平田弘集「松籟45句」/俳句文芸精鋭選集

2007-08-16 23:52:02 | Weblog
■俳句文芸精鋭選集
□天満書房
□平成19年8月6日発行
□定価3500円
□平田弘集「松籟45句」掲載(57~66頁)

●抄出7句
夕空に鋏光らせ豇豆摘む
初なりの南瓜切り取る重さかな
鳴子ゆれ実りの秋の穂の重さ
秋晴に無限の空の深み見る
落葉焚く煙の中に火の見ゆる
風騒ぎ色そのままに紅葉散る
白鳥を待つ人水辺見回りぬ

●鑑賞1句
風騒ぎ色そのままに紅葉散る
風がさわさわっと騒いだと思うと、紅葉が、今の今まで枝に付いていたままの鮮やかな色で散った。散るものの華やかなまでの美しさに魅了される。(高橋正子)

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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おめでとうございます。 (高橋信之)
2007-08-17 00:38:25
平田弘集「松籟45句」出版、おめでとうございます。弘さんらしい45句が揃いましたね。

夕空に鋏光らせ豇豆摘む
秋晴に無限の空の深み見る
風騒ぎ色そのままに紅葉散る
白鳥を待つ人水辺見回りぬ
などが特に強く印象に残りました。
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おめでとうございます (臼井愛代)
2007-08-17 14:23:49
弘さま
「松籟45句」のご出版おめでとうございます。これからも、ますますご健康で、私たち後輩に、俳句に向かわれる真摯な姿勢をお示しくださいませ。

初なりの南瓜切り取る重さかな
その年初めて収穫される南瓜のずっしりとした重みから、実りの豊かさ、そして、作者が感じられた収穫のうれしさが伝わってくるようです。

秋晴に無限の空の深み見る
何処までも青く澄みきった秋晴の空に、見る人の心までもが深く澄んでいくようです。作者は、仰ぎ見た空のその先に繋がる、無限の広がりにも思いを馳せられたのかもしれません。
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御礼 (平田 弘)
2007-08-18 09:40:40
信之先生、正子先生、「俳句文芸選鋭選集」を取り上げて戴き感謝申し上げます。水煙の延長上の投句でしたが、出版のお祝いのお言葉を戴き、コメントをつけてご紹介戴き厚く御礼申し上げます。今後の継続の糧といたします。

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お礼 (平田 弘)
2007-08-18 09:44:04
臼井愛代様、お祝いのお言葉有難うございます。またコメントを戴き感謝いたします。
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出版おめでとうございます (古田けいじ)
2007-08-19 21:14:57
弘さま
ご出版おめでとうございます。ますますご健康で、これからも俳句に精進されなすようにお祈りいたします。

好きな句

風騒ぎ色そのままに紅葉散る

一陣の風に散る紅葉。散るには早すぎるような鮮やかな色をして散る。
一瞬の風景を上手くまとめられていると思います。
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おめでとうございます (池田多津子)
2007-08-19 21:18:54
 弘さま、俳句文芸精鋭選集「松籟45句」のご出版、心よりお喜び申し上げます。

初なりの南瓜切り取る重さかな
 初なりの南瓜の重さを感じて収穫する。収穫の喜びが重さとなって手の中にあります。自分で育て、収穫できることは大きな喜びです。

 おめでとうございます。

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おめでとうございます (藤田洋子)
2007-08-19 22:18:36
弘様、このたびは俳句文芸精鋭選集のご出版、心よりお喜び申し上げます。これからもますますのご健勝をお祈りいたします。

白鳥を待つ人水辺見回りぬ
 飛来する白鳥を前に、静かな水辺の情景が心落ち着くようです。静けさの中で人の動きもとても穏やかに感じ心に残るお句です。
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おめでとうございます (吉田晃)
2007-08-20 08:27:58
 出版おめでとうございます。よい句がたくさんあり、どれも好きな句ですが、中でも
「風騒ぎ色そのままに紅葉散る」が素晴らしいと感じました。「色そのままに」の表現が、散る紅葉の濃淡を想像させてくれ、イメージが広がります。

夕空に鋏光らせ豇豆摘む
初なりの南瓜切り取る重さかな
鳴子ゆれ実りの秋の穂の重さ
秋晴に無限の空の深み見る
落葉焚く煙の中に火の見ゆる
白鳥を待つ人水辺見回りぬ

 残暑厳しき折柄、どうぞご自愛下さい。重ねて、おめでとうございます。
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おめでとう (小口泰與)
2007-08-20 08:53:12
平田弘様
 この度は、俳句文芸選鋭選集「松籟45句」の出版おめでとう御座います。
 素晴らしい句ばっかりですが、特に私が好きな句は

「初なりの南瓜切取る重さかな」
丹精を込められた南瓜を手に取る嬉があふれた句ですね。とっても素敵です。

時節柄、いっそうのご自愛をお祈り申し上げます。

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おめでとうございます。 (大給圭泉)
2007-08-20 09:25:55
平田弘様
ご出版おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。これからもますますのご健勝をお祈りいたします。
みんな好きな句ですが

初なりの南瓜切り取る重さかな
収穫の嬉しさがよく伝わりました。

時節柄、いっそうのご自愛をお祈り申し上げます。


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