改正総一郎の外断熱・外張り断熱日記

断熱工事に関わって38年。
快適・健康・省エネ建築について探求し続ける日々の雑記帳。
建物の外皮性能、計画換気など。

NPO法人外断熱推進会議(外断熱の評価制度と防火性について)

2009-08-26 11:48:15 | 日記
昨日はNPO法人外断熱推進会議の技術認証部会がありました。
部会はお茶の水女子大学田中辰明名誉教授と
京都工芸繊維大学芝池准教授、宮原理事がそれぞれ部会長・副部会長。
議事を堀内事務局長で進められました。
参加者も二十名以上あり、白熱した議論が展開されました。


特に、NPOの外断熱建築計画認定評価制度が近いうちに稼働します。
意見が噴出して全ての意見を取り入れるのは無理なので、
できることから一つづつ実施していくことになりました。
外断熱のJISはないし、他にも客観的に外断熱を評価する
物差しがない現状なんですから。


もうひとつの白熱した話題は外断熱の防火性の問題です。

部内では前回も中心話題になっており(前回は私は出席しなかった)、
折しも今月のケンプラッツで東大の野口准教授が
湿式外断熱がアメリカと中国と韓国で火災事故発生していることで
寄稿されていました。
バックラップや発泡体下端へのロックウール補強の必要性を説かれています。

NPOとしても、これらの必要性を発信し、
日本でこういう事故が起こらないように啓蒙していくことになりました。

私も、サンドイッチパネルの火災が韓国で頻発していることや、
ドイツで聞いた話では外断熱通気層工法に可燃性の断熱材を使った場合
トンネル現象で火災が一気に広がるという事例も聞いており、
注意を要すると考えています。


昨日は金沢へ行ってきました。

2009-08-25 13:28:05 | 日記
昨日は金沢工業大学のT先生と打ち合わせをしました。
一時間の遅刻にも関わらず、他の打合せを中座して面会いただきました。
9月24日に金沢で行う外断熱省エネセミナーのメイン講師として
無暖房実験住宅や屋上緑化の話をしていただきます。

金沢工業大学には初めて行きましたが、
スェーデンの工科大学のようで驚きました。
同じ敷地に民間企業の研究棟と併設して大学の研究棟が
それぞれの研究テーマ別に何棟もあるんです。

建物も普通の大学でイメージする重々しいものでなく、
鉄骨造でブルーやライトグレーで明るく、
産学が共同で研究している感じを受けました。

会った学生さんは全員大きな声で私たちに挨拶されたり、
道案内をしてくださったりで、気持ちのいい半日でした。


週末の活動状況

2009-08-24 15:05:00 | 日記
22日(土)には、Fマンション管理組合連合会で
外断熱と緑化改修の説明会をしてきました。

連合会の役員と設計士十数名が参加されましたが、
皆さん熱心で、質問が多く、Q&Aの時間が未消化でした。

<質疑の主な内容>
・屋上緑化関連
  1 排水、防水、
  2 土の交換を含むメンテ
・外断熱関連
  1 デザイン
  2 火災
  3 表面強度
  4 価格
などでした。

先週の活動をご報告

2009-08-24 09:30:18 | 日記
先週金曜(21日)は、小倉のとある設計事務所で打合せをしてきました。
施主が外断熱マンションを建てたいらしいのですが、
最近はこういう引き合いが多くなり、喜ばしい限りです。

木曜(20日)には、東京のW大学のT博士とその研究室の皆さんと
マンションの外断熱改修の意見交換をしてきました。
分譲マンションの省エネ改修は、
住民合意や積立金のことなどでも難しいことが多くなかなか普及しないので
政府や地方行政から何らかの誘導策がないかなあと思います。

博士は私と同じ大阪の出身で、
来月に昨年他界した私の父の入骨を予定しているお寺が生家だったんです。
なんという偶然か!
こんなに身近な人が外断熱を研究されてるなんて。

研究室の皆さんも研究熱心で、さすがW大学建築だと思いました。
居眠りの修士さん。就職に困るようなら、ちょっと声かけてくださいね。
これもなにかの縁かも知れませんから。
でもさすがに皆さんいいところに就職決まってますね。

まずはご挨拶から

2009-08-21 15:00:48 | 日記
はじめまして。
改正総一郎と申します。

※「かいせい」ではなく「かいしょう」と読みます。

入社してから30年来断熱工事に携わっており、
現在では外断熱の普及のため全国を飛び回る毎日です。

また近年は会社勤めの傍ら、
NPO外断熱推進会議での活動にも取り組んでおります。

日本の、そして海外の断熱についても
日々お伝えしていけたらと考えております。

どうぞお付き合い下さい。