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あのね

腹膜偽粘液腫になっちゃいました(^_^.)なんか、めずらしい病気みたい。私の治療記録って役にたつのかなぁ・・・?

退院する

2009-08-29 | 退院まで
そんなこんなで、主治医が交代し、K先生に抜糸---といってもホッチキスの針(ステープル)
のようなものですが、抜いてもらい、退院のお許しをもらいました。


その前に、看護婦さんから、退院の手引きという冊子をもらい、注意事項を説明してもらいました。

「まあ、私の場合、また抗がん剤を点滴するのに入院せなあかんと言われてるようなのですが・・・
どうなんでしょうねぇ」
とちょっと、看護婦さんに振ってみると、
看護婦さんは、私のファイルをぱらぱら繰って、
「う~ん、腹水の検査が帰ってきているのですが、“引っ掛かっていますね”」


あーー、やっぱりね


ていうか、もはや「町医者さん」のところで十分覚悟したので、ふぅ~んていう感じ。


頭の中では、9月下旬に再入院し、そこから半年、毎月1度抗がん剤を点滴。
春になったら、リンパ節を取る手術をする・・・・
と、K先生に説明された段取りをぐるぐる考えていました。
また、子供や主人に迷惑がかかるな・・・
入院の段取りどうしよう・・・・


自分のことより、周りへの影響をつい考えてしまう私。
退院日も主人と上の子に迎えに来てもらったんですが、「嬉しい」というより、
「どうせまた入院やし」
(↑心がすさみきっていますな)
との考えでいっぱいでした。



でも、でもね。
家に帰って、愛犬のパップに舐めてもらったら、やっぱほっとしました
(家族の人らはなんやねん、という感じですが、所詮人間の感じる幸せと言うのは
そんなもんです(笑))

ピ~ンチ!!主治医交代!?

2009-08-23 | 退院まで
手術の後、な~んとなく、主治医のK部長の様子がおかしかったんです。
手術の翌日には、ガーゼの交換をしにちょろっと来てくださったんですが、私とは明らか目を合わせてくれない??

その後、土日はとうとう1回も顔を合わせず・・・・
その次の週も、病室の入口から
「どうですか~?」とのぞいてくるだけ。「ハイ、大丈夫です」と答えると、
「そう、じゃあそのままお大事に」というだけで帰って行かれる・・・


えーー?普通主治医の先生だと、傷口を調べたり、せめてベッドの傍まで寄ってきて
なんかアドバイスしてくれるだろうに


ひょっとして、私の例の腫瘍があまりに大きくてキモチ悪かった?
えーーー、そんなことないやんなぁ、先生やし慣れてはるやろうし・・・


それとも、私の病状が重くて言い出せないとか・・・・?

微妙にモヤモヤしていると、手術から1週間ぐらいたってから、ようやく朝先生が
病室に来てくださって、

「実はですね・・・・私あなたの手術から2日後の土曜日に倒れまして・・・。今
この階の内科に入院しているんですよ」


えーーー、ぬぁにぃいいーーー


なんと、私の手術の2日後に先生は「過労」で倒れ・・・
そうすると、私の手術でトドメをさした(笑)わけですね。
ていうか、ぎりぎり手術をしてもらえたわけで・・・・
ラッキーだったような、そうじゃないような・・・・


じゃあ、今後、私はどうすれば・・・?


「あなたは元々、N病院の患者さんだったわけだし、これからは万事K先生が看てくれますので、
どうか心配なきように」    らしい。


ええっ、でも、そしたら手術後に行わないといけないと言われている、抗がん剤点滴の入院も
近いO病院じゃなく、遠いN病院に行かないといけないわけで・・・


う~ん、複雑。


でも私思わず、
「先生、どうかお大事に!お体ご自愛くださって・・・」と声をかけると、
「あべこべやなぁ。あなた、他人を思いやれるようになってるから、病気はもう治ってるよ!」
と笑いながら、病室を出て行かれました。


治ってるよ・・・・って。
そんなもんですかねぇ



歩くのは手術の翌日からですか!?

2009-08-21 | 退院まで
手術が済んで、悪魔のような心電図と血圧計から開放された翌日の午後、ガーゼ交換を
していただき、長い防水の白いテープ?のようなものを貼ってもらいました。
後日分かったのですが、このテープは傷口を早く治すテープのようで、実際1週間後に抜糸していただくまで、
1度もはがしませんでした。
ていうか、格段にきれいに傷口がくっつきました。


で、先生からお許しが出たので、お小水を採る管を抜いてもらい、
「もう、歩いていいよ~」・・・・だそうです。
お小水を採ってもらえなければ、もはや自力で歩いてトイレに行くしかありません


役に立ったのは、電動ベッド。
ある程度の角度まで体を起こし、あとは勢いでくるっと体を回してスリッパを履きます。
昨日まで歩いていたのに、1日寝てただけで、すご~くしんどい。
体の血流が急にかわるせいか、目もぐるぐる廻り・・・・


看護婦さんは、
「しんどかったら、ポータブルトイレ病室に持ってきましょうか?」って言ってくれたけど、
さすがに、抵抗があったので、
「いえ、がんばります」
と言ってしまった!!


