このブログは goo の無料サービスを使って作り始めたが、先頃「ブログアドバンス」というサービスにグレードアップしてみた。「ブログアドバンス」は月々290円の料金がかかる。果してそれだけの価値があるかどうか考えてみる。
goo が宣伝している点は、(1)画像が1テラまでアップロード (2)アクセス解析&カウンタ (3) アフェリエイト・リンクが使用できる (4) データのバックアップ (5) デザインが自由、というところである。
アクセス解析
無料サービスでもアクセス数、IP 数がわかるが、これが時間ごとにグラフ表示される。リンク元 URL、使用ブラウザ、検索単語が上位 20 位まで表示される。ただし、生データをもらえるわけではないから、クロス集計などはできない。一日一回の更新というのもかわらない。IP アドレスそのものはわからないが、画像が自由に埋め込めるから、別途どこかのアクセス解析サービスを使えば、IP だけはわかるだろう。
画像 1 テラ
アップロードしたときに、ユニークなファイル名が割り当てられるのは、無料サービスと同じ。goo ブログ以外のページからの利用も、このユニークなファイル名を使えば可能である。
データバックアップ
シフトJIS のテキストを zip でかためたものがダウンロードできる。データは一日一回更新される。アップロードはできない。画像データは含まれない。画像リンクだが、自動的に作成したものは、このデータの中にリンクが記入されない。HTML を手書きした場合は、リンクが記入される。だから、画像をアップロードしてから、手書きでリンクを張ったほうが、バックアップデータは完全になるだろう。
ちなみに、バックアップデータはシフトJISで作成されるが、表示されるページのヘッダ部分に「龠龠龠」という文字化け防止用おまじないが書いてあるところからすると、goo ブログは内部的には EUC を使っているらしい。もっとも、どうせブラウザ経由でデータをやりとりするのだから、コードを気にする必要はないか。
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AUTHOR: stickybear
TITLE: しんきくさい
DATE: 08/17/2005 22:03:48
CATEGORY: 言葉
STATUS: publish
ALLOW COMMENTS: 1
ALLOW PINGS: 1
CONVERT BREAKS: 1
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BODY:
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EXCERPT:
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というのが一つのデータ。CONVERT BREAKS というのは、改行を反映するかどうかであろう。BODY というのが本文。EXCERPT というのは、概要という意味で、トラックバックを送るときなどに相手の便宜のために利用することが予定されているのかと思うが、使われていないように見える。
アフェリエイト・リンク
一般のリンクを埋め込むことが可能なので、アフェリエイトとしてのリンクもその例外ではないという話。amazon については、とくに埋め込みリンク文字列を簡単に生成する仕掛けがついてくる。これを使うか使わないかにかかわらず、リンクは HTML 文字列として本文に埋め込まれるので、バックアップデータにもそのままリンクが書かれてくる。
JavaScrpit などは埋め込むことができないので注意と書いてある。
デザインが自由
これが、最大のポイントかもしれない。smarty などを使ったことがある人ならわかるだろうが、goo ブログは雛型(テンプレート)の中にデータベースから引っ張ってきたブログ本文などを埋め込んで、クライアントに送り返すようになっている。
この雛型をかなり自由にデザインできるということである。別のサーバにある自分のサイトとタイトルの部分を共通にすれば、自分のサイトの中にブログのページが埋め込まれているようなデザインを作ることも可能。
そこまで派手に変えなくても、ページの右側に出ている 「goo おすすめリンク」なんぞを消して、好き勝手なものを表示させれば、なかなか愉快。
雛型は、基本的には HTML ファイルであるが、{ } でかこまれた変数のところが、実際にページを表示させるときに置き換わる。
雛型の中でどのような変数が使えるかは、
モジュール一覧を見るとわかる。
注意をひとつ。雛型の中では、{ や } は使えない。変数の区切りと判断されてしまうからだ。もし使うと、ページそのものが表示せきなくなってしまう。smarty 流の方法を使えば { や } そのものの表示は可能ではあるが、雛型を編集画面に呼び出したときにまたただの { や } にもどってしまうので注意が必要。
css ファイルの編集もできるが、これが無料サービスでできたかどうかはわからなくないや。どっちだっけ。
私の結論
んー、結構いんじゃない。遊べるよ。