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蒼穹

SOU建築設計室の徒然なるブログ

本日の模型

2023年01月17日 19時40分00秒 | 保育園

かわいい感じの家に仕上げています

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幼保連携型認定子ども園は、幼・保の基準を満たします! NO24

2020年10月07日 13時20分33秒 | 保育園

核家族化、共働き世代の増加、少子高齢化などさまざまな社会的要因を背景に、子育てを社会全体で行っていくという取り組みが進んでいます。
その中の一つ「認定子ども園」の普及が進んでいます。

今回は認定子ども園の中でも、幼保連携型子ども園の建築基準について見ていきます。



認定子ども園設備要件について 


【立地要件】
・幼保連携型認定子ども園は、建物とその附属設備が同一の敷地内または、隣接する敷地内にあることが望ましい。
・建物が同一の敷地内または、隣接する敷地内にない場合は、保育の適切な提供と、移動時の安全の確保の2つの要件を満たす必要がある。

【園舎】
・2階建て以下、ただし、特別な事情がある場合は3階建て以上も可。

【必要保育施設】

・保育室
・遊戯室
・医務室
・便所
・乳児室又はほふく室(満2歳未満の乳幼児を入所させる場合は必須)
・職員室
・保健室
・調理室
・便所
・飲料水用設備
・手洗用設備及び足洗用設備


【園庭】
・園舎と同一の敷地内または、隣接する場所に設けることが原則
※ただし、幼稚園または保育園からの移行の場合は経過措置として次のすべての要件を満たす場所に園庭を設けることが可能


□園児が安全に移動できる場所であること
□園児が安全に利用できる場所であること
□園児が日常的に利用できる場所であること
□教育及び保育の適切な提供が可能な場所であること
□面積基準を満たすこと


幼保連携型認定子ども園の建築基準法について
幼保連携型認定子ども園はその名の通り、幼稚園と保育園の特徴を兼ね備えた子ども園です。

幼保連携型認定子ども園を設立するためには、原則幼稚園と保育園両方の建築基準を満たす必要があります。

もともと、幼稚園と保育園は違う目的で運営されていたことから、建築基準の内容が異なる場合があります。
その場合は、より厳しい建築基準を幼保連携型認定子ども園では適用します。

【幼稚園と保育園で規制内容が異なる基準】
<木造建築物等である特殊建築物の外壁等>
保育園には基準の適用がありませんが、幼稚園には「市街地の区域内にある木造建築物などの場合、
外壁及び軒裏で延焼のおそれのある部分を防火構造としなければならない」という基準があります。

そのため、幼保連携型子ども園は、基準が厳しい幼稚園の基準が適用されます。

<耐火建築物または準耐火建築物としなければならない特殊建築物>
保育園の基準は「2階の部分の保育所の用途に供する部分の床面積の合計が300㎡以上の場合は、
耐火建築物または準耐火建築物としなければならない」、幼稚園の基準は「幼稚園の用途に供する部分の床面積の合計が2,000㎡以上の場合は、
耐火建築物または準耐火建築物としなければならない」となっています。

この場合はどちらも基準が厳しいため、両方の基準が適用されます。

<居室から直通階段に至る歩行距離>
保育園の基準は「主要構造部が準耐火構造であるかまたは不燃材料で造られている場合以外の場合は、
居室から直通階段に至る歩行距離を30m以下としなければならない」、一方幼稚園の基準は「40 m以下」ですので、
幼保連携型子ども園は基準が厳しい保育園の基準が適用されます。

・2つ以上の直通階段を設ける場合
保育園の基準は「保育所の用途に供する階で、その階における保育所の用途に供する居室の床面積の合計が50㎡を超える場合には、
2つ以上の直通階段を設けなければならない」、幼稚園の基準は用途による制限はありませんので、
幼保連携型子ども園は基準が厳しい保育園の基準が適用されます。

<排煙設備の設置>
保育園の基準は「保育所の用途に供する建築物で延べ面積が500 ㎡を超える場合には、排煙設備を設けなければならない」、
幼稚園は適用外となっていますので、幼保連携型子ども園は基準が厳しい保育園の基準が適用されます。

<非常用の照明装置の設置>
保育園の基準は「保育所の用途に供する特殊建築物の居室及び居室から地上に通ずる通路等には、非常用の照明装置を設けなければならない」、
幼稚園は適用外となっていますので、幼保連携型子ども園は基準が厳しい保育園の基準が適用されます。

<内装制限関係>
保育園の基準は「耐火建築物の場合、保育園などの用途に供する3階以上の部分の床面積の合計が300㎡以上の場合には、
当該用途に供する居室及び当該居室から地上に通ずる主たる通路の内装制限を受ける」、幼稚園は適用外となっていますので、
幼保連携型子ども園は基準が厳しい保育園の基準が適用されます。

建築確認申請の手続き

幼稚園や保育園から幼保連携型認定子ども園に移行する場合の、建築基準法上の手続きについては以下の通りです。

<幼稚園から幼保連携型認定子ども園に移行する場合>
床面積の合計が100平方メートルを超える場合は、確認申請の手続きが必要となります。

<保育園から幼保連携型認定子ども園に移行する場合>
確認申請などの手続きは必要ありません。

 

 

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清水義文 (株)SOU建築設計室
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本日の現場 m幼稚園

2020年10月01日 15時58分00秒 | 保育園

概ね完成ですが、植栽ほか外構など、まだ細々とした部分は残っています。

 


 


 
 
とは言っても、何も無い園庭は、それはそれで子ども達には楽しそう。
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設計中

2020年09月16日 17時19分00秒 | 保育園

かなり設計が進んできました。

模型写真を公開です。

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幼稚園と保育園の良いとこどり!認定子ども園設立について NO23

2020年09月16日 13時18分27秒 | 保育園

やはりあやよ2015年4月にスタートした「子ども・子育て支援新制度」。「量」と「質」の両面から社会全体で子育てをサポートしていこうという取り組みです。
この新制度のスタートに伴い、保護者の就労に関わらず安定して預けられ、子どもが豊かに育つ場所を普及させようということで、
認定子ども園の設立が進んでいます。認定子ども園の設立を考える前に知っておくべきことをまとめました。



