改正総一郎の外断熱・外張り断熱日記

断熱工事に関わって38年。
快適・健康・省エネ建築について探求し続ける日々の雑記帳。
建物の外皮性能、計画換気など。

硬質ポリウレタンフォーム吹きつけ断熱業界の・・・その10-4

2013-07-08 10:00:00 | 硬質ポリウレタンフォーム

前回の話のつづき・・・

 

関東以西の平野部で

防湿層を用いずに高発泡ウレタンを使うのであれば

透湿抵抗を下地のボードや外部の防水層より

高くするくらいの厚みが必要です。

 


透湿抵抗は

材料単体の厚みが増えれば大きくなるので、

高発泡ウレタンの厚みは厚くする必要があります。

 

 

厚くなっても表面のスキン層は削らずに置くことが理想です。

でないと条件が悪ければ

数年後に壁体内がカビの温床になっていると言うことになります。

 



その点、30倍発泡のウレタンは断熱性が高く、

高発泡ウレタンより薄く仕上げることが出来るし、

スキン層も厚いので、削ることも少なくなるので安心です。

 

 


反面、

コストが高くつくので一般的に普及しにくい面があります。

 

 

なにしろ高発泡ウレタンの

半分以下にしか発泡しないのですから

材料費は倍以上かかることになるのですから。

 

 

・・・つづく