銀座平野屋女将日記

銀座平野屋210年のあゆみと老舗女将の嫁日記

熊本鶴屋百貨店「大江戸展」

2022-02-23 | 催事

 

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みなさま。おはようございます!

今日は催事のお知らせです。

 

3月2日(水)〜8日(火)

熊本鶴屋百貨店 6階催事場にて

「大江戸展」開催いたします!

 

今年も春の催事の旅は熊本から始まります!

色々なお知らせも発信できそうなので、

今しばらくお待ち下さいね。

ちなみに、熊本の次は3/10から大分トキハにて予定しております。

こちらも詳細は今しばらくお待ち下さいませ!

 

 

今回もこのコロナの状況での催事となりますが、

皆さまのご来店を心よりお待ちしております!

 

 

 

 

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続・久々のフレーズでーたばこ入れ(その9)

2022-02-16 | 日記

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皆さま。おはようございます。

大雪が降る予想の連休とバレンタインデーも無事(?)終わったので。。。

大変おまたせいたしました!

今日の記事は、前回のたばこ入れと同時にご紹介したかった

「年末の片付けの逸品」です←こういう名前のものじゃありませんよー

 


 

銀座平野屋には普段お客様の目にはふれないけれど、素敵なものが数々ございます。

それは江戸からの粋を伝える物であったり、先人の技や美を伝えるものであったり様々です。

その中で銀座平野屋には、先人の技が光る逸品もございます。

 

 

『植物紋古渡更紗地 利休形たばこ入れ』

(上)叺(かます)

(下)きせる筒

 

銀座平野屋でお馴染みの古渡更紗で仕立てられた

(右)タバコ入れと(左)キセル筒です。↑写真の色が少し暗めです

 

✳︎「叺」と「きせる筒」を合わせて「たばこ入れ」と言います。
 叺もきせる以外の、刻みたばこや火打石などの道具を入れるため
「たばこ入れ」ということがあります。
同じ名前からくる混同を避けるため、上の形状の袋を「叺」としています。

 

中央の金具のような部品は「コハゼ」といいます。

これで止められるようになっています。

ちゃんとカチッと止められる金具がしっかりついています。

(写真を撮ってないので、お見せ出来ずごめんなさい)

これも当時の職人の素晴らしい仕事です。

 

 
このタバコ入れは当時の茶人が好んだ「利休形(りきゅうがた)」と言われる単純な四角い形の嚢物(ふくろもの)です
 
茶道をする方が持っている数寄屋袋にちょっと似てますが、
数寄屋袋よりも小ぶりで、細長いですよね。
 
 
 
 
 
細長い筒状の袋は、たばこを吸う為の道具である煙管(きせる)を入れる袋です。
「きせる筒」と言います。
 

筒状のきせる筒と、叺はお揃いの布で作られていますので、

当時の珍しい古渡更紗を愛でたい!とこだわって作られたのかなあと思います。

 

エキゾチックな生地の小物を持って

こだわりのお洒落を演出していたんですね。

 
 
 

 

「たばこ入れ」については、

過去の女将ブログでも度々紹介しておりますので、

是非ご覧ください!

★以前の記事はこちらから
→(その1)(その2)(その3)(その4):「利休形たばこ入れ」
→(その5)(その6):「阿蘭陀甲比丹裂 筒差 莨入」について。
→「鉈豆型煙管入」について
→「煙草ケース」(その1)(その2)について。

 

 

久々に銀座平野屋らしい記事を書く機会に恵まれ、

大変嬉しかったです!

また先人の素晴らしい逸品をお見せできるといいなあ。

 

 

さて最後にお知らせです。

3月2日より熊本鶴屋にての催事が決定しました!

近日中に詳細をお知らせできると思いますので、

今しばらくお待ちくださいね!

 

  

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久々のフレーズで!ーたばこ入れ(その8)

2022-02-08 | 日記

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皆さま。おはようございます。

まずは前回の古書の記事

インスタや前回記事をご覧になった方々から思わぬ反響を頂きました。

丁寧に記事を読んで下さる方がいらっしゃるのがあらためてわかり、

大変心強く思いました!

本当にありがとうございます

 

さてその年末の片付けの折、

古書以外にも銀座平野屋らしい逸品がございましたので

今日はそのご紹介をしたいなと思います。

ということで、女将ブログを長年ご覧頂いてる方々には

お馴染みのフレーズからスタートです!

 


 

銀座平野屋には普段お客様の目にはふれないけれど、素敵なものが数々ございます。

それは江戸からの粋を伝える物であったり、先人の技や美を伝えるものであったり様々です。

その中で銀座平野屋には、先人の技が光る逸品もございます。

 

 

『金更紗地(きんさらさじ)たばこ入れ』

江戸時代に日本に入ってきた金更紗を使って、

タバコ入れや小物として作られた品です。

縁どりは革を使用しています。

 

金更紗とは、ジャワやバリ島、インドなどで作られた更紗に

一部だけ金彩色をしたものを言います。

(金泥を用いて染色された「印金(いんきん)」と呼ばれる手法の一種です)

今回の生地では、模様の縁どり等の線に金彩色が使われています。

 

そう。銀座平野屋でお馴染みの古渡更紗ですね!


白地にお花や葉などを描いた植物柄ですが、

今使っても良さそうな、ステキな柄ですよね💕

(実際、似たような模様のポーチを見たことがあります)

 

「たばこ入れ」と表記しておりますが、

意外と幅が薄いので、小物を入れて使っていたのかもしれませんね

 

「たばこ入れ」については、

過去の女将ブログでも度々紹介しておりますので、

是非ご覧ください!だからタイトルが(その8)になってるんですよー

★以前の記事はこちらから
→(その1)(その2)(その3)(その4):「利休形たばこ入れ」
→(その5)(その6):「阿蘭陀甲比丹裂 筒差 莨入」について。
→「鉈豆型煙管入」について
→「煙草ケース」(その1)(その2)について。

 

 

まだご紹介したいものがありますが、

本日はここまで!

続きは。。。気長にお待ち下さいね(一応近日中にup予定です)

 

  

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