行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第27節 奈良クラブ戦

2024-09-07 09:35:42 | カターレ富山
夏の中断明け、前回アウェイ戦にあたる北九州戦に完敗。その後、ホームでいずれも前回対戦で敗れている松本山雅、沼津との連戦となった8月。ともすれば、3連敗という最悪の結果もあり得たなかで。
敗戦をバネに奮起したカターレが、見事にリベンジ。松本山雅に3得点、沼津に5得点を挙げる快勝で連勝し、今シーズン最上位となる3位にまで順位を上げることとなったのでした。
迎える、今節・アウェイでの奈良戦。
8月のホーム2戦は前回敗れた相手とのリベンジマッチでしたが、9月もまた、奈良・YS横浜、金沢を挟んで讃岐と、シーズン前半戦で引き分けて勝ちきれなかった相手との再戦となります。
もちろん、勝利して勝ち越す。
序盤戦で取り逃した勝ち点、今度はしっかりと勝って3ずつ積み上げていかねばなりません。
13戦連続無敗を継続するホーム戦とは対照的に、先の北九州戦の敗戦をはじめ、イマイチ戦績が芳しくないアウェイ戦ですが。
この奈良戦を勝つことで、どこであろうが関係なく勝っていくという流れにもちこんでしまう。そのためにも、どうしてもモノにせねばならない一戦と言えましょう。

昨シーズンよりJリーグに参戦、その初年度を5位と健闘した奈良ですが。今シーズンは、“2年目のジンクス”というべきものにどっぷりとハマってしまうことに。
エースストライカーであった浅川 隼人を松本に引き抜かれるなど、初年度の好調を支えたメンバーが複数流出することとなり。
大活躍があったからこそ、他クラブの目に留まり引き抜かれ。新参クラブとして財務状況も充分とは言えない中で、引き止め切れないというジレンマ。
関西大出身の即戦力ルーキーにして前回対戦でもカターレからゴールを奪ったFW百田 真登など、新戦力も加えたものの。総じては前年の勢いそのままに2年目も躍進!とはならず。
近年では、宮崎なども通った道。2年目のジンクスに屈し、なかなか勝ち点を伸ばせず下位に低迷することになりました。
奈良クラブは、ここまで26試合で33得点。カターレが現状35得点、うち前節で5得点であったことを思えば、ほぼ同レベル。エース浅川が抜けたとはいえ、得点力に関してはそこまで悲観する必要はないレベルではありますが。
半面、ここまで46失点という守備力が足を引っ張ってしまっているかたち。昨シーズンは初年度にしてリーグトップクラスの堅守を披露、それが躍進の原動力ともなっていましたが。そのギャップが低迷につながることに。
せっかく得点して勝利への道筋をつけても、勝ちが引き分けに、引き分けが負けになるなど、どうにも厳しい状況に。
直近では、昨シーズンもなかったところの4連敗。前節は2位につけている今治が相手だったとはいえ、さすがに0-6負けはいただけない、と。
そんな状況を踏まえ、クラブは大鉈を振るうことに。
就任4年目、奈良をJFLからJリーグへと引き上げた功労者であるフリアン監督を解任する決断に至りました。
クラブの歴史を作った大恩ある監督の途中交代は・・・まさに断腸の思いであったと察します。
しかし、それでも。
JFLとの入れ替えがスタートし、降格の可能性が取り沙汰されるなかで、20クラブ中18位に低迷する奈良。ここで手をこまねいて、降格につながってしまってからでは遅い。
まさに、生き残りをかけての大決断を、このタイミングで敢行することに。
後任に京都を指揮した経験のある中田 一三氏を起用、今節・ホーム富山戦より再起をかけることとなりました。
カターレにとっては、6月に途中から相模原を指揮することとなったシュタルフ監督の初戦の相手となったのに続き、今シーズン2度目の交代監督の初戦で対戦することに。
いわゆる、解任ブーストというものを発揮される可能性もあるなかで。
これまでのデータが役に立たない可能性のあるなか、それでも勝利をもぎ取らねばならないところ。先のシュタルフ監督率いる相模原には0-0のスコアレスドロー。ホーム県総のリーグ戦で、唯一のスコアレスとなりましたが。
今節も難しい戦いともなりましょうが、それでも。
思い出してみれば、小田切監督自身も、石﨑前監督からシーズン途中に交代してトップチーム監督となったのでした。
気持ちがわかるからこそ。難しさがわかるからこそ。
ゆめゆめ油断することなく、全力で勝ちにいってくれることでしょう。そして、選手たちもその気概に全力で応え、勝利をもぎ取らねばなりません。

