第七回橘俳句賞受賞作品(平成17年)

2006-04-29 15:11:09 | Weblog
秋高し

 湯河原
梅林を透す日差しが空の色 
 安曇野
山葵田の水清ければ音も澄み
木の独楽の色鮮やかに回りだす
あせらずに只ひたすらに田草取る
鳴るまでを草笛替えて吹き続く
秋高し図書館に通う脚軽き
敗戦日迷迷として生を選ぶ
花束の中より散らばる実千両
茄子の苗己に見立て骨太に
蓮根掘る節を連ねる逞しさ

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4 コメント

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おめでとうございます (今村七栄)
2006-05-01 15:35:48
どの御句にも爽やかなお人柄が伺えて素晴らしいです。「敗戦日迷迷として生を選ぶ」にはどきりといたします。俳句は人であり人生なのですね。御句に触れて素直にそう思うことが出来ます。

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山葵田 (臼井虹玉)
2006-05-01 23:01:43
山葵田の水清ければ音も澄み

清らかな流れに育つ山葵田がある自然のゆたかさを思いました。清涼感に溢れた御句と存じます。
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お礼 (平田 弘)
2006-05-03 17:27:44
今村七栄様コメント有難うございます。読み取っていただけ身に余る光栄です。
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お礼 (平田 弘)
2006-05-03 17:29:10
臼井様山葵田の句コメント有難うございます。
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