辞書引く日々

辞書が好きなのだ。辞書を引くのだ。

小説が読めぬ

2005年08月20日 | Weblog
正直なことをいうと、小説を読むのが苦手である。

まず、登場人物を覚えることができない。名前がある人物が、一冊を通して十人以上あったらもうお手上げだ。ノートをとりながら、それこそ勉強をするつもりで読まなければ歯が立たぬ。

次に、ストーリーと直接の関係がない情景描写や説明に耐えられぬ。エンタメだからといって気が抜けない。ミステリーを読んでいても、原発の仕組みだとか、警察の組織だとか、そんなものを勉強させられてしまう。

なんていう不甲斐なさだと自分でもあきれるが、本当のことだから仕方がない。

考えてみると、ノンフィクションならば、いくら登場人物がでてきても必要な人物のことは覚えているし、いくら説明が多くても気にならない。なんのかんの言って、小説が読めぬのは想像力の欠如ということなのかもしれない。

もっともこれは私のごく偏った事情のせいであろうから、作者が悪いとか版元が悪いとか流通が悪いとか言う気はない。げんにたくさんの読者が小説を楽しんでいる。

ただ、自分にも読めるような小説がもっと多かったらいいのになあ、と、ものほしげに指をくわえてみるだけである。

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