前回(その6)のつづき
さて、今までに書いてきたポリウレタンフォーム吹きつけは
一般に30倍発泡といわれる、
冷凍冷蔵倉庫やビルマンション、一部戸建て住宅に使われていたものだが
最近は高発泡ウレタンといわれるものが戸建て住宅中心に普及している。
高発泡ウレタンとは、
従来30倍前後に発泡していたものが
70倍~100倍に発泡するもので
30倍発泡よりもやわらかく、厚く吹きすぎたときなど
比較的簡単に削ったり加工したりすることが容易なため、普及しているものである。
高発泡ウレタンを戸建て住宅の壁体内に使うと
30倍発泡よりもよく膨らむので断熱欠損が出にくく
容易に気密性が取れる。
反面、密度が低く断熱性が30倍発泡に比べて低いので
30倍発泡よりも厚く吹かないと同じ断熱性が得られない場合が多く
30倍発泡なら50mm前後の断熱厚さに対し、
木造の壁体内に50mmから100mm吹くことが多い。
高発泡ウレタンは木造建築物に使われるが、ビルやマンションには使われない。
なぜか・・・
・・・・・・つづく