あのね

腹膜偽粘液腫になっちゃいました(^_^.)なんか、めずらしい病気みたい。私の治療記録って役にたつのかなぁ・・・?

先生、腹膜偽粘液腫って何ですか?

2009-09-10 | 検診・術後~6か月
退院して最初の検診は2週間後にありました。
それまでは、家でゆっくりとTVやビデオなんか見ながらゴロゴロしていました。
こんなにゴロゴロするのは、人生でおそらく最初のことかと思います。
まあ、神様がくれた休暇と思って、あまりいろいろ考えずにすごしました。


傷もあまり痛むこともなく、ただ、「ひきつり感」はどうしてもあったので、いつも
猫背になっていました。
現在でも、座ったままの姿勢から立ち上がると、まだ猫背になった状態です。
しばらく立っていると、伸びてくるんですけどね^_^;
これで、痩せているからなおさら「変」。(自分で言うのもなんですが)
絶対、老けて見られてるって


久しぶりの病院。
診察室に入っていくと、
「あれ?今日は1人ですか?」と先生。

えっ、ひょっとして家人と来なきゃならなかったの?

簡単な内診とエコーを受けて、診察室に帰ると、

「フゥ~、・・・」(←先生の溜息としばしの「間」)

先生、その溜息はなんなんですか。それと、その一瞬の沈黙は。

「さて、あなたの病気なんですが・・・」
私は、いよいよ先生の口から、「卵巣がん」という言葉が出てくるのかと身構えました。
だって、私の中ではもう確定的でしたので。


「実は、今回の病巣は卵巣ではなく、べつの所からの物のようです」

はぁ~?何ですか、ソレ??
逆に瞬間、別の所が悪いって、がんの転移とか・・・?ちょっと、さっと、鳥肌が立ちました。

「じゃあ、どこが悪いんですか?」
「うん、それは、尤もな質問でして・・・」(当然やん、どこが悪いの?って聞くの)

先生はA4用紙に、


卵巣腫瘍
・良性
・境界悪性
・悪性(卵巣がん)

という言葉を書いて、

「卵巣腫瘍にはこの3つの型があり、まあそれぞれの型もまたいくつもに分かれているんですが、
あなたの場合は、境界型悪性でした」
「良くも悪くもないんですか?」
「うん、はっきりとしたがんとは分類されない悪性腫瘍です」

それから、

腹膜偽粘液腫

と書いて、簡単な女性体内図を書いてくださいました。
「卵巣から出た細胞がお腹の内側にばらまかれて、それがまた腹水を溜めてくる原因となります。ですので
また腹水がたまってくると、手術してその原因の細胞を切除することとなります。
我々は、腹膜偽粘液腫と呼んでいます。やっかいなことに、この型の腫瘍は抗がん剤が効きにくいのです」
しかし、私の中では、ピンときません。
まずガンじゃなかったことに、ビックリしました。これは、喜んでいいことなのか?
しかし、抗がん剤がきけへんし、手術も何回もする?えーー、どうしよ。
「手術って、何回できるものなのですか?」
「何回も。ただし、あまり回数を重ねると、臓器が癒着を起こす可能性があります」
げげっ

「ただ、けろっと治ってしまう方もいれば、この病気で命を落とす方もいるので、あまり簡単には
考えてもいけない。分類としては、「がん」には入りませんが、がんに準じた治療を
しなければなりません」

それから、抗がん剤を使う可能性など説明され、
「ただ、抗がん剤が効きにくい、ちょっと珍しい病気なので・・・本当は、がんの方がマシだった」

まし?どーなんですか、そこのとこ!!
後で調べたら、卵巣がんは病巣を摘出したあと、抗がん剤を点滴すれば、比較的薬が効きやすく
病後も良好らしい。

「ほんの少~し、腹水が溜まっていますので、それがどのくらいのスピードで増えてくるのか
様子をみさせてください」


ということで、本日の検診は終わり。
診察室を出ていくと、心配してくださったのか婦長さんが、
「どうでしょう?今日のお話をご家族の方ともう一度お聞きになりますか?」
「いいえ、結構です」と、私。
だって、誰から話きいても事実は変わらんし、「私自身」のことなんですもの。


帰って、主人に「ガンじゃなかった」というと、主人は大喜び。


でも、釈然としません。ホントに喜んじゃっていいの?
先生は、ガンの方がマシだったって、確かに言ったような・・・・??

でも、主人は「とにかくガンはいやや。周りもガンって聞くと引くやろ?それに、あんた
そんな珍しい病気に当たったんやから、宝くじ引いたら当たるんちゃうん?」


う~ん、そんなものですかねぇ