認定子ども園とは
認定子ども園の管轄は内閣府です。待機児童の解消や、保護者の就労の有無にかかわらず預けられる、
園に通っていない家庭の子育てもサポートするなど幅広い子育て支援を目指し、「子ども・子育て支援新制度」の主軸として普及が進んでいます。

認定子ども園を簡単に説明すると、「保育園と幼稚園の両方の機能を併せ持った施設」です。

【目的】
幼稚園および保育所などにおける、小学校就学前の子どもに対する教育及び保育並びに保護者に対する子育て支援を総合的に提供することです。


【認定子ども園の分類】
認定子ども園と一口に言ってもその内容は大きく分けて4つに分類できます。


<幼保連携型認定子ども園>
その名の通り、幼稚園の機能と保育園の機能をあわせ持った施設です。開園時間は1日11時間、土曜日も開園することが原則となっています。

<幼稚園型認定子ども園>
幼稚園がベースの認定子ども園です。幼稚園の機能に保育園の機能をプラスした施設で、開園時間は地域のニーズに応じて設定されます。

<保育所型認定子ども園>
認可保育園がベースの認定子ども園です。保育園の機能に、保育を必要としない3歳以上のすべての子どもを受け入れる施設です。
開園時間は1日11時間、土曜日も開園することが原則となっています。

<地方裁量型認定子ども園>
認定保育園・幼稚園どちらもない地域の教育施設が、認定子ども園としての役割を果たすタイプです。開園時間は地域のニーズに応じて設定されます。

認定子ども園の認定基準について
<対象年齢>
0~5歳

<保育時間>
原則として、保育時間は1日8時間です。しかし、保護者の労働時間やその他家庭の状況などを考慮して定めることが必要です。

<職員配置>
・0歳児:児童3人につき1人
・1・2歳児:児童6人につき1人
・3~5歳児:児童20人~35人につき1人
(3歳児は20人を超える場合は、2人以上の保育者を配置)
・認定子ども園の長が一人必須

<幼児教育・ 保育従事者>
幼稚園教諭資格と保育士資格の両方を持つことが望ましい。
満3歳未満は保育士資格が必要
満3歳以上は保育士、幼稚園教諭いずれかでも可

<保育料>
支給認定区分による
国の上限に基づいて、自治体によって世帯収入や家庭の状況に応じて細かく設定

<施設設備>
・0~満2歳児の施設設備基準は、保育園の基準の適用(乳児室・ほふく室の設置必須)
・満3~満5歳児の施設設備基準は、幼稚園、保育園両方の基準を満たすことが原則
・調理室の設置必須

保育園、幼稚園、子ども園の違い
保育園、幼稚園、子ども園それぞれの違いについて紹介します。

【親の就労の有無と施設の定義】
<保育園>

共働きや介護などの理由で、親が保育できない0歳から就学前の子どもを保育する場所

<幼稚園>
3歳から就学前の子どもに教育をするための施設

<子ども園>
0~2歳は保育園と同じく、家庭で保育できない事情がある人が対象
3~5歳は親の就労にかかわらず保育が可能

【保育時間】
保育園、子ども園は11時間の開園時間が必要と定められています。原則8時間程度の保育となりますが、保護者のニーズに合わせて長時間預かることが可能です。


一方幼稚園は、9時~14時程度が一般的です。幼稚園によっては独自に預かり保育を実施しているところもあります。
また、保育園、認定子ども園には長期休みがありませんが、幼稚園には夏休み、冬休み、春休みなどの長期休みがあります。

【給食】
保育園、認定子ども園は調理室を設置し、給食を実施しなければいけません。

幼稚園は、給食の実施は園の判断に任せられています。お弁当持参、自園での調理、給食センターからの仕出し弁当など独自に決定できます。

認定子ども園の設立と問題点
認定子ども園は、無認可保育所とは違い、補助金の対象となります。社会のニーズが多様化していく中、幼稚園、保育園の良いところを合わせて、
幅広いニーズに対応できる認定子ども園は、今後もさらに需要が増えていくでしょう。

しかし、幼稚園、保育園の両方の機能があるがゆえ、幼稚園教諭と保育士の間での勤務条件、意識面での統一、
シフトの組み方などで折り合いがつかないなど、発生する課題も増えるはずです。

子ども園運営における補助金は、園児の人数に対して必要保育者人数が決定し、その保育者への人件費やその他の必要経費が補助金額として支給されるという仕組みです。
そのため、安定した経営をしていくために、保育者の確保は必須です。

認定を受けてその後安定して運営していくためには、長期間にわたった適正な見通しが立てられるかどうかがカギになってくるのです。

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幼稚園の基本的なあり方と今後の在り方 NO22

2020年08月24日 12時00分00秒 | 保育園

幼稚園の開園を考える際に、幼稚園施設整備の基本的な方針や、施設整備における基準について知っておくべき、大切なポイントをご説明します。
また、時代が変わりゆく中で、幼稚園施設は、どうあるべきなのかについても考えていきます。


↑私たちが、現在設計中の幼稚園


幼稚園施設整備の基本と幼稚園施設整備のまとめ 
【幼稚園施設整備の基本的方針】
幼稚園施設整備の基本的方針について、文部科学省大臣官房文教施設企画部が公表している資料をもとに見ていきます。

(1)遊びを通し柔軟に指導できる環境の整備

幼稚園は幼児自らが考えて行動できる場であることを前提に、家庭的な雰囲気の中、友達同士や教職員との交流を促す場です。
自然、人、ものなどとの触れ合いの中で、遊びを通して好奇心を満たし、自発的な活動を引き出すことが重要です。

(2)健康で安全に過ごせる環境の確保

成長の著しい幼児だからこそ、健康と安全を確保した施設であることが重要です。
例えば、日照、採光、風通しの良い環境であること、また、防災性、防犯性などの安全性を備えた安心できる施設環境に整える必要があります。
さらに、環境にやさしく自然との共生などを考慮した施設であることも大切です。

(3)地域との連携、周辺環境との調和に配慮した施設の整備

幼稚園は、地域の幼児教育に関するさまざまな悩みや要望を受ける役割も果たす必要があり、
子育て相談などがあれば家庭や地域と連携したり、
周辺の施設と積極的に連携したりすることが重要です。
また、地域の町並みや景観との調和に配慮して施設を整備し、バリアフリー対策も図る必要があります。

