京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

ジミ ヘンドリックスと白黒と

2006年03月17日 04時49分34秒 | Weblog
ロック界 いや ギタリストの神様か?

昔 ジミ・ヘンドリックスと言う 黒人のギタリストが居た。
彼を知ったのは 深夜のラジオ番組だった。
「紫の煙」が流れてた。
いやぁ~~~ショックだった。
今までのロックとは違うし ハードロック…? とも違う。
その 何かが違う と言う事を 突き詰めたかった。
行きつけのレコード屋に それは有った。
早速買って聞いてみたら…???
確かに声は ジミ ヘンドリックスだけど 音楽そのものがブルースなんだよな。
暫く 開いた口が塞がらなかった。
数ヶ月経って又買いに行ったら 有った。
例のヒッピー衣装に身を包み ギターをかき鳴らしているジャケットが何枚も有った。
メンドイから全部買ったんだ。
違ってた…ジャケットデザインから程遠い ブルースばっかりだった。

彼の足跡を追ってみたら 根底には「黒人」と言う ブルースの血が流れて居たんだよ。
今度は徹底的に追った。
人生そのものがブルースだった。
日本人を悪くは言いたくないけどさ 日本人が歌う「○○ブルース」何かとは 訳が違う。
おれは のめりこんだんだ。
ブルースって奴に のめりこんだ。
破壊的な音楽で有名な ジミヘンだけど 他のアーティスト…例えば ディープパープルのドラマー
イアン・ペイスと言う 素晴らしいドラマーが居た。
彼も ハードロック界のスーパードラマーだけど 根底は「ジャズ」だ。
同じバンドのギタリスト リッチー・ブラックモアは スパニッシュギターの名手でも有った。
生まれ故郷の根底に有る音楽を 徹底的に勉強したからこそ 世界の一流アーティストになったんだなと思う。

最近考えた事がある。
おれは写真家だけど やはり根底には白黒が基本になっている。
そこで毎日のように 何時間も何時間も 白黒と格闘している。
勿論 今更始まった事じゃあない。
以前から 白黒をレタッチでやってるけど ほんの数枚だけだった。
他人に指導するためでもないんだ。
白黒をやってると 色が…書き込みを見ている君達は 理解してくれるだろうか?
色が見えてくるんだ。
黒と白しか無い世界から だんだんと色が浮かんで来るんだよな。
そう勉強しているうちにカラーに戻ると 写した「被写体」が「ここは こうしてくれよ」と言うんだよ。
本当に驚いたぞ。
手が勝手に動いて レタッチが出来るんだ。

おれは日本人だから 日本人にしか出来ない おれにしか出来ないものを写そうと考えている。
音楽だってそうだ。
演歌を否定しないが 着物着て悲しそうな顔して歌っても 感動しない。
それよりは 童謡や民謡 その土地に伝わる歌を聴いた方が感動する。
土壌の事もあるんだろう。
日本人の音楽が…例えばアメリカに行っても成功しない…と言う理由は 感動を与えていないからだろうな。
唯一 アメリカ人が知っている曲は 坂本九さんの「上を向いて歩こう」くらいだろう?
それと「見上げてごらん夜の星を」も名曲だよな。
日本人が今まで 誰も成し遂げなかった事を 坂本九さんは「上を向いて歩こう」で 全米No1になった。
どんな写真でも どんな音楽でもいい。
人に感動を与えられるなら良いんだ。
ジミ ヘンドリックスは 破壊的な音楽の裏に ブルースと言う音楽の原点を見出し それを合体したんだろう。
彼のレコードは 破壊的な音楽のレコードは ほんの2~3枚と少ないが
ブルースのレコードは 何十枚と出ているんだ。

現実はカラーの世界なのに 数十年前は白黒でしか表現出来なかった。
でも おれは その白黒の写真を見て感動したし 親父と一緒に白黒の世界に居た。
ノスタルジックと思われようが それで良いと思うし否定したくもない。
頭の中で たまぁ~~~に デジャブ的な事が起こる。
それは白黒のをやっている時だ。
まるで以前に そこに居たかのような そこに来ていたような…
妄想なのか非現実的な事…でも違うんだよな。
多分この作業をやっていれば きっと分かる時が来るんだろう。

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