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日本独立に際して考えられること-Chobiさんに対する返答

2006-05-17 23:58:41 | 国防問題・ミサイル防衛
■以前、ミサイル防衛は日本の独立を脅かす大問題である、と主張したところ、(参照)Chobiさんという方が、「本当の意味での独立国になる覚悟を持っているのでしょうか?」という題名でコメントをいただいた。

コメント内容は、「その意味するところは、日米同盟破棄、核武装、憲法改正などです。」 というものなので、もし日本がアメリカ依存体制から脱却しようとするなら、日米同盟を破棄することとなる。それは、アメリカの核の傘からの離脱であるのだから、憲法改正や核武装が必要になるだろうという御意見だと思う。

■私の意見を述べると、日本がアメリカ依存体制から脱却した場合に、日米同盟を破棄することになるかは、一概には言えないと思っている。アメリカにとってみれば、軍事的な側面だけで見ても、日本は非常に重要な地位(戦略的拠点地)であるので、アメリカとしても、日本がなければ、世界戦略を遂行するうえにおいて支障をきたしてしまうことになる。

日本の防衛に、在日米軍は、一切関わっていないので、もし在日米軍が全面撤退したからといって、なんら支障は無い。日米同盟の利益を享受しているのは、日本というよりも、アメリカなのである。

このことからも、日本が対等に交渉した場合において、日米同盟を破棄すると、アメリカ側から、宣告されるとは考えづらい。 もし、日米同盟が、破棄されるようなことがあったとしても、日本には実質的には不利益なことはほとんどない。強いてあげるならば、核の傘がなくなることぐらいだろうが、これは周辺国との友好関係や、経済関係の相互依存によって解決することができると考えている。

■核武装についても一概に必要と考えない。日本はNPT(核不拡散条約)を批准しているので、これによって永久的に核武装することは禁じられている。もし、核武装を強行しようとするなら、国際社会から(当然アメリカからも)北朝鮮やイランのような扱いを受ける可能性もある。

今まで培ってきた日本の平和的イメージがなくなることは、日本の国益にはならないだろう。それを覚悟して、核武装しようにも、核兵器を配置する場所が日本にはない(核兵器を開発するために必要な核実験場も無い)。このことからも、日本の核武装は、あまり賢い選択とはいえない。

■もう一つの懸念は憲法改正(九条改正)であるが、現在においても、憲法第9条によって自国の防衛を遂行できないという事態にはなっていないので、改正する必要がない。ただ、自衛隊の編成や法律の不備は、直せば良いだけなのであって、アメリカ依存体制を肯定する根拠にはならない。

現在の改憲論議は、アメリカ依存体制から脱却するために、憲法改正(九条改正)が叫ばれているのではなく、アメリカ依存体制を遂行する上における障害物を除去するために、憲法改正(九条改正)は、叫ばれているのだから、現在のアメリカ依存体制が続いた方が、改正される可能性は高いだろう。

以上のことから、日本の独立(アメリカ依存体制脱却)は、十分に可能であり、必ずしも不利益な事にはならないだろうから、日本が独立して行動することの方が、将来的には国益にかなうだろう、と考えているしだいです。
 



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2 コメント

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こんにちは! (コウタ)
2006-05-19 11:25:37
そうですね。

おっしゃる通り、日本は独立(アメリカ依存体制脱却)を目指すことが最良の道とオレも考えます。

ただ残念ながらそれには優れた外交の戦略性や理念が必要なのですが、現在は皆無という状態ですよね。



ところで最新記事で紹介されていた『湾岸の夜明け作戦』は知らないこともあり、勉強になりましたが、やはり自衛官の考え方は一般ピープルとは違いますね。

あと、少しずつですが、過去記事も読ませてもらっています。

それでは、また。

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(^^)ありがとうございます。 (管理人)
2006-05-19 21:02:56
こんにちは、コウタさん。コメントありがとうございます。私も、コウタさんのブログにある、山田浩さんの研究報告論文を読んでいます。
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