北九州戦の敗戦から、その悔しさをバネにホーム2連勝と巻き返しに成功したカターレですが。
もちろんカターレ選手たちの頑張りは、大いに賞賛されるべき。
ただ、一方で・・・松本山雅にしても沼津にしても、実力を十全に発揮しきれていないのでは?という印象も受けました。アウェイ戦で敗れた前回対戦では、こんなもんじゃなかっただろ?というような。
当然、ホームとアウェイでは勝手が違う。アウェイ戦でいつもいつも最高のパフォーマンスを発揮できるわけではないということは、アウェイで北九州に苦い敗戦を喫したカターレがわからないはずもなく。
今回、その反省をバネとして、ホーム連勝の勢いをしっかりと継続せねばならないアウェイ戦となりますが。
相手の監督交代ブーストもどこ吹く風、とばかりにねじ伏せねばならないしあいとなりますが。
それでなくとも、前回対戦で勝ちきれず引き分けに終わってしまった借りを返さねばならない試合。勝たねばならない理由しかありません。
必ずや勝利し、さらに勝ち点3を積み重ねていく。その流れを、確たるものとしていかねば。

期待したいのは、吉平。今シーズンのキャプテンとして、監督交代ブーストをかける相手を跳ね返すべく、チームをまとめ上げてほしいです。
かつて、藤枝で薫陶を受けていた石﨑監督を追うかたちでカターレに移籍してきた吉平。その石﨑監督が、2022シーズン途中でカターレの監督を解任。彼自身、思うところもあったことかと思います。
恩ある監督が解任、そこから立ち上がらねばならない選手たちーーー奈良クラブの面々が今節直面するのは、自身がかつて通った道。
気持ちがわかるからこそ。立ちはだかる壁として、全力をもって跳ね返す。
自分たちの目標は、あくまでJ2復帰。シーズン最上位の3位に浮上したからとて、気を抜いて良い理由など全くない。
いつもと同じ、あるいはいつも以上に厳しく。勝利への意思を力に変えて、全力をもってプレーし、勝利を成し遂げてほしいです。
今シーズンのホーム開幕戦であった奈良との前回対戦では、0-1のビハインドで迎えた後半、吉平のゴールによって同点に追いつきはしましたが。その後決勝ゴールで逆転とはならず、ドロー。開幕から3試合連続でドロー決着、開幕ダッシュ失敗と言える状況を突きつけられてしまいましたが。
あれから約半年。
あのときと同じではない、カターレが昇格を争うに相応しいクラブであるという誇りを、キャプテン吉平のプレーぶりでもって、見せつけてほしい。そして、今度こそ奈良に勝利、その立役者となってほしい。そう願います。

昇格争いと、降格回避争い。目指すところは違うにせよ、どちらにとっても勝たねばならない重要な試合。気を抜いて良い理由がまったくありません。
そんなか、勝ちにいく。
昨シーズンの11月にあったホーム奈良戦では、シーズン佳境に手痛い0-2敗戦。
そのときには鹿児島が付き合ってくれたおかげで、最終戦にまで決着は持ち越されましたが。
去年とは、違う。
アウェイ戦としては、去年7月以来の同カード。真夏に15時開始という過酷な条件のなかで、退場により数的不利・後半ほとんどを1人少ない状況で耐え凌ぎ、2-1で勝利しました。
勝利への執念は、去年と同じかそれ以上。
勝たねばならない試合を、勝つ。
中田新監督の初勝利は、次節以降にどうぞ。今節は容赦なく勝ちにいく。3連勝は、マスト。前回対戦で取れなかった勝ち点3を、必ずや!

昨シーズンの今ごるは4連敗で急ブレーキであったカターレですが。
今年は、違う。むしろ、アクセル踏みっぱで!
6失点というショッキングな敗戦からの立て直しを期す奈良に、再びの悪夢をぶちかます勢いで、ゴールを奪ってほしい!

勝たねばならない理由は、カターレにだってある。いや、勝たねばならない理由しかない!
苦手アウェイ?そんなの知るか。勝ちきって、連勝継続。それ以外にあるものか!
勝利を目指して虎視眈々!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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