まあ、術後早く歩いた方が治りが早いと聞いていたので、なんとか歩くしかない。
点滴を吊ってある棒にコマがついているので、それに寄りかかってヨタヨタ・・・と。


が、結構2~3時間おきにトイレへ行ってたら、だんだんと要領もつかめるようになり・・・
それに、じっと病室におっても退屈やし。
室内にTVがあったんですが、テレフォンカード方式のテレビで、ちょっと寂しいので
バックミュージック代わりにつけっぱにしておくと・・・あっというまに残高が減っていくので
こまめに消すようにしてました。


個室で「携帯使ってもいいよ~」と言われたのもよかった。
ホント、便利な時代ですな。家族とも連絡がとれたし、友達から励ましのメールをいただいたり・・・
いい、退屈しのぎでした。



産婦人科の過酷な現状

2009-08-20 | 退院まで
結局手術は2時間ぐらいで終わったようです。
K部長とK先生の手により、腫瘍は見た目はきれいにとれました。
K先生は、腫瘍が癒着して開腹しても取れないんじゃないかと、ずいぶん心配してくださって
いましたが、結果、きれいにとれたようです


腫瘍、子宮の総重量は5kg、腹水が2kg合計7kgのものが取れたらしい・・・


えっ、7kgですか?はい~~?って感じ。まるで、赤ちゃんやん。


ですので、今ではお腹はペッチャンコになりました。あれだけ、中年肥りと信じていたのですがね(笑)


しかし、私の個室はナースステーションのまん前だったんですが、ほんとうに24時間忙しそう。
夜中には、ひっきりなしの「ナースコール」や「新生児の鳴き声」やら「妊婦の家族?のざわざわする声」が。


昼間はまだ、看護婦さんの手が足りているのでいいのですが、夜中となると2人程度の人しか
みあたりません。
よく観察していると、「この人、いつ家帰ってんねん?」というような勤務状態やったり。つくづく、世間で
言われている、医師不足、看護師不足を感じます。


民主党に政権は変わり、子供手当とかいうのを出して、少子化に歯止めをかけたいらしいで
すが、私はまず、妊婦が大きなおなかを抱えて、2時間も3時間も診察を待つような
状況を決して許さない・・・というのが先鋒でなければならないと強く思いました。


産婦人科医の育成、看護師さんの充実・・・・それらがあって、初めて安心して子供を「産もうかな?」
という気持ちになれるものです。
バラマキ型の政策より、ずっと急務のような気がしますがねぇ


この過酷な現状がこの後すぐに、私にも大きな問題として降りかかってくるのでした




手術当日。まな板の上のコイ。

2009-08-20 | 退院まで
そして翌20日、手術当日。


朝から浣腸され、それが済むと大きな点滴をセットされました。
なんでも手術用の点滴は針が太いとか。
いざとなると、輸血ができるように、らしい。


おトイレも、その点滴を連れていかないといけないのには、辟易しました。
下剤に浣腸と痛めつけられたので、な~んとなくお腹の調子もよくないし・・・
ホント、手術を経験すると、

もうこれ以上恥ずかしいものはない、どーーんと何でもコイよ

の心境。


手術の前に手術着に着替え、血行をよくする白いハイソックスをはき、パンツも紙の
使い捨てパンツにはき替えました。


ひえ~~~、緊張の極致です。



手術室まで歩いていかないといけなかったけど、足、ガクガクよ。
そのせいで、手術室入った後の血圧は、
なんと200まで上昇。
付き添いの看護婦さんはやさしくて、ずっと腕をさすったり、手を握ったりしていてくださった
んですけど。(感謝!)


その後、狭い手術用ベッドに横たわり、点滴のところから、アルコール様の冷たい液が
入ってくるとすぐに”微妙な”感覚に襲われて、意識を失いました。



で、気付くと手術は終わっていました。
が、まだ意識はもうろうとしています。
台車に載せ替えられ、エレベーターで病室へ上がっていったんですが、フワフワ雲の中
のような感覚。


病室で、服を着かえさせられ、酸素マスク・心電図・血圧計をセットされ、さらに、エコノミー症候群
を防ぐ、足マッサージ器までつけられて、まあ、窮屈なこと!
しかし、そのころから、お腹がめっちゃ痛くなり・・・・


すると、主人が、
「大丈夫やで!腫瘍は全部きれいに取れたって!」と耳元で大きく言ってくれました。


が、痛いやら、朦朧としているやらで、頷いただけやったかも??
その後、一晩中、心電図・血圧計に痛めつけられ、(だって、寝ようと思ってウトウトすると、
1時間おきに血圧計がピッ、ウイーンって動くんですもん)また、お腹が痛いので
痛み止めの注射をしたりしてもらいました。


なんか、一晩がなかなか時間がたってくれなかったことだけ、鮮明に覚えています