改正総一郎の外断熱・外張り断熱日記

断熱工事に関わって38年。
快適・健康・省エネ建築について探求し続ける日々の雑記帳。
建物の外皮性能、計画換気など。

換気システム「インヴェンター(日本名:ヴェントサン)」のメーカーへ行く3

2014-02-19 09:07:07 | 2014年1月・2月ドイツ

前回の続きです。

 

 

EUは新築のほとんどが付加断熱(外張り断熱or外断熱)をしてあり、

壁厚が大きくなる傾向があります。

 

昨年のミュンヘン・バウメッセでは大抵の断熱材メーカーが

今ポピュラーな壁厚は300㎜~400㎜と言っていました。

 

どの国でも住宅からのエネルギーロスは

国全体の消費エネルギーの中でも大きなウエイトを持っています。

 

脱原発を掲げるドイツの現政権では

パッシブハウスやそれに近い断熱性を家に持たせて、

住宅からのエネルギーロスを極力減らし、

国全体のエネルギー消費を少なくしていこうとしています。

 

もちろんアメリカにも州によって省エネ基準があり、

パッシブハウスやゼロエネルギーハウス、環境配慮型住宅もあります。

 

しかし日本と同じように省エネ基準がドイツほど厳しくないので、

付加断熱をしない住宅も多くあります。

 

意外なことですが、アメリカには日本で当社が使用している

懐が深い逆流防止フード(外壁の表面からフードの突出先端までの長さ)がなく

蓄熱エレメントの突出をフード内で納めることができません。

 

だから蓄熱エレメントの長さを短くして対応しています。

 

日本の東北から北海道南部に近いアメリカの気候で

蓄熱エレメントが短く熱交換効率が低くなってしまうと、

メーカーとしてもインパクトが少なくなってしまうので、

現在システム全体を改良中と聞いています。

 

 

続きます。


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