杉並どうぶつ相談員

杉並区と協働し、人と動物が和やかに暮らせる地域をめざします。

日米で異なる「地域猫」

2015-10-03 22:09:20 | 新着情報
9月25日(金)、杉並区役所で、動物愛護週間の講演会が

開催されました。

前半は、アメリカで長らく獣医師として活躍されてきた西山ゆう子先生の講演。

猫は99.9%、室内飼いにできる。猫を室内で退屈させない工夫。

犬や猫の不妊・去勢手術の必要性など・・

そして、「ん?」と思った話題がありました。

西山先生いわく、

「アメリカと日本では地域猫の考え方が異なります。

アメリカでは、どうしても人になつかない、室内では飼えないような野良猫だけ

地域猫として不妊去勢して屋外で管理します」



アメリカの都市部では、もともと猫は室内飼いが普通だったので、
(外にいると銃で撃たれたりするとか・・)

野良猫の数が少ないということもあるのでしょうが、

(個人的意見として)私もアメリカの「地域猫」の考え方に賛成です。

子猫はもちろん、成猫も、馴れている猫はなるべく自分で飼うか、

里親を探してあげるべきではないでしょうか。

馴れていない猫も、「庭ネコ」「外ネコ」として不妊去勢し、

世話をしているうちに、次第に馴れてくるので、年老いたら、

家の中に入れてやりたいものです。

   (但し、数を増やさないようにしましょう


猫小屋とトイレを坪庭に設置。

   (許可なく、公園や他人の敷地に猫小屋を置かないでください)


杉並区は、野良猫をグループ管理しながら減らす活動をしている区民に

不妊去勢などの費用を負担する助成事業を行っていますが、

「地域猫」という言葉ではなく、

「飼い主のいない猫」と言っています。


屋外の生活は過酷です。交通事故、病気、怪我、

最近は、虐待や不審死も頻繁に報道されています。

「地域猫」=地域にいる猫、などと誤解されて、

言葉だけがひとり歩きしていることを懸念しています。

地域猫は目的ではなく、過渡的な措置。

地域猫を減らしていく不断の努力が必要ではないでしょうか。




 飼い主のいない猫にエサを与えるなら、

不幸な猫をこれ以上増やさないよう、ご近所迷惑にならないよう、

必ず不妊・去勢をして下さい。
 



 ★協力的な動物病院をご紹介します。


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