その存在を知ったのは小学生の頃。
しかし、その頃の志段味地区は、山。森。雑木林。
小学生の手におえる地域ではなかった。
最近、宅地造成が進み、そのための再調査や再発掘が行われ、
俄然、全国的に注目を浴びている。
遺物の数々が名古屋市博物館の常設展に加えられたことを知り、
行ってみることに。
ガイドをしておられた方と、守山区の古墳の話で大いに盛り上がり、
志段味大塚古墳はちょうど今、発掘が行われているので機会があればぜひという言葉を受け、
午後から早速行ってみた。
帆立貝式古墳と呼ばれる前方後円墳の一種。
その後円部の発掘現場。
葺石(ふきいし)と円筒型埴輪が確認できる。
さらに前方部を墳丘頂上より。
大正12年に京都大学によって発掘調査が行われ、石室2室が確認された。
その時に、馬具や刀剣など出土したらしいが、現在どこにあるかは不明らしい。
発掘を行っている方々から興味深い話もたくさん聞くことができ、
実に充実した成果を得ることができた。と思う。
私のイメージでは山の中って感じで、古墳と結びつかないところがあったのですが、それは私の視点が裏から見ていたからですかね。
川沿いに行くと丘陵地帯って感じなのかな。
周囲で最も古いといわれるお宅が、ほんの30年ほど前にできたのだとか。
川沿いから見ると、そうですね。ゆるやかな丘陵地帯です。
尾張旭周辺も同時期に栄えた地域ではありますが、
矢田川流域は稲作地帯、志段味界隈は狩猟地域といえるようです。食べた痕跡のあるシカやイノシシの骨も以前には発掘されています。