【幼稚園施設整備基準】
社会の変化などに伴い、子どもの生活も大きく変化し、幼稚園での生活も変化してきています。
前述した幼稚園施設整備の基本的方針をもとに、具体的な幼稚園施設整備基準について詳しく説明します。

(1)遊びを通し柔軟に指導できる環境の整備とは

・幼児が主体的に活動できるような環境を確保し、発達を促すことができる施設としての計画

・幼児が創造性を発揮できるように、さまざまなコーナーや、家具の配置などで楽しめる空間を建築

・自然の中で伸び伸びと体を動かして遊ぶために、外へも関心が向くよう幼児の動線に配慮した園庭や遊具の配置の工夫

・お友達や教職員とのかかわりを促せるような工夫

・3歳児の入園ニーズの高まりから、多様なニーズに対応できる施設整備

・支援を必要とする幼児への指導も考慮した施設整備


(2)健康で安全に過ごせる環境の確保とは

・幼児にとって家庭の次に長く過ごす大切な場であり、遊びや生活の場としてゆとりのある施設整備

・幼児が健康に過ごせるよう採光、通風にし、換気等に対する十分な配慮

・災害に対する安全性の十分な確保

・施設の構造上の欠陥は当然ながら、幼児が予測しにくい危険を事前に取り除き、配慮した施設整備

・障害のある幼児や教職員が安全で円滑に過ごせるよう、バリアフリー化の実現

・環境にやさしく、自然との共存などを考慮した施設づくり


(3)地域との連携、周辺環境との調和に配慮した施設の整備とは

・幼稚園・家庭・地域の連携をもとに計画

・共働き家庭が増えたなど社会のニーズが高まっていることから預かり保育に対応する施設計画

・親と子の育ちの場としての機能も兼ね備え、子育て支援の充実


幼稚園施設の今後の在り方 時代に合わせたニーズへの対応が必須
一昔前までの幼稚園は、働いていない保護者が預ける小学校入学前に教育をするところ、
保育園は、家庭のかわりに保育をしてくれるところ、といった認識だったと思います。

しかし、時代の流れとともに共働き家庭が増え、保育園のニーズが高まっています。保育園でも単に子どもを預かるだけでなく、
教育機関である幼稚園のようなカリキュラムを求める保護者も増え、スポーツや、英会話などカリキュラムが充実しているところも多くなってきました。

その一方で幼稚園は定員割れしているところも多く、新たに幼稚園施設を建築する場合は、現代の幼児を取り巻く環境の変化や、
社会のニーズが多様化していることに対応している施設にすることが大切です。

地域とのかかわりを大切に

社会の変化に伴い、子どもを取り巻く環境も大きく変わりました。
核家族化、少子化により、祖父母や兄弟、親戚とのふれあいが減り、
また地域のコミュニティーも希薄になり、親も子も地域の中での孤立が進んでいます。

そして、子どもへの犯罪の増加などから同年代の子どもと自由に外で遊ぶことも難しくなっています。

そんな時代だからこそ、家庭以外で遊びを通じて、学んだり、地域との連携がとれたりする幼稚園施設であることは、幼児の発達において非常に重要なのです。

預かり保育・プレ保育の実施

働く親が増えたことから、通常の教育時間の終了後や夏休みなどの長期休みの間の預かり保育の実施が望まれています。
また、障害がある子どもたちも安心して過ごせる環境づくり、未就園児を対象としたプレ保育など、
小さいうちから集団活動を通して、幼稚園という場所に慣れ親しめるように配慮するなど、子育てを幅広く支援できる制度が必要です。


幼児期の教育は、自ら考えて判断し、社会の変化に主体的に対応できる素養を育み、その基礎を培うものです。
こういった背景から、多様なニーズに対応した幼稚園施設であることが望まれます。


 

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開業するなら幼稚園ではなく子ども園?子ども・子育て支援新制度とは NO21

2020年08月05日 13時11分22秒 | 保育園

一昔前までは、子どもの預け先が幼稚園と保育園の2択でしたが、最近増えてきているこども園。
私立幼稚園がこども園に移行しているケースも多くあります。
ここではこども園や子ども・子育て支援新制度ついて詳しくご紹介します。


子ども・子育て支援新制度とは  
子ども・子育て支援新制度とは、幼児期の学校教育や保育、また、地域の子育て支援の場と量の拡充や質の向上を進めていくためにつくられた国によって作られた制度です。

一言でいうと、「量」と「質」の両面から社会全体で子育てをサポートしていこうという取り組みのことです。
必要とするすべての家庭が利用でき、子どもたちがすこやかに豊かに育っていける支援を目指し、現在力を入れて取り組んでいる制度です。

地域に課せられた課題
【すべての子育て中の家庭を支援】
保護者の就労の有無にかかわらず預けられる場所の確保。
(今までは、働いていたら保育園、働いていなかったら幼稚園となっており、保護者の就労の変化により子どもが慣れ親しんだ園を転園しなければならないケースが多かった)

【認定こども園の普及】
幼稚園、保育園だけでなく、保護者の就労に関わらず安定して預けられ、子どもが豊かに育つ場所の普及。

【待機児童の解消】
今は働いていないが、保育園に入ることができれば働きたいといった潜在的なニーズを含め、受け皿の確保を推進

【地域のさまざまな子育て支援の充実】
子育て中の方や妊婦の方のさまざまな悩みを、地域の子育て支援事業などから適切な支援を選択して利用できるように、情報の提供や支援の紹介。
例:一時預かり、ファミサポ(ファミリーサポートセンター)、病児保育、放課後児童クラブ、乳児家庭全戸訪問など


↑当社設計の千代田区学童クラブ

こども園への移行が増えている理由は?
子ども・子育て支援制度の目玉である「認定こども園」が普及するのに伴い、私立幼稚園の子ども園への移行が増えています。

「もうすぐ育休明けなのに預け先が決まらない」「預け先が見つかったら働きに出たい」という人があふれていて、
保育園に入りたいのに入れない待機児童が多いことは社会問題になっています。

