人間はこうなって死亡するのですねえ②

部屋には,ベットがひとつと、机があり、衣類用の、ビニールロッカーがひとつありました。あいているスペースは、あと、たたみ一枚ぐらいでした。そこに、拾ってきた扇風機がおいてあります。首がもげて、首は、振りませんが、一応動きました。そんな中で、生活していましたから、夏の暑さには、まいりました。学校は、電子工学科ですから、実験実習が、毎週あり、そのレポートつくりも大変でした。そんな中で勉強ですから、勉強もはかどりません。隣の長野から来ている、I、は、夜は早く寝て、朝早くおきて、勉強していました。彼は、電気工学科でした。彼には、彼女がおり、毎月1回ぐらいの割りで、長野から、慰問？にきていました。そのときは、きおきかして、外出するようにしていました。このような生活ですから、学校では、よくい眠りしていました。体重も、今より、10キロぐらいやせていました。寝るときは、下着一枚で,腹にバスタオルをまいて、扇風機の風を当てて、寝ていました。ある晩いつものように寝ていて、夜中に、ふと、目が覚めました。体の温度が下がっているのです。おなかに手を当てると、冷たいのです。ひんやりしてます。毎年扇風機で、何人かが、亡くなっていました。このことが、あたまおよぎりました。私も、この中に入るのかなあとおもいました。とにかく、扇風機をとめなければ、と思い、体をうごかしますが、体が動きません。ようやく足をのばして、扇風機のボタンをおして、とめました。その後の意識はありません。数時間後に目を覚ましたとき、妙に、体のだるさを、おぼえました。最近では、エヤコンが普及したせいか、扇風機でなくなるひとも、すくなくなりましたねえ。