辞書引く日々

辞書が好きなのだ。辞書を引くのだ。

ジンギスカンキャラメルを超えるもの

2005年09月19日 | Weblog


かねてより不味いといふことで話題になりたるジンギスカンキャラメルなるものを、おくればせながら食べてみた。

普通のキャラメルより薄い色で、ベージュ色なり。ろう紙に包んであるようすなど、他のキャラメルと変わることがない。

口に入れてみると、かなりやわらかい。気温が高いせいかもしれぬ。食べてみると、油が燃えた煙のにおいがする。それから、長ネギのにおいがする。味は甘いがそれほど甘さが強いわけではない。また、普通のキャラメルに比べると、しょっぱいと言える。何かのタレをキャラメルにしたというような感じである。

たしかにうまいといって人に勧めるほどのものではない。だが、せいぜいその程度である。みなその味をあしざまに罵っているようであるが、他の食べ物に対してのコメント具合と比較すると少し理解しかねる。この程度の味のものは、みながうまいうまいと言って食っているものの中にいくらでも見付けることができるからだ。

考えてみると、「お菓子なのにまずい」という点があるかもしれない。お菓子はおいしくて然るべきであるから、これはうなずける。

しかしそれだけでは、ちょっと説明がつかない。やはり、みんなが不味い不味いといって盛り上がった具合がちょっとお祭りのようなもので、とくに反対意見でなければワッショイワッショイといって参加するという感覚なのだろう。

友人たちの気分を害さずに、何かを公然と不味いと言える機会はそうそうないのだから、お祭りに参加する気持ちもわからぬではない。

では、私が食べたものの中で本当にまずかったものを紹介しよう。ジンギスカンキャラメルなど、めではない。それはソバの花からとった蜂蜜である。

ただ、私が食べたひとビンだけがたまたままずかったのか、これが一般にまずいものなのか、金を払ってまで確かめる気が起こらぬから、放ってある。勇気がある人の判断に任せることにしよう。
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