それだけ、共働き家庭が増えたという現れなのですが、その一方3歳児以上を預かる私立幼稚園のニーズは減っており、
定員割れの園もある中、余った定員を待機児童に充てる動きは進んでいないのが現状です。

少子化、そして共働き家庭の増加により、幼稚園の経営が厳しくなり、園児の獲得競争が激しくなっている中で、
生き残るために、0~2歳児も預かる認定こども園へ移行する幼稚園が増えているのです。

こども園の特徴は?
こども園は簡単に言うと幼稚園と保育園のいいとこどりです。さらに保育だけでなく、
園に通っていない家庭でも子育て相談や親子の交流の場などに参加できるのが特徴です。

基本的に乳児(0~2歳)の場合は、共働きや介護などの事情から家庭で保育できない世帯の利用となるところは保育園と同じですが、
3~5歳の子どもがいる家庭の利用制限はないので、保護者の就労の有無にかかわらず教育・保育を一緒に受けます。

一般的に保護者の就労状況に変化があれば転園、退園の可能性がある保育園とは異なり、就労状況が変わっても、
子どもは通いなれた園を継続して利用できます。

こども園への移行にともなう問題点
こども園への移行は、事前にしっかりと計画し、準備していればスムーズに移行することができる可能性は高いですが、
必ずしもこども園へ移行したからといって経営が安定するとは言い切れません。

こども園への移行にともなう問題点は次のようなものがあります。

【定員割れ】
地域の人口動態、現在の待機児童数などの外部環境と、現在の預かり保育利用状況などの内部環境を整理した上で定員設定を行わないと、
こども園に移行したのに定員割れになってしまうということも起こり得ます。

正しく定員を見込まなければ、園の経営の悪化につながりかねません。内閣府が「公定価格試算ソフト」を公表していますのでそれを活用しながら、
10年ベースでの収支シミュレーションを組み、しっかりと計画をしましょう。

【施設整備費の圧迫】

幼稚園として機能していた施設から、保育園の要素を加えた施設に改築するためには施設整備にも費用がかかります。

この施設整備費を自治体の補助によってどのくらい活用できるのか、また、差額を借り入れる場合は返済のシミュレーションをしっかりと組み、
経営が安定して行えるよう計画的に行う必要があります。

【保育者不足による補助金の減額】

こども園運営の補助金は、園児の人数に対して必要保育者人数が決定し、その保育者に対する人件費、その他の必要経費が補助金額として支給されるという構造になってます。

そのため、必要保育者人数を満たせていないと、補助金額が減額されてしまい当初予定していた収入を得られなくなってしまいます。

幼稚園教諭と保育士の間での勤務条件や、シフトの組み方、意識の統一など、こども園として一緒になることで発生する課題も多いため、
人材の確保も難しい課題だと言えます。


 

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インプット作業 7

2020年07月30日 12時30分00秒 | 保育園

こちらは1年前の内容です。

載せてなかったので。


と言うより、最近はなかなか見学にも行けない社会状況ですから


夏休み中の世田谷聖母保育園

聖母ということで、まずはマリア様がいらっしゃいます。

モンテッソーリ園なので教具がいっぱい

ですが、夏休み中とのことで、廊下の一角に出されています

感心したのはこのトイレ、

吹き抜けの下に、光天井を設けて、自然光を取り込むという荒業!

執念に感心します

園庭側から園舎をみます。

窓割が凝ってました

 

 

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個性を出しやすい幼稚園経営、幼稚園の種類と基準を比較 NO20

2020年07月15日 13時08分16秒 | 保育園

保育園には認可保育園、認証保育所、無認可保育所などの種類があり、
それによって費用や保育内容が変わってくるということは多くの方がご存じでしょう。
しかし、幼稚園にも種類や基準があることは知らなかったという人も多いのではないでしょうか。
ここでは、幼稚園の種類や基準などわかりやすく紹介します。


↑当社設計のH保育園

幼稚園の種類
幼稚園の種類をご紹介する前に、幼稚園と保育園の違いを詳しくご存じでしょうか。

保育園は「両親が働いている人が預けるところ」、幼稚園は、「働いていなくても預けられるところ」というイメージをお持ちの方も多いはずです。

まず、大きく違うのが国の管轄と、基準となる法律です。保育園は、「児童福祉法」という法律に基づいており、国の管轄は厚生労働省です。
そして、幼稚園は、「学校教育法」という法律に基づいており、国の管轄は文部科学省になります。

ざっくりとわけると、保育園は「家庭にかわって保育をするところ」、幼稚園は「教育を受けるところ」です。

さて、幼稚園と保育園の違いを知った上で、「幼稚園」も保育園のように「認可幼稚園」と「認可外幼稚園」に分かれるということを説明していきます。

認可幼稚園とは
幼稚園を設置する際の基準は、学校教育法を元にした「幼稚園設置基準」に定められています。

その中の例として、“幼稚園”と名乗るためには、「幼稚園としての目的にふさわしいもので、近隣にある別の幼稚園と同じ名前でなく、かつ紛らわしくないもの」である必要があります。

そして、1クラス35人以下で、園全体が3クラス以上であることなども基準として定められています。

他にもさまざまな基準がありますが、0歳からの子どもを1日8時間以上預かる保育園に比べると基準は緩やかです。

これらの基準を満たしたうえで、幼稚園がある自治体に認可を申請し、受理されると晴れて「認可幼稚園」となるわけです。
認可されると国や自治体から補助金が出るというメリットもあります。

認可外幼稚園とは
学校教育法を元にした「幼稚園設置基準」を満たし、自治体に認可を申請し、受理されると「認可幼稚園」になるのに対し、
基準を満たしていないものは「認可外幼稚園」となります。

認可外“幼稚園”と書きましたが、実際には基準を満たしていない場合“幼稚園”を名乗ることができませんので、実際は、
「幼稚園に類似した施設」といった扱いになります。

基準を満たしていないから「悪い」というものではなく、認可外幼稚園にもメリットはあります。

例えば、定められた基準にとらわれない教育が受けられる、バイリンガル教育、少人数でアットホームな教育が受けられるなど、
認可幼稚園とはまた違った視点で保育が受けられるところもあります。

