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アルワリード王子テレビのマナマ移転の影響は大きい

2012-05-09 21:14:00 | KSA

 

Saudi's Alwaleed Rotana to Move to Bahrain

シーア派多数人口を少数派スンニ王族が治めるバハレーンでは1年以上抗議デモが続いている。マナマを選んだ理由は、シーア派民衆が抗議しているのは反対に、比較的言論の自由がある、反対意見間での対話の空気がある、と王子は言う。 バハレーンの昨年の抗議民衆制圧には、GCC諸国政府協力軍配備前に、サウジは逸早く密かに軍を送っていた。現在、治安警察を指揮するのは、元ロンドン警察副長官だ。バハレーンはサウジ社会のガス抜き街としても知られている。

アルジャジーラがもう落ち目で先行き知れていたのを見抜いて、新たに24時間ニュースチャンネルを立ち上げるサウジのアルワリード王子は、そのロターナ テレビ本社をカイロからバハレーンのマナマに正式に移転する処理を終えた。 ロターナテレビは既にLBC、フォックスグループなど12チャンネルを展開。興味深いのは、かの ニュース コープがロターナの20%を所有してる点だ。

ドーハのカタール政府がもつアルジャジーラ、サウジがもつドバイのアルアラビーヤ、アブダビがつい最近開始したスカイニュース アラブ版に対抗し、来年ロターナもニュースチャンネルを開始するが、観てみれば、裏にはやっぱり同じ顔ぶれの世界のメディアを握るタイクーンがしっかり報道情報管理をしている。 



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