トミーのブログ 1

園芸研究家(園芸家) 富山昌克(トミー)が日々に感じたことや書き留めておきたいこと。

『THE TIME MACHINE』関連に対する想い

2006年04月10日 02時38分53秒 | トミー流・大好きなもの(ひと)
午後9時から午後11時まで、
 日曜洋画劇場『タイムマシン』を見入ってしまった(爆)。

【お気に入りの映画音楽】

■2002年、ボクはロードショー直後に映画鑑賞に行って、
 特にこの映画の『映画音楽に感動』してしまい、

映画館で、
 『オリジナル・サウンドトラック』をその場で購入してしまった。

だからこのクラウス・バデルト作曲の『THE TIME MACHINE』
~ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK~のCDは、トミーの宝物。

クラウス・バデルト氏・単独デビュー作品。
 壮大なシンフォニーを聴かせてくれる。
  ハンス・ジマーのメディア・ベンチャー出身らしい。

曲目リスト
 1.アレクサンダー・ハーデゲン教授
 2.ウィッシュ・ミー・ラック
 3.エマ
 4.タイムマシン
 5.ブリーカー・ストリート
 6.この時代のものではない
 7.タイム・トラベル
 8.イーロイ族
 9.グッド・ナイト
10.ストーン・ランゲージ
11.モーロック族の攻撃
12.ゴーストはどこに?
13.マスター
14.ホワット・イフ?
15.ゴッドスピード

最近ではTVのドキュメンタリー番組などでも
 BGMに使われていたりするのだ。

千葉大学時代、
 坂本龍一氏作曲の『戦場のメリークリスマス』の映画音楽に
  心底感動してしまい、そのピアノ曲を毎日取り憑かれたように
   練習していた頃を思い出した。

いつまでも大切にしたいものがそこにある。

【ビデオ普及がもたらした誤算】

■1980年代にビデオが普及してしまったがゆえに、
  サウンドトラック盤が、映画を思い起こすツールとしての
   役割が終わってしまったような気がするのは、
    トミーだけなんだろうか?

もちろん、音楽業界とのタイアップ作品、主題歌など、
 数多く存在するが、
  映画を見終わって、記憶に残る音楽は少なくなったと思う。

だから、感動した。このサウンドトラックは、
 1970年代の大作的なサウンドの印象を受けた。

映画って、昔、何度も見られなかった。
 映画館で、必死に鑑賞していた。
  いいシーンを脳裏に焼き付けておこうとしていた。

そして、

その素晴らしいシーンを呼び起こすアイテムに
 映画音楽があったと思う。

久々に出逢えた、映画音楽。ボクのお気に入り。

【オマージュという響きに弱いトミー】

■そもそもこの映画は、監督が、
  偉大なる原作者H・G・ウエルズの
   子孫にあたるサイモン・ウエルズ氏。

それだけで興味津々だった。見る前からワクワクしていた。

壮大なオマージュ作品。
 CGを駆使した時間飛行シーンは、飽きれるほどのすさまじさだった。

ウルトラマンや仮面ライダーを平成という時代になって、
 リメイクされた『真摯な精神に相通ずるもの』がある。


【過去と未来は、記憶と夢】

■ボクは、この映画のなかの終盤のセリフが大好きである。

We all have our time machines, don't we ?
(誰もがタイムマシンを持っている。)
Those that take us back are memories.
(過去へ連れ戻すのは、記憶)
Those that carry us forward ... are dreams.
(未来へ連れていくのは、・・・夢だ。)

『記憶と夢』。

このキーワードだけで、
 誰でも自由自在に、時間旅行(タイムトラベル)できるんだから。


【ノスタルジックな映像から学ぶもの】

■画像は、ジョージ・パル氏監督による
  同名映画のもう一つの『タイム・マシン』。
   DVDで、昔の映画が販売されていた。
    これもトミーのもうひとつの宝物。

