■俳句文芸精鋭選集
□天満書房
□平成19年8月6日発行
□定価3500円
□平田弘集「松籟45句」掲載(57~66頁)
●抄出7句
夕空に鋏光らせ豇豆摘む
初なりの南瓜切り取る重さかな
鳴子ゆれ実りの秋の穂の重さ
秋晴に無限の空の深み見る
落葉焚く煙の中に火の見ゆる
風騒ぎ色そのままに紅葉散る
白鳥を待つ人水辺見回りぬ
●鑑賞1句
風騒ぎ色そのままに紅葉散る
風がさわさわっと騒いだと思うと、紅葉が、今の今まで枝に付いていたままの鮮やかな色で散った。散るものの華やかなまでの美しさに魅了される。(高橋正子)
▼ご感想などを下記の<Comment>にお書き込みください。(高橋信之)
□天満書房
□平成19年8月6日発行
□定価3500円
□平田弘集「松籟45句」掲載(57~66頁)
●抄出7句
夕空に鋏光らせ豇豆摘む
初なりの南瓜切り取る重さかな
鳴子ゆれ実りの秋の穂の重さ
秋晴に無限の空の深み見る
落葉焚く煙の中に火の見ゆる
風騒ぎ色そのままに紅葉散る
白鳥を待つ人水辺見回りぬ
●鑑賞1句
風騒ぎ色そのままに紅葉散る
風がさわさわっと騒いだと思うと、紅葉が、今の今まで枝に付いていたままの鮮やかな色で散った。散るものの華やかなまでの美しさに魅了される。(高橋正子)
▼ご感想などを下記の<Comment>にお書き込みください。(高橋信之)
夕空に鋏光らせ豇豆摘む
秋晴に無限の空の深み見る
風騒ぎ色そのままに紅葉散る
白鳥を待つ人水辺見回りぬ
などが特に強く印象に残りました。
「松籟45句」のご出版おめでとうございます。これからも、ますますご健康で、私たち後輩に、俳句に向かわれる真摯な姿勢をお示しくださいませ。
初なりの南瓜切り取る重さかな
その年初めて収穫される南瓜のずっしりとした重みから、実りの豊かさ、そして、作者が感じられた収穫のうれしさが伝わってくるようです。
秋晴に無限の空の深み見る
何処までも青く澄みきった秋晴の空に、見る人の心までもが深く澄んでいくようです。作者は、仰ぎ見た空のその先に繋がる、無限の広がりにも思いを馳せられたのかもしれません。
ご出版おめでとうございます。ますますご健康で、これからも俳句に精進されなすようにお祈りいたします。
好きな句
風騒ぎ色そのままに紅葉散る
一陣の風に散る紅葉。散るには早すぎるような鮮やかな色をして散る。
一瞬の風景を上手くまとめられていると思います。
初なりの南瓜切り取る重さかな
初なりの南瓜の重さを感じて収穫する。収穫の喜びが重さとなって手の中にあります。自分で育て、収穫できることは大きな喜びです。
おめでとうございます。
白鳥を待つ人水辺見回りぬ
飛来する白鳥を前に、静かな水辺の情景が心落ち着くようです。静けさの中で人の動きもとても穏やかに感じ心に残るお句です。
「風騒ぎ色そのままに紅葉散る」が素晴らしいと感じました。「色そのままに」の表現が、散る紅葉の濃淡を想像させてくれ、イメージが広がります。
夕空に鋏光らせ豇豆摘む
初なりの南瓜切り取る重さかな
鳴子ゆれ実りの秋の穂の重さ
秋晴に無限の空の深み見る
落葉焚く煙の中に火の見ゆる
白鳥を待つ人水辺見回りぬ
残暑厳しき折柄、どうぞご自愛下さい。重ねて、おめでとうございます。
この度は、俳句文芸選鋭選集「松籟45句」の出版おめでとう御座います。
素晴らしい句ばっかりですが、特に私が好きな句は
「初なりの南瓜切取る重さかな」
丹精を込められた南瓜を手に取る嬉があふれた句ですね。とっても素敵です。
時節柄、いっそうのご自愛をお祈り申し上げます。
ご出版おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。これからもますますのご健勝をお祈りいたします。
みんな好きな句ですが
初なりの南瓜切り取る重さかな
収穫の嬉しさがよく伝わりました。
時節柄、いっそうのご自愛をお祈り申し上げます。