杉並どうぶつ相談員

杉並区と協働し、人と動物が和やかに暮らせる地域をめざします。

子猫を救うには?

2016-05-29 21:53:10 | ネコ

今年もまた、子猫の季節がやって来ました。

帰宅途中や散歩中の道ばたで、もし子猫を見つけたら?
小さな命を救うために、出来ることがあります。

一歩、踏み出してみませんか?


★見かけた場合

離乳前の場合:

1.母猫が近くにいないか、しばらく様子を見る。
2.母猫がいないようなら保護
3.動物病院で診療や相談
4.とにかく保温(カイロやお湯を入れたペットボトル)
5.子猫用ミルクを与え、状態を見ながら離乳食に移行
6.並行して里親探し、生後2~3ヶ月で譲渡する。





離乳後の場合:

1、すぐに保護
2.動物病院で診療や相談
3.状態を見ながら離乳食やフードを与える
4.並行して里親探し。生後2~3ヶ月で譲渡する。



警察や動物愛護相談センターには連れて行かない。

ネコ風邪に罹って目がぐしょぐしょの子猫を見かけたら
すぐに保護して動物病院に連れて行ってください。

問題が無さそうに見えても、とにかく動物病院へ。
ノミ、ダニ、寄生虫などの駆除が必要です。

母猫がそばにいれば、母子ともに保護してケージに入れ、
母猫に授乳してもらう方法もあります。


見かけた方がとにかく積極的に保護をして下されば、
杉並どうぶつ相談員が、動物病院の紹介や飼育、里親探しのご相談に応じます。
ケージなどの貸出しもいたします。


平日の日中は、杉並保健所生活衛生課 ☎03-3391-1991に電話して相談員の
紹介を依頼して下さい。
杉並区民の方に限ります。

それ以外の時間帯には,
このブログから、メッセージでご相談ください。
お住まいの地域、お名前、連絡先をお忘れなく。


相談員は子猫の引き取りはしていません。また、ご希望に沿えない場合も
ありますのでご了承ください。



★親猫のT(Trap 捕まえる)→N(neuter不妊去勢する)→R(return 元の場所にもどす)
 もぜひお願いします。飼い主のいない不幸な猫をこれ以上増やさないために。


杉並区では「飼い主のいない猫を増やさない活動支援事業」を行っています。
次回の申請受付は9月です。

事業についてのお問い合わせは、杉並保健所生活衛生課まで。 ☎3391-1191

★「杉並どうぶつ相談員」が保護した猫の里親になって下さる方も
  生活衛生課動物担当まで、お問い合わせください。




熊本地震 ペットの避難は?

2016-05-10 21:16:29 | ペット防災・災害時対策
以下、朝日新聞夕刊より転載。


ペットトラブル、悩む被災地 
避難所に専用スペースも 熊本地震

2016年5月10日16時30分


熊本県などでの一連の地震では、ペットが飼い主を癒やす一方で、
トラブルの原因になる例が相次いでいる。周囲に遠慮して、
車中で過ごす飼い主もいる。避難生活が長期化する中、
ペット同伴専用スペースを設けるといった試みも出ている。

熊本市の拠点避難所の一つ、約150人が身を寄せる市総合体育館では、
エントランス付近が段ボールで仕切られ、
「ペット同伴専用スペース」になっている。
15世帯ほどが犬や猫と一緒に過ごす。

梶川陽子さん(64)は、猫の「きなこ」を連れて避難した。
4月14日の前震以来、自宅近くの高校などに避難してきたが、
周囲に気をつかってきた。「ここはある程度、
他の避難者と距離があるので良い。きなこも表情が落ち着いてきた」

益城(ましき)町は10日、避難所の町総合体育館の敷地内に、
ペット専用のプレハブ3棟の搬入を始めた。
高齢者や仕事で出かける人のため、有志にペットの世話も任せる。

現在は町内で唯一、この体育館だけペットを同伴でき、
館内に犬や猫計約30匹、館外にも
NPOが管理するテントにペットがいるが、
避難者らからの要望もあり、ペット専用棟を置くことを決めた。