この映画が作られた1960年当時は、
 タイムトラベルを映像化してみせることに意義があり、
  『夢があった時代』だったと思う。

ちょうど、トミーが生まれた直後、
 『ウルトラマンが神様だ』って信じていた頃。
   円谷英二監督も世界に負けじと頑張っていらっしゃった頃。

この1960年代のタイム・マシンは、
 たとえ特撮的には稚拙であっても、
  時の移り変わりを、窓から見える空の景色、植物の成長過程、
   ウインドーのマネキン衣装のファッション変化で
    見せるしかなかったとしてもいいんだ。

たとえ、トミージュニアが、「ダサイ!」と言ってもいいのだ。

そのようなシンプルさが、ノスタルジーさが、
 微笑ましくも、いまもなお新鮮に見えるものなのだ。

当時、そこに確かな『夢』があったんだから。
 それが『未来』だった。

その未来が、『現在』。

今夜の映画も、遙か未来社会に生きる
 人類の絶望的な世界を、猿が支配する映画のリメイクに
  しか見えてこなかったとしても、
   その『未来(夢)』に向かってチャレンジした、
    原作者の曾孫である本作の監督の
     サイモン・ウエルズ氏にエールを送りたい。

【愛娘に対する家庭内教育】

■映画が終わったあと、中学3年生になる愛娘がトミーに聞いてきた。

「あの映画はなにをいおうとしていたの?
  恋人が生き返らないとわかって、
   タイムマシンを壊して、なにが変わったの?」

原作の偉大な小説のこと。1960年代のもう一つの映画のこと。
 その今夜の映画がリメイクされたオマージュ作品だったことを伝え、

何よりも大事なことはね、

 「絶望的のなかでも、未来を見いだすことなんですよ」。

それを具体的に伝えるために、

 「あなたが好きだった『風の谷のナウシカ』も、
  『もののけ姫』も同じ事を伝えていたでしょう?」  

結局、

  理知的な人類の行動と、

   生物的な『利己的な遺伝子』が

    起こさせる弱肉強食行動との

     バランスで、

      人類の未来が決定することを真面目に伝えておいた。

【人類文化遺産 VS 本能のまま続くDNA】

■すべてにおいていえることだが、
  ただ表面的に物事を評価してはいけない。

そこに至った背景、物事の歴史を
 ちゃんと学んだあと、再評価してほしい。

『人類の文化遺産は、40億年続くDNAに対する挑戦。』

簡単に評価できるものではない。

「クレームがあるのなら、君が映画監督になって、
  同作品を創りなおしなさい。
   そのとき、君自身が評価されて、
    他人を評価する恐さ・偉大さを学びなさい」

愛娘を含め、若者たちよ!頑張れ!
 君たちが人類の未来を築いていくのだから。
***************************
愛娘に対する家庭内教育も大変である、・・・。ふ~。

ではまた~。
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6 コメント

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心に残る映画音楽 (あおいとり)
2006-04-10 18:03:34
今考え付く一番は、「卒業」のサウンドオブサイレンスとスカボローフェアでしょうか?サイモン&ガーファンクルのLPレコードを全部揃えたものです。かなり古いね?

パセリ、セージ、ローズマリー、タイムとハーブの名前を覚えたのも高校生の頃でした。

ローズマリーの爽やかな香りが大好きで、鉢植えにして庭のあちこちに置いています。南房総には、シェークスピア&ローズマリー公園がありますよ。
返信する
過去を変えれば自分はいないかも!? (T君)
2006-04-10 19:45:59
新旧どちらの「タイムマシン」も好きな作品です。私も映画館へ足を

