前回からの続きです。
アメリカも日本も南北に長く、
北海道北部はアメリカ北部からカナダ中部にかけて、
九州南部以南はメキシコ国境付近からフロリダ半島にかけて似通った気候が多くあります。
北海道中部から北部にかけてはカナダの気候に近く
関東以西の日本の夏はすべて蒸暑気候と言えるかもしれません。
これはミシシッピ流域やフロリダ半島と似た気候です。
ただ積雪は例外で、日本の北陸は世界でも突出して雪が多い地域のようです。
http://nihongo.wunderground.com/US/Region/US/2xSnowDepth.html
http://www.alles.or.jp/~kazahana/weather/ranking1.html
なぜこんな話をしたかというと、
ドイツは気候の地域差が日本や北米のように大きくないので
ドイツ国内では高度の違い以外は性能的に大差がないという事です。
逆に日本や北米は温暖地から厳寒地まであり、
気象条件は国内でも大きな違いがあります。
しかも蒸暑、台風、ハリケーン、竜巻、地震も共通した気象現象です。
だから、ドイツ製だからと言ってドイツではうまく使えても、
日本や北米ではどこでも同じように使えるものかどうか検証する必要があります。
そんなわけで、ドイツのダクトレス第一種熱交換換気システム「ヴェントサン」を
輸入している私は北米での情報を重要視しています。
第二次世界大戦の初期にドイツの機甲師団は
戦車やトラックを集中的に投入して連勝しましたが、
北アフリカの砂漠では自慢の戦車がジブリ(砂嵐)に悩まされたり、
戦車内部の温度が熱射で異常に上がったりしました。
逆にソビエト戦線では雪と凍害、道がなくなるほどの降雨と泥にも悩まされ、
進撃がストップしています(ナポレオンもロシアの冬将軍に負けたと言われていますね)
これらはその地域の気象を十分に検証せずに
ドイツ国内で使用していたものをそのまま現地で使用してしまったので
起こった悲劇と言えるかもしれません。
そういえば最近は無くなりましたが、
昔のドイツ車は電気系統のトラブルが多かった。
これも、日本の湿度が影響していたと聞いたことがあります。
まあ、これはいい加減な情報ですけどね(笑)
続きます。