御蔵島周辺で生息しているミナミハンドウイルカとのドルフィンスイムも
今月末あたりで今年もシーズンが終わろうとしています。
例年は今月いっぱいまでですが、今季は11月半ばあたりまでスイムが
可能なようです
さて、御蔵島周辺には野生のミナミハンドウイルカという種類のイルカが
生息していますが、どんなイルカなのでしょうか???
水族館で一番多く飼育されているハンドウイルカとはどこが違うのでしょうか?
ハンドウイルカ(Tursiops truncatus)
成熟個体で体長が3mほどになり、極地を除く世界中の海域で生息しています。
主に水深の深い外洋域で過ごし、背中の体色は濃いグレーで腹にいくにつれて
白っぽい体色で、コントラストがはっきりしてるのが特徴です
外部形態としては、体の大きさに対して吻先(くちばし)が短く背ビレや胸ビレが
やや小さめ。
ミナミハンドウイルカ (Tursiops aduncus)
北太平洋の西側やオーストラリア、インド洋などの温暖な沿岸域で生息しています。
体長は成熟個体でも2.5m程にしかならず、体の大きさに対して背ビレや胸ビレが
大きめ。体色もハンドウイルカに比べてグレーの体色が薄くコントラストもあまりなく
ややシャープな体つきをしています。ミナミハンドウイルカは成熟するにつれて上の
画像のように腹部に斑点が見られるのです
近年までこの両種はハンドウイルカと称されミナミハンドウイルカは亜種として
扱われていましたが、このような違いなどから別種として分類されました。
以前、学生からこんな質問がありました。
「水族館にいるイルカはなぜ外洋域にいるハンドウイルカなのか??沿岸域にいる
ミナミハンドウイルカの方がすぐに捕獲できるのではないのか?」
これは、以前ブログで紹介したように水族館のイルカ達は水産庁からの許可を
得て漁師さんたちが追い込み漁で捕獲したものを水族館が購入して搬入される
からなのです
これからの時期は海が時化る日が増えるので、来春までしばしのお別れ
機会があれば、みなさんもいつかイルカに会いに行ってみてください