ただし、認可外の場合、認可幼稚園と違って自治体からの補助金がでないので保育料が割高になる傾向があります。

認可基準の比較 
認可幼稚園になるためには基準を満たす必要があります。
保育園、そして最近増えている幼稚園と保育園の機能を持ち合わせた認定こども園と比較しながら、3つの認可基準について見ていきましょう。

【根拠とする法律】
<幼稚園>
学校教育法

<保育園>
児童福祉法

<認定こども園>
改正認定こども園法

【目的】
<幼稚園>
幼児を教育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助 長すること(学校教育法第22条)

<保育園>
日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育すること(児童福祉法第39条)

<認定こども園>
幼稚園及び保育所等における小学校就学前の子どもに対する教育及び保育並びに保護者に対する子育て支援を総合的に提供すること

【対象年齢】
<幼稚園>
3~5歳

<保育園>
0~5歳

<認定こども園>
0~5歳

【開園基準】
<幼稚園>
4時間の教育時間 (預かり保育実施園あり)

<保育園>
1日11時間 (1日8時間保育が原則)

<認定こども園>
1日11時間 (1日8時間保育が原則)

【保育料】
<幼稚園>
各園で自由に設定(就園奨励費補助あり)

<保育園>
市が設定

<認定こども園>
市が設定

【食事の提供】
<幼稚園>
調理室の設置は努力義務

<保育園>
調理室必要

<認定こども園>
調理室必要

【幼児教育・ 保育従事者】
<幼稚園>
幼稚園教諭

<保育園>
保育士

<認定こども園>
満3歳未満は保育士資格が必要
満3歳以上は保育士、幼稚園教諭いずれかでも可


職員配置・施設設備の基準について
認可幼稚園になる基準を満たすためには、職員の配置や施設設備の基準についても細かく決まっています。
こちらも幼稚園、保育園、認定こども園で比較しています。

【職員配置】
<幼稚園>
3~5歳児において、原則1クラス35人以下につき1人

<保育園>
0歳児:児童3人につき1人
1・2歳児:児童6人につき1人
3歳児:児童20人につき1人
4・5歳児:児童30人につき1人

<認定こども園>
0歳から2歳児に対しては保育所と同等が望ましい
3歳~5歳児:児童20人~35人につき1人

【必要施設】
<幼稚園>
・保育室・遊戯室(兼用可)
・職員室・保健室(兼用可)
・便所

<保育園>
・保育室又は遊戯室(2歳以上)
・乳児室又はほふく室(2歳未満)
・医務室
・便所
・調理室
・屋外遊戯場
(園の付近にある場所にある公園などに代えても可)

<認定こども園>
・0~満2歳児は、保育所の基準が適用
・満3~満5歳児は、幼稚園及び保育所双方の基準を満たすことが原則


清水義文 (株)SOU建築設計室
E-mail y.s-soukyu-arc@tbr.t-com.ne.jp
品川区西五反田5-24-10 K・オフイィス2階
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どんな園が求められる?選ばれる保育園・幼稚園になるために教育方針や環境で差別化を NO19

2020年06月24日 13時06分49秒 | 保育園


待機児童が多く、保育園に入りたくても入れない人がいる一方で、少子化の影響から園児がどんどん減っている園もあります。
これからさらに子どもが減っていく可能性がある中で、選ばれる保育園や幼稚園になるためにはどのようなことが求められるのでしょうか。

今回は、施設の環境や教育方針など、保護者から選ばれる園になるために必要なことについて考えていきます。


園の方針を設計で実現させるには  
選ばれる園であるためには、どのような環境や方針で保育を行っていきたいかを熟慮し、その希望を設計の段階で実現させることが大切です。

設計を考えるときに園の方針を組み込むためのポイントを子ども目線、保護者目線で見ていきましょう。

【子ども目線で考える設計のポイント】
保育園や幼稚園は、子どもにとって第2の生活の場です。毎日通うからこそ楽しく遊べて、
健やかに過ごせる環境、そして子どもたちが飽きない工夫を施すことが大切です。

例えば、園の方針が「のびのびと遊びながら、自分で工夫して考えられる子を育てる」というものであれば、
体をいっぱい動かしながら、他のお友達のことを観察し、自分もこうしてみようと工夫させるような設計にする必要があります。

室内全体を屋内遊具施設のような開放的でポップな色使いをした広々とした空間にすることで、
想像力が働きみんながそれぞれ楽しく考えながら遊ぶことができます。

また、園の方針が「子どものころから本に触れ、語彙力や想像力を伸ばす」というものであれば、
本を読むことはワクワクして楽しいことだと子どもたちに感じてもらえる設計である必要があります。
例えば、テーマが森のなかの楽しい図書館といったイメージで設計することで「本を読むところは楽しいところ」
という気持ちが自然と根付くのではないでしょうか。

【保護者目線で考える設計のポイント】
保護者の目線で選ぶ基準の中で最も重視されるのは「わが子を安心して預けることができる環境かどうか」ではないでしょう。
その上で、子どもたちが不安なく、快適に保育園で過ごす時間を楽しむことができる、ということも園づくりの要素として求められます。

例えば、トイレや手洗い場の設備が整っているか、楽しんで過ごせる工夫が施されているかなどです。
トイレに手すりが付いていたり、近くにお着がえ用の台などが設置してあったりすれば、「トイレトレーニングの際に安心」
「トイレに失敗してもその場ですぐに着替えをさせてくれるんだな」と安心感を抱かれる人も多いでしょう。

【先生目線からも考えることが大切】
選ばれる園であるために、子どもや保護者からの評価が高いことだけでなく、実際に毎日その場で保育する先生の目線から設計を考えることも大切です。

すべての子どもたちを見守れるように死角がないか、動きやすい動線であるか、気持ちよく働ける空間であるか、などを考慮する必要があります。

園に求められる環境とは 
【安全で安心して任せられること】
求める保育理の方針がぴったりの園が見つかっても、安全が保障されていなければ、安心して預けることはできません。
安全であることはどんな園にも求められる要件です。警備員の常駐や、園舎の耐震性など子どもたちのために安全な環境が整っていることが重要です。

【のびのびと過ごせること】
狭い空間に何人もの子どもたちが保育されている環境では、十分に運動ができず、子どもたちのストレスがたまってしまいます。
雨の日でも屋内で遊べる十分なスペースがあるかが重要なポイントです。

