外国(オーストラリア)での慢性鼻炎の治療体験。

彼女には幼い子供がいる。手術が失敗したら、、。術後のケアにガーゼ治療を勧めた。現地の医師にも了承を得た様です。

マイケル・ジャクソンのマスク功罪。

2007-05-17 03:23:24 | 健康・医療
4週間目の最終日(35日目)薬が切れたので耳鼻科に行って処方箋を書いてもらいました。耳鼻科医はまず喉を見て「前よりタンが少なくなった」という私に「ふむ」と同意。そして鼻の中をみて、さらに「うん、前よりきれいになっているね」とにっこり。今度その治療のやり方をみせて、と言う事になりました。この調子で、また来月見てもらうつもりです。

さて今週は、先週からの勢いを引き続き、自分の鼻の治療具合がもっと分かって来て、いろんな工夫をじぶんなりにしています。

先週末から、実は最初に感じた衝動的な感動が、だんだん薄れて来ているような感じがしていました。
治療を会する前は睡眠時間が2時間くらいしか継続できなかったのが、治療を初めて6時間くらい熟睡できるようになり喜んだのですが、最近はまた4時間くらいに減りました。 鼻汁が喉に落ちてくるのが分かるからです。たしかにその量は前よりずっと少なく、出るのも右か左か、どの当りから出ているのかもずっと前より明確に感じられるようにはなったのですが、その鼻汁の出所を治療せねばなりません。

考えたあげく、鼻をきれいにし、患部をさぐり、改良綿棒で滲みる所を集中的に当て、つぎにガーゼを押し込む、ということをやってはいるものの、ずっとその局所を押さえつけることが欠けていたのではないかと気づきました。

ガーゼを詰め込んだら、食器洗いをしたりコンピューターに向かったりしている間に、鼻骨を越えた奥の方から鼻汁がガーゼにたまり、ガーゼがしぼんでしまって患部の粘膜壁に直接触れる事がなくなってしまったのではないか、と思います。

それでこの2日間、いままでは両方の鼻を一度に治療していたのをやめ、片方の鼻の穴だけに集中してもう一方の穴で鼻呼吸をし、その鼻に詰め込んだガーゼの上から、コットン綿棒で鼻骨まで入れて押さえつけることを行ないました。するとやはり効き目がいままでより、もっと確実になったように思います。翌日はタンがまだ口の中に降りていましたが、量は前より少なくなっていると感じます。

さて、いつもそういうふうに自宅で治療ができるとは限らず、ときには外出をしなければなりません。
車の中の15分でも貴重な治療時間です。目的地についたら大抵ガーゼは抜くけれど、時には、マスクを上からかけてショッピングセンターを歩く時もあります。そうすると感じる感じる、人の視線。日本のように、自分の風邪を他人に移さないようにマスクをかけるようなことなど考えもしないオーストラリア人。とくにケアンズは田舎だから、「スターじゃないんだからなあ」なんて、全く見知らぬトラック運転手から声をかけられた事もあります。「スター?」なに言ってんの、と知らんぷりで歩き続けたけど、これは明らかにマイケル・ジャクソンの功罪です。あの大きなマスクのおかげで、マスクをする人は変人、という認識が世界中に(おそらく日本を除いて)定着してしまったのです。

ショッピングセンターの薬局の薬剤師にさえ、挨拶代わりに「こりゃまたなんて格好してるの」なんて言われました。「鼻炎の治療を自分でしてるのよ」と答えたけど、それでほんとうに分かってくれたかどうか。行きつけのメガネ屋&眼科医のスタッフには、さすが客のプライバシーを尊重する態度がちゃんと教育されているらしく、何も言われませんでした。でもつくづく、絶対に、外国ではマスクはできることならしない方がいいと思います。

だいたいマスク自体、こちらで一般的なものは大工作業につかうマスクしか見かけません。鋸屑が鼻の穴に入らないようにするためのもので、いかにも工事現場で働いています、というふうなもの。日本の風邪用マスクは品質が良いけれど、こっちの薬局に売ってるのなんて、使い捨ての紙製ですぐだめになります。この前なんて、とある薬局でマスクを買おうとしたところ、紙製の一風かわったデザインのがあったけれど、どうやるのか試したらすぐゴムが切れて、他のも全部そうでした。新品だそうだけど、きっと買う人がいないから、棚の上で長い間眠っていた間にゴムが弱ってしまったに違いありません。マスクを使うのは、こちらでは手術執刀する医者や歯科医くらいなものです。とにかく町を歩くひとがマスクをするのを見かける事はありません。それをもう2回もすたすたやって、スーパーのレジの人や出会い頭の知人に、マスクの下から変な声でもこの治療法について一席ぶった私は、表彰もの!です。

10才のダウン症の息子さえ、治療している私に向かって『マミー、Don't be silly」と言うのです。治療中の私を、ふざけておかしな格好をしていると思っていたようす。「そうじゃなくて、ママは鼻が病気だから、治しているの」と納得させる努力を進行中です。

息子は、口を閉じて睡眠した事がありません。夜中に、そおっと下あごをちょっと上にもちあげて両唇をあわせてやると、20秒くらいで頭を動かして元に戻ろうとします。創生からのネブライザーが郵便局にきのう届いたそうなので、明日引き取りに行きます。手動ネブライザーだそうだから電気を使う事もなく簡単にできるみたいですね。まだ息子はガーゼ治療の出来る状態ではないから、ネブライザーだけでも使ってみようと思います。

それではまた来週。