旅行会社 スペースワールド スタッフの旅行記

スペースワールドのスタッフが、現地視察した時の旅の情報をブログにしました。

シチリア・マルタ視察【シチリア編】②アグリジェント/ピアッツァ・アルメリーナ/モディカ

2019-11-26 17:43:16 | シチリア・マルタ2019

 こんにちは

スペースワールドの佐藤(佑)です。

3日目は前日夜に到着したアグリジェントの遺跡観光から

神殿の谷(Valle dei Templi)と言われ、世界遺産に登録されています。

アグリジェントの町は、紀元前6世紀ごろからギリシャ人によって築かれ、植民都市として繁栄しました。

神殿の谷には、その時代に建てられた5つのギリシャ神殿の遺跡があります。

 

◎ジュノーネ・ラチニア(ヘラ)神殿

 神殿の谷で最も東にあります。

ギリシャ神話の最高神ゼウスの正妻ヘラに捧げられていました。

紀元前460~440年に建設されたとのこと。

紀元前406年のカルタゴからの進攻と、中世に起きた地震の被害で全壊し、

現在では25本の柱が残っています。

 

 

◎コンコルディア神殿

 

神殿の谷の象徴的な存在、一番の見所といえます。

この保存状態、お見事!といったところでしょうか。

『でーーーん』という効果音が頭の中に浮かびました。笑

紀元前450~440年頃の建設で、アテネのパルテノン神殿とほぼ同時期だそうです。

ローマ神話の平和・調和の女神コンコルディアに捧げられたことになっています。

 

 

手前に置かれているのは、現代彫刻の『イカロス』の像です。

なぜ遺跡の中に現代彫刻が…とも思い調べてみました。

ギリシャ神話に登場するイカロスの物語では、父ダイダロスとともにギリシャのクレタ島で幽閉されてしまい、

脱出するために蝋で羽を作って飛び立ちます。

父ダイダロスに、太陽に近づきすぎるなと言われていたにも関わらず、飛ぶのが楽しくなり、

太陽に近づきすぎて翼が溶けて、落ちてしまいます。

一方、父ダイダロスは無事に海を渡り、たどり着いたのがシチリア島とのことなのです。

しかもそれがアグリジェントの近くだったという話もあり、このような像が置かれたようです。

経緯が分かれば、まぁ納得・・・(?)ですかね。

 

◎エルコレ神殿(ヘラクレス神殿)

ギリシャ神話の英雄ヘラクレスに捧げられていた、紀元前520年頃建造されたアグリジェントで一番古い神殿です。

地震等で完全に倒壊していましたが、1924年にイギリス人の考古学者ハードキャッスル卿により一部が復元され、

現在の姿となったそうです。

 

 

ちなみにハードキャッスル卿の邸宅が神殿のすぐそばにあります。

 

遺跡からは海も見えますよ

 

クルクルとした角の特徴的なヤギちゃんもいます

 

あとの2つの神殿は今回割愛してしまいましたが、

時間がある方は是非見に行ってください

 

 

屋外で神殿の遺跡を見学した後は、考古学博物館に行きました。

博物館には、神殿の谷や近郊から出土した考古学の品々が展示されています。

中でも有名なのが、吹き抜けになっているホールのようなところに置かれている、

ジョーヴェ・オリンピコ神殿を飾っていた人型の柱『テラモーネ』です。

柱だった雰囲気がわかるよう、立てて展示してありますが、すごく大きいです!

足元にあるグランドピアノがすごく小さく見えます

 

 

  

 

さて、アグリジェントを後にして、次に向かった先はピアッツァ・アルメリーナです。

ここでは世界遺産に登録されている『カサーレの古代ローマの別荘』を見学。

4世紀頃に、当時のローマ西部を治めたマクシミアヌスという皇帝の別荘として建てられたとか、

貴族たちの別荘だったとか、諸説あります。

なんといっても広い敷地に広がる床のモザイクが圧倒的な見どころです。

大小たくさんの部屋があり、それぞれ用途によっていろいろなデザインがされています。

 

中でも有名なのが、この2つです。

 

◎ビキニの少女

下段中央の草の冠を被った少女がスポーツ大会?の勝者のようです。

 

◎大狩猟の廊下

すごく長くて、絵巻のようになっています。超大作。65メートルぐらいあるらしいです。

 

他にもたくさんのお部屋があります

遠目から見たら絵に見えるような精巧さです。

なにより1700年も前のものとは到底思えない保存状態のよさ一見の価値ありです

別荘の周りは緑豊かで癒されます

 

お次は、世界遺産『ノート渓谷のバロック都市』の8つの都市うちの一つ、モディカという街に行きます。

(モディカ以外では、今回ラグーサ、ノート、カターニャも後ほど訪れます。 )

 

モディカは、「モディカチョコ」という街の名前が付いたチョコレートが有名!

このチョコレートの特徴は、、口の中で・・・・・溶けないっっ

シチリアがスペインの支配下だった時代にシチリアに持ち込まれた、

古代アステカ文明が由来の製法で作られているそうです。

バターやミルクを入れず、カカオと砂糖だけで出来ているため、ジャリジャリとした独特の触感になっています。

===========

【ANTICA DOLCERIA BONAJUTO】

Corso Umberto I, 159 - 97015 Modica (RG)

https://www.bonajuto.it/en/

===========

1880年創業、シチリアで最も古いといわれるチョコレート工房の老舗です。

ベーシックな板チョコはカラフルなパッケージ

オレンジ、レモン、ジンジャー、シナモンなど、色々なフレーバーのチョコレートを売っていました。

モディカチョコ自体は日本でも手に入りますので、気になる方はお試しあれ

 

モディカは町が丘の上(アルタ)の部分と下(バッサ)の部分の2つに分かれています。

 

◎下(バッサ)のドゥオーモ(=町の中心となる教会)の『サン・ピエトロ教会』

バッサからみたアルタの町

 

◎上(アルタ)のドゥオーモ『サンジョルジョ教会』

 

 

モディカに到着した時には日が暮れていたので、昼間の景色はみられませんでしたが、

夜景もとってもきれいです

 

この後はラグーサに宿泊です

続く!

 

------------------------------------------------

お問い合わせはこちらから↓↓

株式会社スペースワールド

※現在、シチリア・マルタのツアー掲載はまだ準備中でございますが、

お手配はもちろん可能ですのでお気軽にお問合せ下さいませ

------------------------------------------------



最新の画像もっと見る

コメントを投稿