京都が好き 写真が大好き by たにんこ

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2011祇園祭「放下鉾」オフィシャルカメラマン

2011年06月28日 13時07分35秒 | Weblog
「放下鉾」と初めて出会ったのは 5年前の祇園祭だった。
写真の整理をしていた時に 分かった。

2008年の祇園祭の時に 宵々山の午前中「放下鉾」を見た。
会所の…会所は重要文化財…二階から鉾に 梯子が掛けられ
一般の人は 通りのその下を通る。
おれは鉾の 数メートルまで近づいていた。
見ると その鉾に掛けられてる梯子の前後に
凛とした番傘が二つ。
何でもない光景だ。
けど 気になる絵なんだ。
暫く見入ってた。

翌2009年。
ちょっとずつ祇園祭が分かって来た。
自分なりに情報を仕入れたんだ。
また新町通りに。
嫌になるほど毎年祇園祭を見て そして嫌になってた年だった。
けど 例の番傘に惹きつけられて行ったんだ。
昨年と同じ「放下鉾」の 凛とした姿が有った。

2010年。
鉾建ての情報が入った。
朝早く新町通りに行った。
ワクワクする光景が 目の前に広がっていた。
当たり前だけど 鉾を組み立てているんだ。
暑さも忘れ ぼぉ~~~っと数時間見ていたよ。
周りを見た。
電柱には 黄色いネットが掛けられている。
新町通りは あちこちで通行止目。
数日後の宵々山の日。 
おれが主宰する写真倶楽部の会員さんと 祇園祭を計3名で見に行った。
土砂降りだったんだ。
「放下鉾」の前を通った時に 声を掛けられた。
「中を見れますよ!」と。
泣く泣く遠慮した。
おれ達は ずぶ濡れだった。
もし万が一 二階に飾られているお宝に 水滴が掛かったら…
嘘な観光客には 絶対なりたくなかったんだ。
けど翌日の宵山の午前中 雨が嘘のように上がった。
この日も会員さんと出掛けた。
「放下鉾」の会所に おれ達二人は入って行った。
案内のお兄さんが「二階へどうぞ!写真も自由にどうぞ!」
と言ってくれた。
濡れていないから 堂々と入ったんだ。
二階に上がって御宝を撮影していた その時に…
警備員から声を掛けられたんだ。
「鉾の中に入れますよ!ただし男性だけです」
警備員は続けた。
「伝統なんです。申し訳ありません」
連れの会員は女性だった。
その会員は言うんだ。
「中を見学して来て下さい。私はここを見ていますから」と。
きっとおれは 嬉々とした顔をしていたんだろうな。
鉾の中に入った。
眼下に広がる光景は 去年までの光景とは全然違う。
別世界だ。
何枚も何枚も シャッターを切った。
昨年まで見上げて撮っていた番傘が 眼下に有る。

続く。

その日の練習が始まる前に組み立て 終わるとバラス。

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