蒼穹

SOU建築設計室の徒然なるブログ

本日の現場 正面写真は大切

2021年12月06日 23時41分00秒 | 建築
忘れがちなのですが、敷地も完成写真も、正面写真が大切です。

斜めアングルのダイナミックさとは、少し違う静かな感じが、とても好きです。

でも、いざカメラを持つと、端っこの角から対角線方向に撮りたくなるんですよね。
意識しないと、ど真ん中正面写真は撮り忘れしがちです。






正面写真、事務所に戻って見返すとき、長さなどのスケールが分かりやすいという実務的メリットもあります。
この写真だと、タイルカーペット数えれば、およその位置も分かりますからね。

敷地調査時は、ブロック塀のブロック数えて、樹木の位置割り出したりします。
斜め写真にはない利点ですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絵本環境 NO.34

2021年12月06日 10時14分00秒 | 建築

絵本は子どもの成長に欠かせないアイテムです。就学前の子どもが触れる最初の本という意味でも、絵本との出会い方は大切になります。

 

絵本は、子どもが一人で絵を見るだけのものではなく、絵本の読み手がいてコミュニケーションを取りながら楽しむものでもあります。保育の現場では、保育士さんが読み手になるので、保育園の絵本を読む環境は重要です。ここでは、絵本の大切さとどのような環境がいいのかをご紹介します。

 

絵本が子どもたちに与える影響

絵本は、子どもたちの想像力を育て、語彙を豊かにします。保育の場では、保育士さんの読み聞かせで絵本の世界に入り込んで、想像の翼を広げます。子どもが絵本の内容について質問したり、保育士さんやほかのお友だちが答えたりして、絵本を中心にした双方向のコミュニケーションが、言葉による表現力や論理的思考を育てます。

 

絵本の中には、子どもたちに問いかけて答えてもらうような対話式のつくり方をしているものもあります。「これはなんでしょう?」「どこに隠れているかな?」「これからどうなるのかな?」など、描かれた絵を指さしながら、子どもたちと対話をしていく「絵本あそび」ができます。

 

お話の絵本の読み聞かせでは、子どもたちは、ワクワクしながらお話の中に入り込んでいきます。時には笑ったり、怖がったり、喜んだりと、想像を膨らませながら絵本の世界を楽しみます。子どもは絵本からの刺激で感受性を育んでいくのです。

 

ある調査結果では、幼児期から絵本に親しんだ子どもは、小学校に入学して字が読めるようになると、児童向けの本のひとり読みをする頻度が高まるという報告があります。

 

 

保育において絵本環境が重要な理由

子どもは絵本が好きだからといって、保育園のプレイルームの一角に絵本を置いて子どもが自由に手に取れるようにするだけでは、絵本環境が整っているとは言えません。絵本は子どもの遊び道具のひとつではありますが、落ち着いて集中できる場所である方が絵本になじみやすいものです。

 

絵本の絵に興味を持って、お気に入りの絵本を何度も見る子どももいるでしょう。保育士さんの読み聞かせでお気に入りになった本を、自分で手に取りたいと思って絵本を開く子どももいます。そういう機会を増やすために、子どもの目につきやすいところに絵本コーナーを設けましょう。

 

絵本コーナーは、いろいろな種類の絵本をそろえながら、どんな絵本なのかがひと目でわかるように置いてあげましょう。お気に入りの絵本を見つけたらその場でじっくり眺められるように、イスを置いたり、床に座り込んだりしてもいいように空間を整えることも大切です。

 

保育園のお友だちと元気に遊ぶことも大切ですが、一人で絵本の世界に浸ってどんどんイメージを広げていくことは、子どもの心の成長に欠かせない要素です。子どもが一人で想像の翼を広げられるように、集中できる心地いい絵本環境を整えてあげましょう。

 

絵本に親しむにふさわしい環境とは

子どもが集まって生活している保育園の中において、一人で絵本に集中するのは、なかなか難しいことかもしれません。ましてや、幼児であれば集中力はそんなに長くは続きません。それでも、保育園内に家庭と同じようにくつろげる空間を設けることで、絵本に親しむ環境を作ることができます。

 

絵本ルームには、壁や床に無垢材を使って木のぬくもりを感じられるようにしたり、畳や柔らかいじゅうたん、コルク材を敷いたり、子どもが触れる場所に肌触りのいい素材を使うとリラックスできます。

 

色合いも、無垢材の自然の色、パステルカラー、ブラウン系の温かみのあるナチュラルカラーに包まれるように、敷物やクッションなどファブリックを落ち着ける色に統一することも効果的です。

 

また、窓を広く取って外光が差し込む場所を絵本ルームにすると、絵本の絵がきれいに見えるうえに、暖かい日差しで日なたぼっこもできます。

 

保育園のエントランスに絵本ライブラリーを設けて、登園して保育室に行くまでの間にひと呼吸おけるスペースにしている例もあります。お友だちとの生活に入る前に、ワンクッション置くことで保育園の集団生活に入る心の準備ができるのです。

 

さらに、園庭に大きな木があれば、お天気のいい日に木の下で絵本の読み聞かせを行ってもいいかもしれません。絵本を読む声と自然の音が調和して、子どもの感性を刺激することでしょう。木がなければ、テントを張ったり、ウッドデッキに敷物を敷いたりして、園庭で読み聞かせをするスペースをつくると子どもたちはワクワクします。

 

普段は元気いっぱい遊びまわる園庭の中で、風に吹かれながら絵本を広げるのはちょっとした非日常感があります。非日常感をもっと広げるために、秘密基地のような小屋や、ツリーハウスを設けて、そこに絵本コーナーをつくるのも楽しい試みです。読み聞かせで膨らんだ想像の世界を自分の中で育てる空間として、自然を感じられる場所は最適な絵本環境と言えるでしょう。

 

SOU建築の保育園特設サイトはこちら↓

 http://www.sou-hoikuen.com/

 清水義文 (株)SOU建築設計室

E-maily.s-soukyu-arc@tbr.t-com.ne.jp

品川区西五反田5-24-10K・オフイィス2階

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする