改正総一郎の外断熱・外張り断熱日記

断熱工事に関わって38年。
快適・健康・省エネ建築について探求し続ける日々の雑記帳。
建物の外皮性能、計画換気など。

充填断熱材の投稿に先立って、最近感じたこと。その6

2013-07-29 10:00:00 | 日記

前回のつづき・・・。

 

私の家は築31年だが、

6年前にリフォームをしたときに家の状態を見たが

構造部分は新築時とほとんど変わっていなかった。

 

まだ30年や50年は十分持ちそう。

そのときに私は生きていない可能性が高いが、

古来から日本の家は代々受け継ぐもので、

百姓家でも100年以上経つ建物はたくさんあった。

 

日本は伝統的に賃貸住宅の品質が悪いので

長期に使われている賃貸住宅は少ないが、

本当は賃貸住宅でも建設時の性能を高くすれば

超寿命の建物は可能なのだが・・・

 

集合住宅が90%以上のパリなどは

100年以上の賃貸住宅がごろごろしている。

ヨーロッパは伝統的に建物を大事にするのと、

賃貸物件でも分譲住宅と変わらない性能を

昔から維持してるからだろう。

 

これは家賃などの

不動産評価にも問題があるのだが、

デザインだけでなく

その時代のライフスタイルに合った間取り変更が可能な

高耐久賃貸住宅が普及すれば

不動産評価も変わるのだろう。

 

大阪の平野区にPrimeと言う賃貸マンションがあるが、

この建物の計画時から断熱で関与していた。

 

もうすでに竣工して8年ほど経つが、

賃貸料は周辺より高いらしい。

 

でもいまだに全室満室状態。

聞くところによると空き室待ちの人がいるそうだ。

 

賃貸住宅でもこんな住宅があるんだから、

全国の家主さんに頑張ってもらいたいものだ。

http://sotodan.biz/

 

さて、このように自動車も家も

低燃費に向けていろいろな動きがある。

 

自動車の燃費を気にするのも大事だが、

家の燃費はもっと大事ではないか・・・?


充填断熱材の投稿に先立って、最近感じたこと。その5

2013-07-26 10:00:00 | 日記

前回のつづき・・・。

 

6年前に我が家を省エネ改修したときに

FCVのモニター設置をENEOSがしており

応募したがすでに募集は終わっていて

悔しい思いをしたことがある。

 

我が家はほぼ外皮断熱(気密性)強化のみで、

改修前と改修後では

電気・LPG・灯油の総使用量が

半減している。

 

これはいわゆる白物家電(テレビ・冷蔵庫・ガスコンロ・灯油給湯)の

エネルギーをすべて合わせてだ。

 

したがって、冷暖房エネルギーに限って言えば

おそらく1/3以上の削減になってると思う。

 

これに燃料電池が入ったらどうなっていたのか

興味深いところだったんだが残念。

 

太陽光発電も10年20年後には

果たしてメーカーカタログの発電効率が落ちずにあるのか。

設置器具はメンテナンスの必要が無いのか。

心配なところもあるから購入を控えている人もいると思う。

 

私もその中の一人なんだが、

家の場合は外皮(屋根・窓・壁・土間)の断熱・気密性能を上げて、

アクティブなエネルギーは補助程度に使うことが理想的だと思う。

 

しかし、これもコストがかかるのだが…

 

要はライフサイクルコストをどの時点で設定するか。

 

ビジネスの世界では、

たとえば先日お会いしたトヨタの技術の方は

3年で投資回収しないと

消費者には受け入れられないと言われていた。

 

でもそうすれば、

家の場合は家電以外ほとんど製品が無いのと同じ。

 

家はクルマと違い寿命が長いもの。

出来れば100年くらいは維持したいもの。

 

次回へつづく・・・。


充填断熱材の投稿に先立って、最近感じたこと。その4

2013-07-24 10:00:00 | 日記

前回のつづき・・・。

 

燃料電池自体はすでに家にも導入されつつあり

都市ガスやLPガスから発電、

余ったエネルギーを給湯などに使うものだが、

まだまだコストが高いために

国から補助が出ている。

http://www.fca-enefarm.org/kinkyutaisaku/outline/page03.html

 

個人的にはこのシステムが

最もエネルギー効率がいいと思うので

太陽光発電のように

普及に従い供給価格も安くなってくることを

期待している。

 

断熱気密強化と太陽光発電とFCVを

組み合わせた建物が普及すれば

住宅に限って言えば

原発議論なんてまったく必要なくなるだろうと思う。

 

次回へつづく・・・。

 


充填断熱材の投稿に先立って、最近感じたこと。その3

2013-07-22 10:00:00 | 日記

前回のつづき・・・。

  

いまやハイブリッドだの

クリーンディーゼルだの

何たらアクティブだの

いろんな省エネ技術を搭載した車が出ているが、

やはり乗って人性が楽しめるクルマが飽きなくて長く使える。

 

いくら燃費が良くてもすぐに飽きてしまえば

買い換えたり立て替えたりしてしまう。

 

日本の住宅が世界的に寿命が短いと言われて久しいが、

それは建築技術や材料のせいではなく、

時代にあったライフスタイルに

デザインも含めた建物の性能が追いついていなかったからだ。

 

いわゆる陳腐化政策というやつだ。

これに乗せられてはいけない。

結局高い買い物になる。

 

どうして今でもフォルクスワーゲンビートルや

ミニが人気があるのか。

 

一時期世界で

カローラとしのぎを削ったフォルクスワーゲンゴルフは

300万円になってもバカ売れしている。

 

方やカローラは200万以下でも先進国では売れず、

新興国の憧れの車になっている。

 

この違いはワクワクする楽しさじゃないか?

ついついカージャーナリストと同じことを言ってしまっていた・・・

 

次回につづく・・・。