good day to Die

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ネタバレあり。

劇場版「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」

2023-04-30 17:20:41 | 映画



評価:★★★☆

松木彩監督
鈴木亮平、賀来賢人、中条あゆみ、石田ゆり子、仲里依紗、要潤他出演

劇場版「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」を見た。

面白くなさそうと期待値を下げていたので、思ったよりは良かった。
ただ私は、喜多見のテキパキ指示を見たいのであって、喜多見が当事者になるのはまったく
期待してないから、終盤は白けてしまった。
高輪せんせい助かって良かったよ。高輪まで死んだら喜多見廃人だよ…。

喜多見よ、日本有数の心臓外科医である高輪に洗濯させてるのかよ…と序盤にドン引き。
妹が生きてたころには妹に家事をやらせ、妹が死んだら高輪と再婚して、今度は高輪に…。
ドラマのころからその点にはドン引きだったけど、映画で更にドン引き。
つうか脚本家にドン引き。
夫婦ともにバリバリに働いてる医師なんだし、家事代行とか利用しなよ…と変なところに
引っかかってしまう。

途中までまではまあまあ良かったけど、終盤の喜多見と高輪になったらシラーっとしちゃってダメだわ。
最後のオペシーンの方針転換?には解説が欲しかった。
シロートにはわからんです。

個人的には「医療従事者は危険なところに行くべきではない」という音羽の考えに賛成で、
「待っていては救えない命がある」という喜多見の思想はどうかと思ってるので、その二つの対立を
テキトーに片付けたのは、ドラマのときからそうだけど、脚本家にやる気がないよね。
エンタメ的にはもちろん喜多見の思想の方が見栄えするけど、そこで1人救って仮にドクターを失ったら、
ドクターが生きてればあと何十人、何百人と救えた命を救えなくなるわけだし、ドクター1人育てるのに
かかってる時間と費用を思うと、ドクター自ら危険に突っ込むのは賛成しなーい。
というような考えは何も面白味がないですねー。
こういう、命の数で考えるのは危険な思考なのかねー。
そこで救われた1人が何百人と救うかもしれないしねー。未来のことはわからんわな。
ドラマや映画では常に患者も医療従事者も危機一髪で助かるからいいけどねー。
結構シビアな話をテキトーにやるからイラつくのよねー。

喜多見が結構冷たくていいのよね。
ドラマのときは弦巻に対してわりと容赦なかったし、劇場版では潮見がビビってたら地上に置いていくし
(グダグダしないの好感)、熱い主人公にしては変に冷たくて、そのアンバランスさがサイコパス味が
あっていいよ(笑)。
喜多見のサイコパス味は脚本家が意図してるものじゃなくて、鈴木亮平の演技のせいなのかな。

喜多見は妹に続いて妻(しかも妊娠中)まで緊急オペするとは、何なんすかね。
親族をオペするって普通避けるもんでしょ?緊急だと有り得るのか。
ドラマでは、劇的な展開のためだけに必然性なく妹を死なせるとか、劇場版でも喜多見が元妻の高輪と
ヨリを戻して、妻を妊娠させて、その妻を死にかけさせる、とか、脚本家の発想が常に安易というか
手抜きに感じるんだよなぁ。
ドラマで妹は重症でも十分だったし、劇場版で妻は身重にしなくても十分だったよ。
喜多見のプロフェッショナルなテキパキ指示が好きなので、親族が死線をさまよって感情的になるのを
見ると白けてしまっていけない。
視聴者・観客はあそこでグッと来るのだろうか。

TOKYO MERが好きな人のうちの多くは、喜多見と音羽が反発しながらも協力して患者を救うのを
見たいのだと思うので(私がそうです)、音羽が現場を離れているのはだいぶマイナスだよね。
終盤やっと音羽が現場に出るけど、もっと早くからそうしてほしかった。
喜多見と高輪の再婚や音羽の元カノって誰が求めてる
設定なの…(笑)。
音羽の元カノ役の杏は悪くなかったけどね。
YOKOHAMA MERのメンバーも優秀で良さげだったけど、深掘りされることがなくてちょっと残念だった。
まあ、そんなことやってる時間はないけども。

久我山(鶴見辰吾)はどんどん良いキャラになったよね。
劇場版ではこっそりTOKYO MERを応援して、しっかりアシストしてるし☺️









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