すべてのみちはここに

もう追いかけないよ 
宝物は 
いつもここにある

虫のしらせ

2019-04-23 | あめつちfield
こどもの頃から生き物が好きで
いつもひとりでじーーーっとアリの行列見てたり
田んぼの水路で両生類を捕まえたり
青虫が蝶になるまで飼育したり
とにかくそんなことばかりしていた


大人になり
都会に出て
一時はその感覚を忘れてた

地元に帰ってきてしばらくしたころ
近所の空き家にミツバチが巣をかけて
怖いからなんとかして、と苦情が出た


その時、町内会の役員だった母が苦情を受けて
もし役場にお願いすれば
業者が駆除することになったんだろうけど

母は養蜂をやってた友人を思い出し
その人に電話した

その人はすぐに来てくれて
ミツバチが自然のなかでどんなに大事な働きをしてるかを
情熱的に語った


ひとしきり語って
この巣を駆除するなんてもったいない!
ここからもうすぐ新しい群れが分封するから
それを誰か飼いなさい!と言い
ぐるりと見渡し
私と目が合うなり

あんた!飼いなさい!


えええええ!
ムリですよぉぉ 

と言ったけど
そんなのお構いなしに決められてしまった


その方が日本ミツバチの養蜂を広く伝える活動をされていた
故・久志富士夫さんだった


久志さんに教えてもらいながら
やってみると
すぐに本来の虫好きの感覚が戻った

蜜蜂はとてもかわいい

養蜂家にとってはスズメバチは敵だけど
スズメバチも知ってしまうと変わらない

どんな虫も
知るとやっぱり変わらない

蜂を食べるガマガエルも

おんなじように
一生懸命生きてるように見える




地中‐地表‐地上‐空中 と
さまざまな方法で
さまざまな生きものが
さまざまなリズムで
さまざまな道なき道を
行き交っている
そしてなぜその虫がそこにいるかの理由がある

それを観てるのが大好きなんだなぁぁぁ 



↓ミツバチを飼い始めた2002年ごろ





↓早朝、背伸びをしてミツバチを食べるガマガエル 筋トレ?!この後ろ足がたまらん
 この後、背伸びしても届かないように巣箱の台を高くした





そんなわけでミツバチは
実家の庭で7年くらい飼ってたけど
最後のほうは病気か農薬被害かで
何箱も立て続けに群れが消滅してしまい
飼うことに積極的になれなくなった

飼うことより
ミツバチが生きられる環境のことに関心が向いた

蜜の恩恵、実り
害虫害獣と呼ばれるものの害
病害
災害

人間にとって良いことも悪いこともそれは因果の「果」のほうで

人間ができることって
「果」をコントロールしようとすることじゃなくて
(それは大きな副作用をつくりだしてきた)

「因」を感じてそれに応ずること
それは人間だけができることなんじゃないかな

場に感応すること
(感じること。そしてその時いいと思ったことをする)

こっちにすごく興味がある

畑をやってもそう思った

果は見えるけど因は見えない
しかし果は因の結果


それは水や風や土や微生物のことや
人の心のこと、意識のこと






この季節
雑木林に入れば
ミツバチの羽音で山は唸ってたなー

クスの木なんかの下で遊んでたら
空気が振動するような、地響きのような低い倍音が聞こえて
なんの音だろうと見上げると
無数のミツバチの羽音で
はじめてその木が地味な花を咲かせていることに気付いたりした




あの羽の振動のなかに
また立ってみたいな
思い出しただけでワクワクする


最近はミツバチが少ない
時々見かけると
つい話しかけてしまう
お、いましたか~
がんばって繋いでね~って

私もできることをするよ
それがやりたいことのひとつだから






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