明日はちゃんとしよう・・・

今日もダメダメでした・・。芝居と映画と音楽と。
ほぼ備忘録、リアルタイムじゃないけどね。

市川準監督の思い出

2008年12月06日 | Weblog
12月5日、椿山荘での『市川準監督 お別れの会』

十数年前キリンラガーのCMで2年間お世話になった。
本番中、自分で演出したシーンが可笑しくて「クックックッ・・」とメガホンを通して笑ってしまい、役者OKでも監督がNGを出していた市川さん。
僕らは高史さんのアイディアで市川さんのことを面と向かって「じゅん」と呼んだ。「俺のような巨匠をじゅんと呼ぶのはお前らだけだよぉ」と言いながらちょっとうれしそうに笑っていた市川さん。
その後『たどんとちくわ』では出演者として日活に一週間も監禁されたり、『ざわざわ下北沢』ではエキストラで呼ばれ「スモークがほしいから煙草を吸い続けて」と言われたり、『春、バーニーズで』では「シナリオの参考にしたいから」と喫茶店に呼び出され身の上話を取材され、エキストラのチンピラ役で延々走らされたり・・・等など。

昨年イマジカで偶然お会いした時、
「『クワイエットルームにようこそ』観てくれたんすかぁ?」
「あれ菅原くんだったんだ。ごめんね観れてないんだよねぇ」
「菅原くんこそ『あしたの私のつくり方』観てくれたの?」
「クワイエットの作業と重なって観れてないんですよぉ」
「じゃお互い観たら感想を!」
これが最後の会話になってしまった。

会には映画関係・CM関係の1000人以上の市川さんを大好きだった人が集まっていた。
最後に奥さんの言葉にあったように、きっと人間観察好きの市川さんは、上から会場に集まった一人ひとりの様子を見おろしながら「あっ、次の映画で彼を端役で使おうかな、あっ彼女もいいかもなぁ・・」なんていつもの笑顔で微笑んでいたんだと思います。

市川さん、ありがとうございました。

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