トイプードルとともに館内に避難する女性(65)は
「気軽に預けられる施設ができれば、
ようやく安心して買い物に行ける」と期待する。

地震発生後、熊本市内のある避難所では、犬を連れていた男性が
別の避難者に顔を殴られるトラブルもあり、この避難所では
居住スペースへのペット同伴が禁止されたという。

熊本市中央区の「竜之介動物病院」は、
入居するビルをペットと飼い主の避難所として提供している。
ピーク時には200人以上の飼い主とペットたちが身を寄せた。
市内で猫カフェ「かごにゃん」を運営する西嶋智史さん(31)も、
中央区の1店舗を「臨時災害シェルター」にして
50匹余りを無料で預かる。
「本来は行政が専用の避難所を設けるべきだ」と指摘する。


 ■マニュアル策定、他自治体で動き

大災害を想定し、ペット連れ避難マニュアルの
策定を進める自治体もある。

東京都新宿区は2004年にマニュアルを作り、
ペット同伴の避難所設営訓練を続けている。

新潟市では04年の中越地震でペット同伴の被災者が車中泊を続け、
エコノミークラス症候群で死亡した。
その教訓から、避難所で屋内外に
ペット専用スペースを設ける計画を作った。

熊本県も3月に災害時のペット避難の指針を完成させた。
「ペットの臭い、鳴き声などが避難者のストレスとなる」とし、
飼い主名簿の作成やペット専用スペースの設置、
餌やりや衛生の管理分担を明確にすることを盛り込み、
4月中に市町村へ配布予定だった。
県の担当者は「あと1~2年早くできていれば、
もっと効果的に対応できた」と話す。

 (田中志乃、森本大貴、箱谷真司)

転載以上。

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全国に先駆けて殺処分ゼロを達成した熊本市では、官民協働で
ペット連れの被災者の支援を行っています。

仮設住宅に関しても、ペット可の棟を建てる予定。

市で取り組んでいた「迷子札装着運動」が、迷子のペット返還
に役立っているとのことです。

避難に関しては、「同行避難」と「同伴避難」の解釈の
混同があるようです。

補助犬への理解広がらず 使用者アンケート

2016-05-08 22:23:03 | 動物関連ニュース

補助犬
飲食店やタクシーで「同伴拒否」6割 
理解広がらず 使用者アンケート



毎日新聞2016年5月7日 大阪夕刊

以下、転載。

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飲食店やタクシーなどを利用する際、補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)
の同伴を拒否された人が約6割に上ることが、
日本補助犬情報センター(横浜市)のアンケートで分かった。
補助犬の使用者47人が回答した。
身体障害者補助犬法により同伴拒否は禁じられている。
使用者は「法成立がゴールではない。理解を広めたい」と訴えている。


厚生労働省によると、国内の補助犬使用者は約1120人。
情報センターは昨年9〜12月、補助犬使用者でつくる団体の会員らに
アンケートを実施した。2015年10月までの5年間に、
飲食店や小売店などの施設、航空機やバスなど公共交通機関で
同伴を拒否された経験を尋ねた。回答のあった47人のうち、
いずれかで同伴拒否を体験したと回答したのは31人(66%)だった。

不特定多数が訪れる施設別では、病院や薬局など
医療関係の施設を訪れた43人のうち20人(47%)が
拒否された体験があると回答。施設別で最多だった。
飲食店が45人中20人(44%)
▽温泉・ヘルスセンターなどが16人中5人(31%)の順で多かった。
交通機関では、タクシーが40人中12人(30%)で最多。
05年、身体障害者補助犬法の完全施行から
1年半の期間を対象に行われた同様の調査では、
44人のうち26人(59%)が同伴拒否を経験しており、
理解が広まっていないことがうかがえる。

補助犬法だけでなく、4月施行の障害者差別解消法も
障害を理由にした不当な取り扱いを禁じており、
国土交通省や厚労省のガイドラインは、
同伴拒否が差別的取り扱いに当たるとしている。

調査に携わった同センター理事で、
自らも介助犬使用者の木村佳友さん(55)=兵庫県宝塚市=は
「補助犬法施行から時間がたっても同伴拒否が減っていない。
障害者差別解消法も施行されており、
障害者の社会参加を進めるよう理解を広めたい」と話している。
【釣田祐喜】

転載、以上。