改正総一郎の外断熱・外張り断熱日記

断熱工事に関わって38年。
快適・健康・省エネ建築について探求し続ける日々の雑記帳。
建物の外皮性能、計画換気など。

硬質ポリウレタンフォーム吹きつけ断熱業界の・・・その10-3

2013-07-01 10:00:00 | 硬質ポリウレタンフォーム

前回の話のつづき・・・

 

発泡ウレタンは

繊維系断熱材に比べて透湿抵抗が高いですが、

高発泡になればなるほど透湿する可能性は高くなります。

 


発泡ウレタンの利点として

表面のスキン層の透湿抵抗が高く、

ベーパーバリアーの役割を果たすと言われることがあります。

 


しかし30倍発泡のウレタンのスキン層と

高発泡のスキン層を比べてみると

スキン層の厚みの違いは歴然としています。

 


ましてや、高発泡ウレタンは

厚みを付けることができるという利点があるのですが、

厚みをつける場合は間柱より厚みが厚くなってしまい

表面を削ってしまいます。

 

こうなればスキン層の利点も少なくなってしまいます。



30倍発泡ウレタンなら

高発泡ウレタンの50~70%の厚みで

同じ断熱効果が出るので削ることも少なくなりますし、

もともと透湿抵抗が高いので、

木造住宅では湿気が内部に溜まることは少ないといえます。

 

 

・・・つづく