面積が狭くても廊下や半野外空間を有効に活用するなどして、のびのびと子どもたちが過ごせる環境づくりが必要です。

【環境にやさしいこと】
化学物質を含む内装材などを用いると、シックハウス症候群など子どもや職員の体調不良につながる可能性があります。

環境に優しい園は、子どもたちの心身の健康によいだけでなく、情操教育の面でも有効ですので、
無垢材や紙・土(珪藻土など)といった自然素材を使ったり、化学物質を含まない塗料を使ったりすることで子どもたちの成長に良い影響を与えます。

また、園内に花壇や農園などを作り、花を育てたり、自分たちで作った野菜を食べるということも環境にやさしく、食育にもなります。

選ばれる園になるための差別化ポイントとは
前述した園に求められる環境を整えた上で、プラスαの要素を取り入れることで他の園と差別化を図ることができます。
「求められる環境」+「ここならではの強み」で選ばれる園になりましょう。

【モンテッソーリ教育】
モンテッソーリ教育とは、大人が一方的に教える教育ではなく、子どものやりたい気持ちを尊重し、自発的に取り組むよう促す教育です。




【バイリンガル保育】
ネイティブスタッフを起用し、日本語と英語の両方を取り入れる保育です。子どもは吸収力が早いので、
小さいうちから耳から聞いて慣れることでリスニング力のアップにつながります。

【スポーツに力を入れた保育】
園に温水プールや体操ジムが併設しているなど、運動することで、心身共に健康を目指し、
チームプレーなどを通じて協調性を育みます。園児の間は習い事の要素が強いスポーツを日常の保育で取り入れます。

【自然や文化など地域性を取り入れた保育】
田植えや、畑仕事など自然と触れ合いながら心身を育みます。また、給食に地域産の食材を使用したり、
地域の人と触れ合えるイベントなどを積極的に行ったり、自然や地域の文化などを学びながら成長します。

【病児保育がある】
共働きが多い中、子どもの病気で仕事を休めない人も多くいます。

保育園に病児専用の保育室が用意されていれば心強く、保護者としても安心です。


 

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清水義文 (株)SOU建築設計室
E-maily.s-soukyu-arc@tbr.t-com.ne.jp
品川区西五反田5-24-10K・オフイィス2階



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地震発生、園内の被害を抑えこどもを守るための対策を NO18

2020年06月03日 13時05分11秒 | 保育園

最近は感染症のことばかりで忘れがちですが、やはり国内で頻発している地震。

地震の多い日本だからこそ、日ごろから防災意識をしっかり持っておくことが大切です。

保育園はたくさんの子どもを安全に保育する場所なので、地震発生の際に起こりうる被害を再度確認し、
全員で子どもの安全を守っていきましょう。地震発生時に園内で想定される被害とは保育園で保育中に地震が発生した場合、
どのような被害が起こりうるのかを想定しておくことが大切です。
園内で想定される被害には以下のようなものがあります。


SOU建築では、照明器具は落下しても割れないものを使用しています。


【保育室での被害】

・本棚・おもちゃ棚などの転倒や収納している絵本、おもちゃの散乱
・ピアノの転倒
・テレビの落下
・照明器具の落下
・時計の落下
・窓ガラスの飛散 など


【廊下・玄関での被害】

・下駄箱の転倒
・照明器具の落下
・消化器の転倒
・窓ガラスの飛散 など


【体育館・ホールでの被害】

・ピアノの転倒
・照明器具の落下
・長机や折り畳み椅子などの散乱 など


【給食室・給湯室の被害】

・食器棚の転倒
・食器や調理器具の破損・散乱


【園庭の被害】

・遊具の転倒・崩落
・ブロック塀の倒壊
・看板や外時計の落下 など
・園舎などの耐震確認



保育園の園舎が巨大地震が発生した際に耐えられない建物だったら、保護者は安心して預けることはできません。


現在定められている耐震基準は、「震度強から震度に達する規模の地震で倒壊・崩壊しないこと」です。
これらを満たしていない場合は、必ず耐震補強を行わなければなりません。
1981年6月1日より前に建てられた園舎の場合、耐震診断と診断結果の公表を義務付ける法律(耐震改修促進法)に基づき、
耐震診断を受け、現在の耐震基準を満たしているかをチェックし、問題があれば耐震補強を行うように定められています。
園舎の耐震補強工事などは、自治体の補助金制度を利用することができる場合がありますので、疑問があれば、自治体窓口に相談しましょう。

【地震災害対策チェック!】

保育園、幼稚園において地震が発生した際の十分な対策がとられているかをチェックしてみましょう。
この中で十分に対策がとれていないと感じるものにおいては、早急な対策が必要です。

園舎や体育館など耐震改修促進法に基づく耐震診断を受けて耐震化を実施した避難ルートを整備している
園庭のブロック塀、遊具、倉庫など倒壊の恐れのない強度を確認している
ピアノや本棚・食器棚など大きな家具は、転倒防止のためにしっかり固定している
窓ガラスは強化ガラスにしたり、飛散防止シートを貼ったりして対策をしている
照明器具が落下しないよう固定するなど対策をしている
ピアノや本棚などの大きな家具は不安定な場所に置いたり、出入り口の近くには置いたりしていない園独自の防災マニュアルがあり、
職員全員で共有している緊急連絡先を職員全員で共有している災害時の生活用品や食料を備蓄している
園全体で避難訓練を定期的に実施している緊急時の保護者への引き渡し方法を共有している、または、訓練を実施している
子どもたちにも災害時の防災意識を指導している



【ピアノの転倒防止策と正しい避難方法】

保育園に必ずあるピアノですが、とても重く、万が一倒れて下敷きになってしまうと大けがにつながります。
大型家具の場合は転倒を防止するための防災グッズがホームセンターなどでも多く販売されており、対策がとりやすいですが、
ピアノの場合は、設置方法や設置場所もとても大切です。
アップライトピアノの場合、重心がうしろに片寄っているので、後ろが壁でない場合や、ふすまなど軽いものが背後の場合、
後ろに転倒することがあります。
だからといって壁にくっつけて設置すると、壁面とぶつかった反動で前に転倒する場合があります。