運びましたよ。もちろん2002年版です。1960年版が公開された頃は、

まだこの世に生を受けていないですし。



主人公がタイムマシンを作るきっかけを与えている点が大きく違って

いましたね。過去を変えることはタイムパラドックスを引き起こして

しまう、SFを題材とした作品ではよくテーマになります。旧作では

当時の社会風刺が盛り込まれていて、裏に重いテーマが見え隠れして

いました。



こういった映画を見ると、自分自身に対して「変えたい過去はあるの

か?」と問いかけてみたりします。でも、今の自分があるのは今まで

の自分があるから...どんなに消したい、変更したい過去でも今の

自分が消えてしまうくらいなら、変える必要なんてありませんね。



ちなみに「グレムリン」の中で、旧作のタイムマシンがカメオ出演し

ています。以前はこういった制作者側の遊びも結構あったんですが、

最近はあまり聞かなくなりました。「スター・ウォーズ」の宇宙での

シーンで、小惑星郡にジャガイモが混じっているなんて有名な話です。



映画音楽で印象深いのは「燃えよドラゴン」、「スピード」、「ザ・

ロック」、「マトリックス」シリーズなど。アクションものが中心で

すが、特に「マトリックス・リローデッド」でのネオとスミスの対決

シーンや、ハイウェイでの追撃シーンで使われた曲は“手に汗握る”

という表現がぴったりで、通勤電車の中で名シーンを思い出させてく

れます。



日本ではスコア盤のCDが出ない事も多く、手に入らないサントラも

多いですね。DVDで手軽に映画が楽しめるようになった反面、映画

という作品が軽く見られてしまっているように感じることもあります。



長くなってしまい、申し訳ありません。映画ネタだと食いついてしま

う、困った性格(?)です。花粉症のため、ここ数ヶ月映画館から遠ざ

かっているT君でした。
返信する
あおいとりさんへ (TOMMY)
2006-04-10 22:35:32
>サイモン&ガーファンクルのLPレコード



ボクは家庭教師の先生から、お借りしてダビングして聴いておりましたよん。



>ローズマリーの爽やかな香りが大好きで、



同感。トミーも巨大なテラコッタで、

巨大に育てています。そして今、ナンテコッタに。

すみません、しょうもないですね。

でも本当に育てています。



>南房総には、シェークスピア&ローズマリー公園がありますよ。



昔からありましたか?記憶にないです。

最近できたのかな?

行ってみたいです。ネーミングがいいですね。

その公園。



南房総といえば、南パラ?でしたよね?



いつもカキコありがとうございます。あおいとりさんへ



返信する
T君さんへ (TOMMY)
2006-04-10 22:38:45
T君のカキコ下さったコメント

読んでいると、

なんかうれしいです。



マニアックさが、ボクに似てる・・・。



同じT?だから????



拝読しながら、うんうんうんうんうんうん



とうなずいておりましたよん。



こんな話なら、またカキコしてくださいね~。



めちゃうれしかったですよ~ん。



ではまた。ウンチク話待っていますううう。
返信する
ローズマリー公園&南パラ (あおいとり)
2006-04-11 03:04:04
市町村合併の昨今、シェークスピア&ローズマリー公園のある丸山町は今何市になったのでしょうか?わかりませんが、かつては町営の公園でした。

南パラからも近く、とても素敵な公園です。



お正月ごろから春を先取りして、南房総は、一面のお花畑になります。

関東近郊からも観光客が押し寄せ、どこへ行っても、見所満載、TV各局の旅行番組でもたびたび放送されています。



南パラ(ラン館あり)には毎年のように行っています。

南の鳥や蝶を放し飼いにしている温室もあり、両方お気に入りの公園です。



太平洋を眺めながらのドライブは、心が広々伸び伸びしますよ。



10日は、山でのボランティア活動をしてきましたが、海辺だけでなく山もいいですよん。是非、千葉にお越しください!!

返信する
あおいとりさんへ (TOMMY)
2006-04-11 03:36:58
>お正月ごろから春を先取りして、南房総は、一面のお花畑になります。



もと千葉県人だったから、

これは知ってるどおおおお~。



めっちゃきれいやな~。

めっちゃきれいやねん。



>シェークスピア&ローズマリー公園

これはしらんかったよん。



>太平洋を眺めながらのドライブは、心が広々伸び伸びしますよ。



大学時代の彼女とよく行ったよん。

A田のひとと、・・・。



>10日は、山でのボランティア活動をしてきましたが、



ご苦労様。また幸せを運びに行っていたんですね。

お疲れさまです。



いつもカキコありがとうございます。
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