」という人も居るけど、そこは同意(笑)
あのデジャヴ感漂う交流、衝撃のラスト、悲しい音楽、
全てが渾然一体となって涙腺崩壊です。
あの「トロ」は、どこから来たのだろう、
他のポケピたちはどこに行っちゃったんだろう、
とかとかいろいろ深読みさせてくれちゃうミステリアスさが好き。
少し悲しいんだけど、そこがいい。んだと思う。
トロ旅THE MOVIE、是非もっと観たいね。
もう少しトロ自身に突っ込んでもいいと思うし、
他のポケピが出てきてもいいと思うんだ(トロ旅本編に出てきてたし)。
フジテレビさんどうにかなりませんか?
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