改正総一郎の外断熱・外張り断熱日記

断熱工事に関わって38年。
快適・健康・省エネ建築について探求し続ける日々の雑記帳。
建物の外皮性能、計画換気など。

換気システム「インヴェンター(日本名:ヴェントサン)」のメーカーへ行く12

2014-03-13 08:26:36 | 2014年1月・2月ドイツ

前回の続きです。

 

 

フランクフルトで散歩していると

テスラモータースのショールームがあったので寄りました。

 

アドビ、アップル、グーグルが拠点を置くIT産業の聖地シリコンバレー

に本拠を置く電気自動車のメーカーですが、

交流電気を世に普及させた技師テスラの名前を社名にしているだけに

この自動車会社の業界に対する意気込みが感じられるので以前から気になっていました。

 

日本にもショールームがあるので、別にドイツで行くことはなかったのですが、

わざわざ数少ない日本のショールームに足を運んでまで見るほどではなかったので、

いままで現物は見たことがありませんでした。

 

約10年前に設立されたこの会社の時価総額は現在257億ドル(約2兆6000億円)。

スティーブジョブスが亡くなって以来

画期的な新製品の投入がなかったアップルがこの会社を買収

しようとしているとの噂も何度かあったとか。

 

BMWがサムスンと組んで新型電気自動車を発表しましたが、

アップルとテスラが組めばもっと新しい自動車の世界が見えてくるかもしれません。

 

この会社の株価はこの1年間で約620%も上がっており、

世界でも最も注目されるベンチャーの一つみたいです。

 

1000万円以上する高級車だし、納車まで何か月も待たないといけないけど

購入者は嬉々として遅い納車を待っているらしい。

 

こんなクルマだから、国内外の高級車ショールームよろしく、

スタッフはお高く留まっているのだろうと思って少し緊張して入ったのですが

3人いたスタッフは若くフレンドリーで、質問にも丁寧に答えてくれる。

 

高級自動車のショールームというより、パソコンでも買いに行ったような感じでした。

 

その時、レクサスが日本で始動した時に、

真っ先にショールームに行ったことを思い出しました。

 

モノトーンでシンプルなショールームに、

黒のスーツを纏った男女スタッフ、

こちらから声をかけるまでは女性スタッフはこちらに来ません。

 

声をかけて、技術的な話になると代わりに男性スタッフが来て説明。

 

どこかで見たことがある人だなあと思ったら、

前年までトヨタ車を売っていた人じゃないですか。。。

 

一般車のセールスから高級車専用のセールスになり、

黒のスーツを着ても、どこかぎこちなくたどたどしい対応。

 

「付け焼き刃で高級車を扱おうとしても無理があるね。」

とカージャーナリストの三本和彦さんが言っていたのを思い出して苦笑したものです。

 

10年前後昔の話なので今はそうではないと思いますが。。。

 

また、高級車アストンマーチンのショールームに行ったときは逆に、

ドアを開けようとした私の連れに女性スタッフから大きな声で

「あ!触らないでください!」ととがめられ、

思わず「すみません。。。」と言って恐縮してしまった自分がいました。

 

その時の思い出があるのか、

おそらく肩ひじ張った対応があるのだろうなあと緊張しながら

ショールームに入りましたが、全くいい意味での期待はずれ、肩すかしでした。

 

ショールームにあった新型テスラSも想像以上にできたクルマでした。

大きさはBMW5シリーズかメルセデスEクラス、

国産車だとマツダアテンザ、レクサスGSクラスかなあ。

 

国内では少々大き目な感じです。

 

でもこれが0‐100kmを4.4秒で走り、走行距離は500km以上と、

ガソリンエンジン車と引けを取らない性能。

 

まあ、私のディーゼル車は走行距離800km以上だから、

まだそのレベルにまで行っていませんね。

 

でも乗用車なのに5人+2人と、ミニバン並みの乗車定員と室内広さがありました。

確かにこの会社はもっともっと大きくなるだろうなあと感じ、

スタッフのフレンドリーな対応を見ても、

これから社会のためにもっと安価ないいクルマを出していくのだろうなあとも思いました。

 

10年前に携帯電話のリチウム電池を数百台搭載した試作車を出してから、

あれよあれよと大きくなり、今では無料の太陽光発電システム設置会社

ソーラーシティーまで立ち上げたイーロン・マスクは

夢を現実にし、共感を覚えた投資家の期待を裏切らず、

「常に世の中のために良かれ」と考えている、理想的な起業家かもしれません。

 

ああ、あやかりたい、あやかりたい。

インヴェンター社の新製品にも共感したが、

今回のドイツ出張で一番感銘したのはこれだったかもしれない。

 

 

 

・・・・・続きます。


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