外国(オーストラリア)での慢性鼻炎の治療体験。

彼女には幼い子供がいる。手術が失敗したら、、。術後のケアにガーゼ治療を勧めた。現地の医師にも了承を得た様です。

3週間目、慣れと疲れでちょっとつまづき、再復活。

2007-05-05 02:09:48 | 健康・医療
21日目
右の鼻の奥の方の滲みている点をねらって治療中に、どろんとした黄色い蓄膿の塊がガーゼと一緒にでてきました。塊は、平たい1.2 cm x 1.8 cmくらいの大きさで、ところどころ血が付いていました。つづけて患部に薬剤をあてては、鼻水をとり、を続けているとますますすっきりしてきました。

左も右も、改良綿棒で滲みる所にガーゼを当てると、歯科医で麻酔をかけられた時に、歯茎が他の部分と一緒に密着して麻痺するような、きゅうっとしたものを感じます。耳の奥の方の裏側にまで届くと、喉をごくんとしただけで舌に綿棒の先を感じます。滲みるのが感じなくなるまで当てて、あとはガーゼを詰め込みます。そのとき、最初はガーゼ治療用ピンセットで入れますが、途中から鉄製綿棒で押し込むと、微妙な方向でも自在に曲げられるのでうまい具合にいきます。

22日目
ガーゼの長所のひとつは、粘液や血をうまく吸い取ってくれること。最初の1週間は、鼻の中の清浄にたくさんガーゼを使いました。ちょっと神経質だったかも。今は、殆どそれほど血はなくて透明な粘液だけですが。ある程度きれいになったら(今井さんは鼻をかむだけでいいとおっしゃいます)、改良綿棒で滲みる所、痛む所を目指し、集中的に液剤を浸したガーゼを当てる。血の点もなく余り滲みなくなったら、ガーゼを詰め込む。今まで3週間の自分の経験では、この順序が一番いいようです。局所を、肥厚している鼻腔の壁を液剤をつけた改良綿棒&ガーゼでなでまわし、押し当てて治療しただけでは、5分もすればじわじわと鼻の付け根当りから鼻詰まりが始まってしまいます。その後ガーゼを詰め込まないといけないみたいです。

治療後、たいてい疲れてねむるのですが、起きたとき、左右の鼻を上から指で交互にあてて呼吸をすると、その効果の差が分かります。ガーゼ詰め込み治療で終わった鼻の穴の方は、呼吸が音もなくスムーズです。つまり鼻の中がきれいになっているのです。しかし局所を鉄製綿棒でガーゼで押し当てて治療しただけで終わった鼻の穴の方は、摩擦音が立ちます。これは意外でした。治療後のすうっとした感じが左のほうが大きいようだ、と思って実際にこの確認をすると、逆なのです。実際の治療のききめを、自分の感覚だけで判断すると不正確な結果になるのですね。

ガーゼ治療の後や、手のひらに塩水をためて鼻で吸いこんで鼻洗浄をした後、たいてい耳の奥がぼやっとしますが、こういう場合も、コットン綿棒にちょっとだけ液剤をつけて耳に入れ、なで回すと、耳がすっきりしまします。

24日目
きのうは仕事で、治療が思うようにできませんでした。コットン綿棒だけでちょこっとなで回す程度。鼻の詰まり具合もまた元に戻りつつある感じです。今朝はガーゼだけでガーゼ治療用ピンセットで押し込みかたが悪かったのか、痛くて、あまり奥まではいらず、患部にうまいこと当たりません。鼻腔の奥に詰める事が出来ても、すぐ喉の奥まで到達してしまい、吐き出したくなってしまいます。これは粘膜が鼻水でぬるぬるしているせい。綿で始めに鼻の中を掃除するのを忘れてはだめですね。2回やりましたが奥の方がまだまだ炎症があるかんじです。どこに炎症があるのか、と思い、改良綿棒に6cmから7cmの脱脂綿を巻きつけて使い、肥厚している入り口から、奥まではいったらぐりぐりなで回してみました。以前に比べ、かなり横に広がって動かせるようになっていました。

取り出してみると血がついているので、あちこちに炎症があるのもわかります。滲みるところから血が出ているのです。なで回してちょっと押し付けるのでなく、1時間くらい続けるといい、とは承知ですが、仕事などでそれが不可能な時は、当てるだけでも効果があります。仕事に出ても、鼻水の出始めるのは1時間後。のどの奥に貯まるタンは、前と比べて大分少なくなりました。これも改良綿棒で遠くまで届いているおかげです。

25日目
今日から新しく息子の子守りとして来たひとが、帰りがけに話した所によると、同じように鼻炎に悩んでいるそうで、 さっそくこの治療法を勧めました。来週またくわしい話を聞きたいと言っていました。彼女は薬局にパートで勤めています。手術はしたくないと言っていました。案外と慢性鼻炎患者がうようよしているかもしれないということですね。

これは片田舎のケアンズだからかしら、とシドニー郊外に住む友人にメールしてみたら、「いや、そういう風にいろんな病気で悩む人はどこでも多いはずだ。世界的に、近代の医学治療組織そのものがどうしようもないからだ。世界全国にもっと自然な薬餌療法を認めて勧めるべきなのに、すぐ何でも手術や抗生物質に頼ろうとする市民意識を作り上げた大元が悪いのだ」と言っていました。そうかもしれません。私だって、抗生物質の薬は飲まない方がいい、とわかっていても、一旦飲んでしまえば最後まで続けなければならず、それで自己治癒力が減ったらまたそれを薬で治す、というふうに、どんどん薬に頼る様な自分になっていました。

26日目
息子の靴騒動でこの2日間大変でした。矯正靴底を入れた靴をなくして来て、どこでなくしたかを調べるのに、学校と時間外保育所の両方に聞いて廻り、昨日やっとみつかりました。その疲れもあって、仕事から帰宅した後鼻にガーゼを入れたままコンピューターに向かっていたら、ウトウトして10分くらい眠ってしまったのです。目覚めたとき、右の鼻に入れていた綿棒は取り出せたものの、左にいれていたのは中に入ってしまい、大騒動。 あわててガーゼ治療用ピンセットで出そうとしたときにまたちょっと出血してしまいました。結局は鼻洗浄で出てきましたが、今井さんが長年の研究の結果打ち立てた、治療方法の基本に忠実に治療する事が肝心、と思い知りました。出血はすぐとまり、またガーゼ治療ですぐ収まりました。

ちょうど満月の夜。聞いた所によると、人間の不可解な行動や事故・殺人事件と満月には深い関係があるそうです。桑原くわばら。

27日目
ガーゼの在庫がついたところへ、ちょうど創生からガーゼとネブライザーが送られて来てありがたいです。でもまだ息子はガーゼ治療をすることを説得中の段階なので、当分は使えないかもしれません。毎日少しずつその考えに慣らしていくつもりです。幼い頃から、鼻を扱われる事は極端にいやがる子でした。でもずっと生来睡眠中の呼吸はスムーズでなかったので、この効果を期待しています。

来週月曜日、クイーンズランド州は「銀行の日」で休日です。シドニーに住んでいた頃はこれがうらやましくて。それにデイライト・セイビングもなく時間を一時間早めたり戻したりする必要がないから、クイーンズランド州に住みたいなあと思っていました。というわけで、はりきって息子の説得と自分の治療に精を出すことにします!