蒼穹

SOU建築設計室の徒然なるブログ

色育をはじめよう!カラフルなおもちゃや保育園の内装が子供に与える影響とは NO11

2020年01月08日 12時44分07秒 | 保育園

近年、知育の一つとして色育が注目を集めています。「色で育てる」と書く、この知育はどのようなもので、どういった効果が期待できるのでしょうか?

今回は、色育の具体的な内容と効果、そして色が子どもに与える影響について、解説していきたいと思います。





色育とは?
色育とは、一般社団法人日本色育推進会が提唱している新しい知育で、さまざまな色が持つ力について理解したうえで、
その色を日常生活に取り入れながら、集中力・想像力・コミュニケーション力を育てようとする取り組みのことをいいます。

色育を行うことで、以下のような効果を得ることができるといわれています。


・色彩感覚が養われる
・色をじっと見つめることで集中力が養われる
・色からさまざまなものを連想し想像力が養われる
・色から感じたことを発表することで話す力を身に付けることができる


色が子どもに与える影響
私たちは日常的に、そして無意識に見ている色から影響を受けているといわれています。そして、それは小さな子どもも同じです。

では、実際にどのような影響を受けるのでしょうか?まず、色彩そのものが持つ影響力について紹介していきましょう。

【心理的影響】
色を見ることで、学習や理解を助けたり、行動を喚起したり、暗記力、回想力、認識力アップなどを期待できます。

【生理的影響】
色彩は、人間の神経にも影響を与えます。色彩によって、心をリラックスさせる、血圧をあげる、新陳代謝を促すなど体にも働きかける力があると言われています。

【感情的影響】
人間の気分や感情も色彩によって影響されます。例えば、明るい黄色を見ることで、気分も明るくなるように。また、色彩だけではなく、色の鮮やかさや明るさによっても、印象や感情への作用が変わるともいわれています。

【文化的な影響】
色に対するイメージは国によって違います。例えば白は純水、清潔といったイメージを持つ国や地域もあれば、不吉な色として捉えている国もあります。色から自分の生まれ育った国の文化を学ぶこともできます。

色別にみる子どもへの影響
次に、それぞれの色が持つ子どもへの影響について見てみることにしましょう。代表的な色が持つ子どもを含めた人間への影響は、以下の通りです。

<赤>
・警戒心や注意力を喚起する。
・感情的な興奮や刺激をもたらす。
・体温、血圧脈拍数を上げる。

<橙>
・楽天的な印象を与える。
・消化や新陳代謝を良くする。
・食欲を増進させる。
・血管や自律神経を刺激する。
・体を活動的にする。

<黄>
・明るさや希望を与える。
・脳や運動神経を活発にする。
・集中力をアップさせる。
<緑>
・癒しを与える。
・情緒を安定させ安心感を与える。
・筋肉の緊張をほぐしリラックスさせる。
・血圧を下げる。
<青>
・爽快感や冷静さを与える。
・鎮静作用があり、痛みを軽減させたり、体温を低下させたりする。
・精神的に落ち着かせる作用がある。
<紫>
・鎮静作用がありリンパ管、心筋、運動神経の働きを抑制する。
・集中力を高める。
・優雅さや高貴さを演出する。
<黒>
・相手を威圧する。
・力を象徴する。
・子どもは嫌う傾向にある。
<白>
・過去を清算する色といわれている。
・純潔さや純真さを表す。


このように、色はさまざま影響力を持っています。これらの色を活かすことで、子どもの長所を伸ばしたり、短所を補ったりすることができるかもしれません。

また、さまざまな色に触れされることで、子どもが多くのことを感じることができ、自らの創造性を広げていくこともできます。

おもちゃや内装に色を取り入れよう色にさまざまな影響力があることを活かし、
子どもが遊ぶおもちゃや普段生活する部屋の内装に色を取り入れてみてはいかがでしょうか?

赤ちゃんのうちは色を認識することは難しいですが、成長していくについて、色を識別し、色からさまざまな情報を受け取るようになります。

また、多くの色に触れることで感受性が豊かになり、色の名前を覚えやすくなるなどの効果を期待することができます。
多くの保育園で、色を使った内装にしているのは、このような理由があるからです。

例えば、子どもが遊ぶおもちゃはさまざまな色のものを取り入れやすいのでおすすめです。
子どもも夢中になって遊んでくれるので、無意識のうちに多くの色に触れることができます。

他にも、子どもが生活する部屋の一面だけ壁紙の色を変えてみたり、
床に敷くマットやクッションフロアなどに明るく優しい色を取り入れてみたりするのもいいと思います。

このような少しの工夫によって、色育の効果を期待することができます。

色育は単なるトレンドではなく、子どものさまざまな能力を育てていくために大切な知育の一つです。
内装デザインなどに取り入れてみてはいかがでしょう?

 

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清水義文 (株)SOU建築設計室
E-maily.s-soukyu-arc@tbr.t-com.ne.jp
品川区西五反田5-24-10K・オフイィス2階

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