銀座平野屋女将日記

銀座平野屋210年のあゆみと老舗女将の嫁日記

犬張子

2017-12-19 | 日記
師走もだいぶおしせまって参りましたね。

気ばかり焦っているような。。。

そんな中、銀座本店のバーゲンも今年最後の催事「佐賀玉屋・銀座平野屋逸品会」もお陰様で無事に終了いたしました。

日頃、皆様に銀座平野屋をご愛顧頂いておりますお陰です。本当にありがとうございます。


さて。来年は戌年です。

戌は一度に何匹もの仔犬を生む事から、安産と多産の象徴として昔から縁起の良い動物とされてきました。

室町時代には公家の間では、安産祈願のお守りとして「犬ばこ」という張り子でできた犬が置かれたそうです。

やがてその風習が庶民に広がって「犬張子」となったようです。



この「犬張子」ですが、よく見ると背中にしょっている道具がいくつかあるようです。

代表的なのが、ざるを被る「笊被犬(ざるかぶりいぬ)」。

こちらは「笊」という漢字が「笑」に通じるので、福を呼ぶといわれています。



もう一つがでんでん太鼓をしょっているタイプ。


こちらは子供が元気に育つように、裏表のない子供に育つようにという願いがこめられているようです。

このでんでん太鼓で子供をあやしたりもしたようです。



そうそう。


たまに「犬張子」を見て「かわいいねこ!」という方がいらっしゃいますが、犬ですよ!


近年はこんなぬいぐるみタイプの犬張子もあります。(スタッフ所蔵)



こうなるとネコっぽいですが、犬です


ブログにもたびたび登場しております「犬張子」。

とってもかわいいですね。

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