そのため、ピアノの設置は壁からセンチ離したところがベストです。ピアノが倒れないために、柱に固定したり、
器具を設置したりする場合がありますが、万全とは言い切れません。地震警報が鳴った場合は、ピアノのそばから離れること、
またグラっと揺れが来た時にピアノの下に隠れたり、ピアノを支えにして揺れをしのいだりするのは大変危険です。
「地震がきたらピアノから離れる」ことを徹底しましょう。

地震は一部だけのものではなく、日本、世界中で発生しています。
常に災害に対する危機感を持ち、保育士など職員に意識づけをすることが大切です。耐震補強や家具の固定、生活用品の備蓄はもちろんのこと、避
難ルートの確認、訓練、緊急連絡網の確認など、普段から定期的に見直しと共有をしておきましょう。
用意しておく備品としては食料、粉ミルク、離乳食、水などのほか救急用品と薬、毛布、紙おむつなど多岐にわたります。
なお、幼い子どもたちと避難訓練をして、それを認識させるのは大変なことですが、揺れを感じた時にはまず頭を守るなど、
「ダンゴムシのポーズ」などを日頃から一緒に練習しておきましょう。

 

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医療複合施設ー2

2020年05月20日 17時05分00秒 | 保育園

現在設計中、医療系複合施設のスケッチを描きました

 

こちらは、食堂の様子です

こちらは、エントランス

東京都内ですが、広い敷地に恵まれたため、2階建ての低層建築とすることができました。

植栽も豊富に植えたいと考えています。

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こどもの足の力を育てる裸足保育の効果と注意点 NO17

2020年05月04日 11時00分00秒 | 保育園

脳の発達を促したり、免疫力を高めたりすると言われている裸足保育。
ここでは、保育園で裸足保育を行うメリットや注意点などについてご紹介します。



ただし、感染症対策の意味もこめて、

手洗いに加えて、『』も大切です。

また、抗菌効果のある床材などの選定も行うなどの配慮も必要となります。

私たちは、ヒノキや桐などの床材をお勧めしています。

これらの配慮を前提に、読んで頂けたらと思います。



足のトラブルを抱えるこどもが増加 
昔の子どもは外を走り回ったり、長い距離を歩いたりするシーンが多くありました。
しかし現代は、子どもが外で遊ぶ時間が減り、交通の便が発達したことから、足を使う時間が減っていると言われています。

外遊びや歩く距離が減った子どもたちの足には、昔と比べてどのような変化があるのでしょうか。




【足力の低下】
足力とは、土踏まずの形成や足指の機能、足指の力のことを言います。

土踏まずは、足の裏の筋肉の発達により作られますが、現代では土踏まずがなく、平べったい足の形状(偏平足)の子どもがとても増えています。

1979年には約64%の人に土踏まずか形成されていたのに比べて、1988年には約59%、2008年には約47%と、
現代の半数以上の子どもには土踏まずが形成されていないという結果がでています。

車や電動自転車などの使用により、移動の際に歩くことが少なくなったことや、ゲームなどの普及で外遊びが減ったことなどが原因だと考えられます。

さらに、足の指を開いたり、閉じたりする力も低下していると言われています。現代の子どもたちは外で靴を履き、
室内でも靴下を履いて過ごす子が増えており、常に足が覆われている状態の子が多いです。

そのため、足の指を開いたり閉じたりすることができない子どもがとても多いのです。
足の指を開いたり閉じたりできないと、バランスよく立つことができないと考えられています。
同様に、走ったり、ジャンプしたり、片足立ちをするときに必要な足指の力も低下しています。

【足力の低下は体全体への影響を及ぼす】
足力の低下は、足だけでなく、体全体に影響を及ぼします。
足力が低下することでバランスよく立つことができないため、猫背など姿勢が悪くなり、長時間立っていると疲れてしまいます。

また、少し歩いただけで疲れてしまう、よく転ぶというのも、足指の力の低下によるものです。足の裏の使い方がうまくいかず、
すり足になったり、ペタペタと歩いたりしてしまうことは、歩行効率が悪く、少し歩いただけで疲れてしまうのです。

また、足の踏ん張る力が弱いことで転びやすくもなります。最近では足力の低下は低体温にもつながると言われています。

体温は、身体を動かすことによる筋収縮の活動で上がるので、足を使わないことで低体温になる可能性があるのです。

丈夫な子になる?裸足保育の効果!
現代の子どもたちの足力が低下していることは、健全な発育の妨げにもなりかねません。健康的に成長していくためには、
普段から足を使うということは欠かせないのです。なるべく、履物を履かずに裸足で保育することで、足力を鍛え、丈夫な体へと導くことにもつながります。

そして、裸足保育には次のようなメリットがあると言われています。

【脳の発達の促進】
「足は第二の心臓である」という言葉の通り、足の裏にたくさんのツボがあり、感覚器官や脳に刺激を与えます。
裸足で直接床や地面の感触を感じ、足指でしっかり地面をつかむことで、さまざまな刺激を脳に与えることができます。

【運動神経の向上】
土踏まずが形成されてないと、衝撃を吸収できなかったり、体のバランスがうまくとれなかったりします。
裸足で過ごすことで、靴の反発力に頼らず、自分の足の力だけで地面を蹴るため、足力が鍛えられ、土踏まずが形成されます。

土踏まずは足の裏の筋肉の発達なので、バランス能力などが養われ、身体能力の向上につながったり、転びにくくなったりします。

【リラックス効果・自律神経の安定】
大人でも靴下を脱いで裸足になると開放的な気持ちになる人が多いと思います。手足で体温調整をする子どもたちは、
裸足になることでこもった熱が発散され、また、足首や足指を自由に動かせることは、ストレス解消効果やリラックス効果があります。

足裏からの刺激は自律神経を整えます。自律神経が安定することにより、体温調節機能が正常に働くことで免疫力のアップにもつながります。

裸足保育の注意点
裸足保育は子どもの健やかな成長にとっても効果的ですが、裸足保育を行う上での注意点もあります。

裸足でいることは、直接床や地面が肌に触れることになります。保育園によっては裸足で過ごすのは室内だけでなく、
屋外でも過ごすところもあるため、念入りに保育士がチェックしないと、ガラスやがびょうなどでケガをしてしまう恐れがあります。

