悴む

2006-01-30 15:21:53 | Weblog
悴みて朝の日めぐりままならず
寒茜見とれる姿闇に消え
路地曲がり飛び込む淡き冬の梅

俳句雑誌「水煙」2月号掲載作品

2006-01-21 14:25:09 | Weblog
照紅葉
 瑞瑞し大根引の土匂う
 人参を忍ばせ跨る馬上かな
 振り向け箱仕方すべて照紅葉
 くっきりと際立つ冬耕の土光る
 懐かしき炭切る音の堅きかな
 焼薯の売声俄かに風に乗り
 椎の実を覆う落葉の温みかな

水煙作品欄  (東京平田 弘)
 先人の知恵に野生の自然藷
 逞しき枝に孤高の冬薔薇
 冬の空枯葉踏み行く音高し
 野に混じる野菊の白の愛らしさ
 落人の里に木の実の音静か



2006-01-21 11:53:24 | Weblog
一粒を追い求めらる雪軽し
屋根と空一つになりて積もる雪
雪の朝餌まで隠れ鳥ねぐら

降る雪に舞い上がる雪留めなく
寄り道の足跡残し雪積もる


賀状

2006-01-11 15:52:15 | Weblog
一筆に賀状のすべてを読みとりて
この年の節作り終え年迎え
不覚にも病床にての年始かな


 昨年30日から急遽入院の羽目となり六日退院するも風邪気味ついパソコンに向 かうのも億劫となり、カウントダウンから新年の句を拝見する気もそぞろ、早く 落ち着きたいものです。