good day to Die

映画、ドラマ、小説、漫画、音楽についての感想等を
日記代わりに書いておくためのブログです。
ネタバレあり。

「空母いぶき」

2019-05-25 20:40:29 | 映画
評価:★★★

若松節朗監督
西島秀俊、佐々木蔵之介、佐藤浩市他出演

「空母いぶき」を見たよー。
思ったよりずっと良かったよ(ハードルを低くしすぎた?)。
空母の運用ってこういう風なのか、と学べて面白かった。
武器については変な描写が多いらしいけど、ミリオタでない人間にはわからないし、
聞いても、だから?としか思わない…。
テンポ悪いし、ダラダラしてるし、邦画らしいサブイボ演出もあったし、記者パートと
コンビニパートは要らないね。
政治パートはシン・ゴジラを100倍に希釈した感じ(シン・ゴジラもアレだけど…)。
本作がゴジラのいないシン・ゴジラというの評に感心。
でもそれは褒めすぎ。
ゴジラのいないシン・ゴジラを100倍間延びさせないと…。

最近、映画の好悪がイライラするか、しないかによるようになって来たけど、「空母いぶき」は
意外にイライラしなかった。
期待してなかったのが良かった?

サブイボ演出は、戦闘機から脱出して助かったパイロットが、甲板で敵のパイロットに
撃たれた後のシーン。
コンビニシーンはすべて白々しくて浮いてるけど、もうあそこは目を閉じているしかない。
「ハンターキラー」のゲイリー・オールドマンと同じく、コンビニ店長の中井貴一も
大物すぎて、この店長、実は潜伏テロリストなのか…?このクリスマス長靴に爆弾か
バイオテロの何かが忍び込ませてある…?と、
無駄なことを考えてしまう。

敵がこちらの空気を読んだように、休み休み攻撃するのは笑える。
新興勢力だから、海軍と空軍の有機的な運用ができないと善意解釈するのか…。
空母なのに、エレベーターが壊れたりなんだりで艦載機を飛ばせない時間がとても長い、
引きの映像少なくキャストのアップ多用なのは、予算の関係なのかね。
空母いぶきはタイトルロールのくせにほとんどの時間、空母としての役割を果たせず、
ほぼ無能の大きな攻撃の的でしかなく、周りの護衛艦や潜水艦がその無能を守るための
盾となり矛となることに苦笑(批判しているわけではない)。
空母と駆逐艦てそういう関係なんだろうから、そういうものなんでしょう。
いぶきにももっと見せ場が欲しかったけど、専守防衛の自衛隊だから無理か。

日本は戦争を絶対にやらない、云々の主張は良かったよ。
良かったけど、しつこいし、確実に映画のテンポを悪くしてた
作中の自衛官が、攻撃をしてくる敵の命にあんなにこだわるメンタルはよく分からなかった。

空母艦長が空自出身ということに、ええ?と思ったら、作中の冒頭で空母の艦長には
空軍出身者をあてる伝統により、と言ってて、そういうものなんですか。
寡聞にして知らず…。

佐々木蔵之介が西島秀俊に対して、しつこく戦闘機パイロットをディスってて笑う
こんなときに話すことかよと…邦画にありがちね(洋画でもあるか)。
戦闘中に自衛官が、自衛隊とはうんぬんかんぬんと話すのも、今、話すことかよ、と
思うけど、テーマの1つだから仕方ないか。
普通ならイラつくけど、今回はなぜかセーフ。佐々木蔵之介や佐藤浩市だったからか?
全体的に戦闘中とは思えぬ、まったりゆったり展開だったけど、もっとギュッと締まった
展開にして欲しかったなぁ。

西島秀俊がニヤニヤしてるから、ピカピカァとか言って欲しかった(名探偵ピカチュウの
ピカチュウ吹替は西島秀俊)。
コメント
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