すごいよ!!○○○さん!! 

辛そうで
辛くない
少し辛い大人の世界。

涙の数だけ強くなれるよ。

2010年01月13日 | 独り言。
先日の夜のこと。

まめ氏と電話で話していると
友人・Nが泣きながら我が家にやってきた。


電話を中断して
Nと慌てて二階の自室へ。

申し訳ない、まめ氏。


泣きながら話すN。

どうやら
元カレから電話が掛かって来たらしい。



その元カレさんの事を
前から嫌いだった私は

慰めながら毒を吐いた。

付き合い始めの頃から吐いてたんだけど

Nは泣いていたので
流石にちょっとオブラートに包み気味にした。
けど
もしかしたらちょびっと苦いのが漏れてたかも知れない。




人って
どうしても、自分が悪者にはなりたくないじゃない。

自分の毒をオブラートに包む事にしても

自分が悪い男にならない為の優しさを出す事にしても

自分が我慢ばかりしてきたと思う事にしても。




みんな、自分が悪者にならない為の自己防衛本能なんだよね。


そのせいで
肝心な事が曖昧になって伝わってしまう。
ぼんやりと、霞が掛かる。





そもそも
恋愛自体が幻想みたいなもんで
本物なんて意外と少なくて

でも
当の本人はそれを本物だと信じたくて
思い込んだりして。

その幻想が崩れ去ろうとする時、
悲しみしか出ないのは致し方ない事なんだけれども


それに同情できなかった私は
人としてどこかおかしいのかも知れない。





自己弁護として言うならば

第一に
その男が最悪だった。

第二に
当の友人が縋っているようにしか見えなかった。



しかしそれを
言っても聞かないからという理由で
見て見ぬ振りをした。




その結果が
先日の友人の涙だ。



私がもっと厳しく窘めるべきだったなと
懺悔の気持ちも芽生えたが

矛先は男に向いた。

ていうか向けた。


その男の言葉は
運命を信じたいNの気持ちを
自分が悪者にならないように利用しているだけだもの。



Nは言った。

ずっと一緒に居たかっただけなのに

と。




私は

こんな結果になったのは
これが君が思っていたかった運命ではないからだ


思ったが言えなかった。



本物を探せ
絶対にどこかにいるはずだから


月並みな
そんな言葉しか言えなかった。





一時間ほど泣いたあと、

少し談笑する元気も出て(空元気だろうが)
Nは帰宅した。





Nが傷を癒やして
Nの望むような人を見つけ出す事ができるよう
ひっそりと祈ろうと思う。