また衛生面にも配慮が必要です。
子どもは、「ここから、ここまでが裸足で過ごしてもいい場所だよ」と指導しても、うっかりトイレに裸足で入ってしまったり、
保護者が土足で入る玄関も裸足で行ってしまったり、大人が予期せぬ行動をしてしまうものです。
感染症などが広がらないためにも、普段から保育士などの大人が清潔にしておくことが必要です。

 

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かれこれ1年たちました

2020年05月02日 10時12分00秒 | 保育園

こちらの模型は、プロポーザル提案時のものなので、約1年ほど前のものです。

 

現在はだいぶ変わりましたが、鋭意設計中です。

 

 

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保育園の内装材が原因となることも?シックハウス症候群の対策を NO16

2020年05月01日 09時00分00秒 | 保育園

皆さま、昨今の不安な世情のなか、お変わりなくお過ごしでしょうか。

さて、連日のニュースでは、ステイホームが呼びかけられると共に、換気などの大切さも、改めて実感しています。


そこで、このブログでも、室内空気環境について書いてみました。

シックハウス症候群という言葉を聞いたことはありませんか?


さまざまな体調不良を起こすシックハウス症候群は、使用する内装材や、普段の生活に気を付けないと保育園でも起こってしまいます。


シックハウスについてしっかりと理解し、対策を講じておかなければ、子どもたちの健康を脅かすことになりかねません。


シックハウス症候群の症状や原因は?  


シックハウス症候群という言葉を耳にしたことがある人でも、いったいどんな症状があるのか、どのようなことが原因で起きるのか。


あいまいな認識のまま過ごしている人も多いと思います。では、詳しく見ていきましょう。

【シックハウス症候群とは】


シックハウス症候群を直訳すると「病気の家症候群」です。この言葉の通り、家のような屋内に問題があり、
体調不良を引き起こす症状のことをシックハウス症候群と言います。ただ、同じ空間にいてすべての人に症状がでるわけではありません。


同じ空間で過ごしていても、症状が出る人、出ない人がいます。

【原因】
シックハウス症候群の原因は、建材や家具などに含まれる有害な化学物質が挙げられます。化学物質は目に見えないので、
知らず知らずのうちに吸い込んでしまい、体調不良として現れます。

具体的には、合板や壁紙、内装材に含まれる、接着剤、塗料、防腐剤、防カビ剤、香料などが原因で、その多くは揮発性物質のため、
気温が高くなると発散量が増え、季節によって室内の化学物質濃度が高くなることがあります。

さらにシックハウス症候群の原因は化学物質だけではありません。室内の空気汚染も原因のひとつです。日ごろから手入れが行き届いていないと、
カビやダニが繁殖し、体調不良を引き起こすこともあります。

【シックハウス症候群を引き起こす主な化学物質一覧】
・ホルムアルデヒド

・アセトアルデヒド
・トルエン
・キシレン
・エチルベンゼン
・クロルピリホス
・スチレン


【症状】
シックハウス症候群には以下のような主な症状があります。

<全身の症状>
めまい
吐き気・嘔吐
頭痛
疲労感
蕁麻疹や湿疹

<目の症状>
目がチカチカする
涙が出る

<鼻の症状>
乾燥
鼻水

<口の症状>

のどの痛みや乾燥


シックハウス症候群を予防するためには換気が不可欠
シックハウス症候群を防ぐためには未然の対策が必要です。その中でも基本となるのが換気です。
一日中窓を開けず密室でいると、室内の化学物質濃度が高くなります。できるだけ窓を開けて、新しい空気と入れ替える、
換気扇を使用するなどしてうまく換気をしましょう。換気は化学物質の濃度を下げるだけでなく、結露を防ぎ、カビやダニの繁殖も防ぐ効果があります。

【換気のコツ】

・1カ箇所の窓を開けるよりも、対角線上になるように2カ所の窓を開けることで空気がよく通る。

・家具は空気の流れを遮らない場所に配置する。

・晴れた日の湿度の低い昼過ぎの時間帯は湿気がよくとれるので、12時~16時ごろに換気する。

・窓を開けて換気扇を同時にまわすことで、空気の換気が早くできる。

・ 換気扇をまわす際には、給気窓は全開ではなく、15cmくらい開ける方が空気の流れがよくなる。

・入浴中や調理中には必ず換気扇をまわす(その後もしばらくまわしておく)。

換気をする際は、空気の出口と入り口を意識し、空気の流れを考えながら、効率よく換気できる方法を実践しましょう。

保育園・幼稚園の内装材選びの際にも注意を
シックハウス症候群にならないためにも、保育園の内装材選びはとても大切です。
内装材の選定についてご紹介します。

【無垢材や天然材料を選ぶ】
一見普通の木の板に見えるものでも、合板のフローリングなど下地に薄くスライスした木(化粧板)を張り付けたものや、
同じ大きさや厚さ軒をつなげて一枚の板にみせる集成材などがあります。

このような板には強度や扱いやすさの面でメリットもありますが、接着剤などの化学物質が含まれています。
一方、一枚の木を加工した無垢材や天然素材からは化学物質の発散はほとんどありません。



【できるだけ化学物質の発散が少ない内装材を選ぶ】
無垢材や天然材料は体や環境にやさしいですが、建物の内装すべてに使用するとなると扱いやすさや費用面で難しい部分もあります。

断熱材や下地材のようにどうしても加工されたものを使用しなければならないシーンでも、なるべく化学物質の発散が少ない材料を選びましょう。

ホルムアルデヒドの発散量を星の数で表す規格があり、放散量がチェックできます。
例えばは、「F☆☆☆☆(フォースター)」は、最も発散量が少ないランクを示しています。

ホルムアルデヒドは、発がん性など、人体に有害な化学物質として建築基準法の規制対象になっており、F☆☆☆等級以下のものは、
使用面積に制限があったり、使用が禁止されています。

【製品安全データシートを取り寄せる】
ホルムアルデヒドの発散量は、上記のホルムアルデヒド発散等級でチェックできますが、それ以外の化学物質については、
内装材メーカーなどから、製品安全データシート(MSDS)という製品情報の書類を取り寄せてチェックすることができます。

 

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