「ぼくら党」のブログ

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石破氏のMD認識について-(1)

2006-07-28 12:49:15 | 国防問題・ミサイル防衛

■7月16日にNHKで放送された「日曜討論」で、石破元防衛庁長官がミサイル防衛の問題点について反論しているのを見た。反論している石破元長官は、若干、感情的にこの反論を捲し立てていた。顔の表情は「どうして分からないのか」と叫んでいるようだった。

石破元長官の、イライラの原因は、「実効性が無い」。という部分であると思う。日夜、兵器開発に努力している、開発者(若しくはアメリカ)が侮辱されたと感じたからではないだろうか。憶測ではあるがそう感じられた。

■その討論での否定論に対する反論の要点は、

①ミサイル防衛は以前に比べれば精度が高くなってきている。
②ミサイル防衛は純粋に防衛兵器であるから、他国の脅威にならない。
③純粋に防衛兵器であるミサイル防衛に問題意識を持つ相手があるならそちらの方が
   問題である。

というものだった。

■①については、確かに以前よりは命中精度が高くなってきているようだ。最近ではSM3の洋上迎撃実験に成功したと報道された。しかし、軍事機密である以上、全てを公開しているわけではなく、はっきりとは分からない。この成功は、あくまで迎撃実験での成功であり、条件によって命中率は変わってくるだろう。

 日本のミサイル防衛の仕組みは、イージス艦からSM3が発射直後から大気圏外に出た後までの弾道ミサイルを迎撃する役割を担い、そこで撃ち漏らした、弾道ミサイルをPAC3で打ち落とす二段階方式であるようだが、実戦においてうまく機能するかは未知数であり、守りきれるか分からない。

例え、うまく機能したとしても、対抗策を講じられた場合に無力化される可能性もある。しかし、北朝鮮に限って考えれば、対抗策を講じるだけの技術力や経済力があるのかという疑問もある。結局のところミサイル防衛の実効性は、北朝鮮に限って考えれば未知数(有効であるかもしれない)であると思う。

ただし、ミサイル防衛導入には、1兆3000億かかるとされており、(運営費や維持費を考えるともっと増えるだろう)。多額の費用がかかる事は事実であり、費用対効果はもっと語られるべきだと思う。   (続く)


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